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青面金剛立像/北区田端東覚寺

20191115

所在地:東京都北区田端2-7-3 東覚寺境内
撮影日:2017年1月6日

所属している歴史クラブで毎年正月に行っている七福神めぐりで、訪れた「赤紙仁王」で有名な東覚寺の境内にあった。
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その記事を見る


門を入り、本堂までの参道の脇に、この庚申塔は安置されている。

塔身は駒形。
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銘文:
右側に「享保三戊戌天」、左側に「吉日」と刻まれている。
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塔身:駒形
主尊:一面六臂青面金剛立像
日月:浮彫り瑞雲付き
主尊の特徴:髪双髷、頭に蛇、三眼、邪鬼を踏む。
本手:合掌
他の手が持つ法具:法輪、弓、矢、鉾
脇侍:邪鬼、二鶏、三猿
造立年代:享保3年(1718)

日月は浮彫り、瑞雲付き。
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青面金剛全身
邪鬼を踏んで立つ。
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髪は双髷、頭に蛇がとぐろを巻いている。
わかりにくいが、三眼。
表情は眉を吊り上げ、忿怒形。
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本手は合掌。
他の手が持つ法具は、右側が上から法輪、弓。左側は上から鉾、矢。
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青面金剛に踏まれている邪鬼は左向き、あきらめ顔。
左右に鶏が居る。
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その下の岩に刻まれた三猿は、ダイヤモンド形。
右から、「見ざる、言わざる、聞かざる」となっている。
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この庚申塔の特徴は:
・良い石を使っていて、多少風化しているものの、各部の形がはっきりしていて、良好な保存状態である。
・青面金剛の髪が双髷、頭に蛇がとぐろを巻いている。
・本手は合掌。
・三猿の上下のスペースが無くて窮屈なのは可哀そう。


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青面金剛立像/板橋区窪口の庚申塔

20191102

所在地:東京都板橋区徳丸5-32-9徳丸三ツ和公園
撮影日:2018年11月17日

今回の庚申塔は、公園の隅の道沿いに屋根を設けて祀られている。
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窪口の庚申塔は、徳丸講講中12人により寛延3年(1750)徳丸小字窪に建立、庚申講の中心として利用されてきたといいます。いつしか安楽寺参道に移されていたものを、平成17年当地に安置したようです。

特筆すべきは、この塔を造立した講は現在も「窪口庚申講」として存続し、活動していることです。
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庚申塔 寛延3(1750)日月雲 青面金剛立像合掌型六臂。像の表面は風化のため
丸くなっていて顔などははっきりしないが、光背の文字は比較的読みやすい。
右脇に「奉造立庚申尊像」左脇に造立年月日が刻まれていた。

足の両脇に二鶏。足下に邪鬼の姿は無く、三猿だけが頼りなく彫られている。

塔身は駒形。
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銘文は、右側に「奉造立庚申尊像」左側に「寛延三庚午年二月吉日」と刻まれている。

塔身:駒形
主尊:一面六臂青面金剛像
日月:筋彫り、瑞雲付き
主尊の特徴:一面六臂、岩の上に立つ。
本手:合掌
他の手が持つ法具:法輪、弓、矢、三叉矛
脇侍:二鶏、三猿
造立年代:寛延3年(1750)

日月は筋彫り、瑞雲付き。
風化がかなり進んでしまい、主尊の顔、頭の装飾、表情はわからない。
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本手は合掌。
右側が上は法輪、下は弓。
左側は上が三叉矛、下は矢。
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青面金剛は岩の上に立つ。
左右に鶏が居るのが、なんとかわかる。
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風化が進んでわかり難いが、岩の下に三猿が居るのが辛うじてわかる。
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現在は屋根で大切に保護されているが、風化がかなり進んでいて、造作はほとんどわからない。
しかし説明には、庚申講がいまでも活動されていると書かれていて、とても胸が熱くなった。
大事な歴史を、いつまでも伝えていっていただきたい。



