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青面金剛立像/八王子市

20200306

所在地:東京都八王子市下恩方町川原宿路傍
撮影日:2016年2月13日

この庚申塔は、陣馬街道沿い川原宿の路傍、三叉路に位置している。

陣馬街道から見た図
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ここには二基の庚申塔があり、右側が青面金剛立像のもの、左側は「庚申供養」と刻む文字塔である。
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今回は青面金剛立像のものを紹介する。
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銘文は:
右側面に「寛政二年」
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左側面に「(庚)戌十一月吉日」
と彫られている。
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塔身:唐破風笠付き角柱
主尊:一面六臂青面金剛像
日月:なし
主尊の特徴:一面六臂、邪鬼を踏んで立つ。
本手:合掌
他の手が持つ法具:法輪、弓、矢、鉾
脇侍:邪鬼、三猿(三番叟)
造立年代:寛政2年(1790)


立派な唐破風笠が載っている。
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青面金剛は一面六臂、邪鬼を踏んで立つ。
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青面金剛の顔は、風化が進んでまったくわからない。
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本手は合掌、他の手は法輪、弓、矢、鉾と推定した。
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踏まれている邪鬼も、風化が進んで、顔など細部がわからない。
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台座の三猿は、風化が進んでよくわからないが、輪郭から三猿がそれぞれ御幣、神楽鈴、扇を持って三番叟を踊っていると判断できる。
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この庚申塔は、風化が進んでしまい、よく姿がわからない。
台座の三猿がそれぞれ御幣、神楽鈴、扇を持って三番叟を踊っているのが珍しい。


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阿弥陀合掌庚申塔/八王子市

20200219

所在地:東京都八王子市長房町中郷路傍
撮影日:2016年2月13日

この庚申塔がある場所は、大正天皇陵・貞明皇后陵・昭和天皇陵・香淳皇后陵の4陵が造営されている「武蔵野御陵」のすぐ近くである。

前回記事で紹介した庚申塔が含まれる三基の石仏が安置されている小屋の傍に立つ大木の下に、今回の庚申塔はある。
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塔身:唐破風笠付き角柱
主尊:阿弥陀合掌像
日月:なし
脇侍:三猿(三面)
造立年代:寶永二年(1705)

塔身は唐破風笠付角柱型。
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正面は、阿弥陀合掌像と猿。
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阿弥陀合掌像
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正面の猿
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向かって右側面
「庚申誦供養」と刻まれ、下に猿。
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向かって左側面
「寶永二年乙酉吉日」と刻まれ、下に猿
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風化が進んでおり、主尊も辛うじて合掌しているのが判る程度。三面に分けて彫られている三猿も「見ざる、聞かざる、言わざる」の区別は難しい。
銘文も判読は難しく、資料を探して転載した。


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青面金剛立像・駒引き三猿/八王子市

20200129

所在地:東京都八王子市長房町中郷路傍
撮影日:2016年2月13日

この庚申塔がある場所は、大正天皇陵・貞明皇后陵・昭和天皇陵・香淳皇后陵の4陵が造営されている「武蔵野御陵」のすぐ近くである。

大木の下の小屋に三基の石仏が安置されていて、右側が今回の庚申塔。
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塔身は唐破風笠付き角柱。
青面金剛立像と、台座に「駒引三猿」が彫られていることが特筆すべきことである。
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銘文は
右側面には「庚申供養塔」と鶏が彫ってある。
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左側面には「安永七戊戌歳四月吉日」と鶏が彫ってある。
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塔身:唐破風笠付き角柱
主尊:一面六臂青面金剛像
日月:なし
主尊の特徴:一面六臂、邪鬼を踏んで立つ。
本手:合掌
他の手が持つ法具:索縄、弓、矢、鉾
脇侍:二鶏、邪鬼、三猿(駒引き三猿)
造立年代:安永7年(1778)

破風に立派な彫刻がある「唐破風」の上に大きな宝珠が載っている立派な笠である。
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青面金剛全身
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髪は火炎、表情は忿怒。
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本手は合掌。
他の手は、向かって右が索縄、弓、向かって左が鉾、矢。
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青面金剛が踏んでいる邪鬼は、風化が進み、あまりよくわからない。
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台座には、「駒引き三猿」が彫られている。
先頭は鈴を持った猿、馬を引いた猿が続き、その後ろを御幣を持った猿が続く。
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※「駒引き三猿」は、「猿は馬の守り神」という信仰から来ている。

毎年国立歴史民俗博物館が行っている、その年の干支にちなむ講演会「申年のサル」講演会での説明によれば:
・日光東照宮の「三猿」は神厩舎にあり。
・中国では、春秋戦国時代(紀元前7~2世紀)のオルドス青銅器に馬と猿をモチーフにしているものあり。
・孫悟空が天界に召されたとき、最初任ぜられたのは天馬の厩の担当。
・『梁塵秘抄』(平安時代末期に編まれた歌謡集)には、「御厩の隅なる飼ひ猿は」といった文句がある。
・東北地方の馬屋では、猿の頭骨や木造の猿をお守りに飾る風習がある。
・牛馬への祈祷に猿を引きまわす⇒「猿回し芸」の集団が発生。
  その中で最後まで残ったのが「周防猿まわし」 ⇒日光猿軍団

『一遍聖人絵伝』より、武士の館の厩に飼われている猿。
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『洛中洛外図屏風』より、「周防猿まわし」
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(了)


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庚申塚/台東区・小野照崎神社

20200109

所在地:東京都台東区下谷2-13-14小野照崎神社境内
撮影日:2019年7月26日

小野照崎神社については、既に記事があります。

その記事を見る


拝殿と向かい合うような位置に、今回の日本三大庚申の一つという庚申塚があります。
御祭神:猿田彦命
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現在11基の塔が祀られており、江戸前期の庚申塔が8基あるそうですが、最古のものは「正保二年(1647年)の作」であり、青面金剛の塔は大阪四天王寺と同作の霊像と云われ、聖徳太子作と伝えられている。
日本三庚申とは、京都の金剛寺(八坂庚申堂)、大阪の四天王寺庚申堂、東京の入谷庚申堂だと言われている。

江戸名所図会「入谷庚申堂」
「喜宝院に安ず。摂の四天王寺の青面金剛と同作の霊像となりといへり。」とあり、この青面金剛は四天王寺庚申堂のものと同作と書かれている。
ただ「喜宝院に安ず」ということで喜宝院はないので入谷庚申堂は消滅しているものと思われます。
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①青面金剛文字塔
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浮き彫り日月瑞雲付き
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台座には三猿が彫られている。
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塔の前には神猿が居る。
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中心の青面金剛文字塔以外の庚申塔を、向かって右側から紹介していきます。
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②三猿庚申塔/延宝8年(1680)
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③庚申文字塔/正保2年(1645)
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④青面金剛立像/元文5年(1740)
日月瑞雲付き
一面六臂、本手は合掌か剣人か不明
邪鬼を踏み、左右に鶏、台座に三猿
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⑤三猿庚申塔/寛文12年(1672)
日月瑞雲、二鶏付き。台座に蓮の蕾。
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⑥三猿庚申塔/延宝4年(1676)
日月瑞雲、二鶏付き
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⑦三猿庚申塔/延宝3年(1675)
日月筋彫のみ
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⑧三猿庚申塔/延宝4年(1676)
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⑨三猿つき灯篭(竿石だけが残った物)/延宝8年(1680)
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全部撮影したと思って帰って来たが、今回整理してみると9基である。
玉垣内には、庚申塔ではないと思い撮影しなかったが、他にも石仏が3基あった。
写り込んでいたものを、今回はアップしておく。

丸彫り観音像2基
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欠損がはなはだしい不動明王像
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(了)



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聖観音庚申塔/荒川区・素盞雄神社

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所在地:東京都荒川区南千住6-60-1
撮影日:2013年6月13日

素盞雄神社については、既に記事があります。

その記事を見る


境内に三基の庚申塔が置かれている。
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今回は、中央の聖観音を主尊とした庚申塔を紹介する。

塔身:舟形光背型
主尊:聖観音
日月:なし
脇侍:なし
造立年代:寛文13年(1673)
高さ:180cm

全景
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聖観音の光背には「庚申講供養」と「念仏講供養」の文字が刻まれ、庚申信仰と阿弥陀信仰の習合が見られます。
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左側に「寛文十三天二月八日」とあり。
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宝冠の正面に化仏を戴き、聖観音であることがわかる。
とても、いいお顔をしている。
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私の背丈よりも大きなもので、造形上も優れており、お顔もとても優しく、優れた庚申塔だと思う。
他の信仰との習合も見られる、貴重なものだ。



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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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