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青面金剛立像/板橋区・観明寺

20191013

所在地:東京都板橋区板橋3丁目25−1 観明寺前
撮影日:2016年9月1日

中山道の板橋宿、観明寺の門前にあり。
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堂の羽目板の隙間から苦心して撮ったが、わかり難いのはご了承ください。

塔身は笠付き角柱。
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塔の右側面に「奉新造立正面金剛尊像一躰現當二世安樂所」
下部両脇に造立年月日を刻む。
青面金剛ではなく正面金剛になっている。当時は当て字が多かった。
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塔身:笠付き角柱
主尊:一面六臂青面金剛像
日月:浮彫り、瑞雲付き
主尊の特徴:頭上に天蓋、炎光背、一面六臂、腰に蛇、二邪鬼を踏む。
本手:剣とショケラ
他の手が持つ法具:法輪、弓、矢、三叉矛
脇侍:二童子、二邪鬼、一猿、一鶏
造立年代:寛文元年(1661)

日月は浮き彫り、瑞雲付き。
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青面金剛の頭上に天蓋、炎の光背。
青面金剛は二邪鬼を踏んで立つ。
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炎の光背。
顔は風化が進み、表情は判らぬが、忿怒のようだ。
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本手は剣とショケラ合掌。
右側が上は法輪、下は弓。
左側は上が三叉矛、下は矢。
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青面金剛の腰から足にかけて蛇がまとわりついている。
正面を向く二邪鬼を踏んでいる。
両脇に童子が立つ。
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岩の下には、御幣を持つ猿と鶏が向かい合っている。
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青面金剛としては都内最古とされるものである。
この庚申塔の特徴:
天蓋の下にあるのは、私は初めて。
二童子を従え、正面を向く二邪鬼を両足で踏む。
御幣を持つ猿と鶏がセットで登場。
三猿は、まだ登場していない。


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青面金剛立像/板橋区・南蔵院

20190920

所在地:東京都板橋区蓮沼町48−8 南蔵院参道
撮影日:2016年12月21日

中山道を歩いて来て、この南蔵院にて休憩したが、そのときに発見した。

南蔵院入り口
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参道の脇に他の石仏と一緒に並んでいた。
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塔身は唐破風笠付き角柱。
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刻銘は、向かって右に 「奉供養庚申二世安楽所」、向かって左に 「延宝八年申九月吉日敬白」
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塔身:唐破風笠付き角柱
主尊:一面六臂青面金剛像
日月:なし
主尊の特徴:一面六臂、腹に蛇、岩の上に立つ。
本手:合掌
他の手が持つ法具:弓、索縄、弓、剣、矢
脇侍:三猿
造立年代:延宝8年(1680)

唐破風の笠が付いている。
日月は無し。
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青面金剛全身
岩の上に立つ。
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髪は高く長い。
頭頂に何かあったのかも知れぬが、欠けている。
眉を吊り上げ、忿怒の表情。
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本手は合掌。
他の手が持つ法具だが、普通下にある弓矢が上にある。
右側が上は弓、下は索縄。
左側は上が矢、下は剣。
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面白いのは、合掌した手の下の腹に、とぐろを巻いた蛇が居る。
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岩の下の三猿は、ダイヤモンド形。
右から、「言わざる、聞かざる、見ざる」
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この庚申塔の特徴は、
手に持っている法具が、普通下にある弓矢が上の左右で持っている。
下の手は、剣と索縄。
腹に、とぐろを巻いた蛇が居る。これは初めて見た。
よくズリ落ちないものだ(笑)



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庚申曼荼羅/板橋区東光寺

20190907

所在地:東京都 板橋区 板橋 4-13-8
撮影日:2016年3月16日

今回の庚申塔は、門を入ってすぐ、本堂の前左手に並ぶ石仏群の、左から二基目になります。
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庚申塔の主尊として、青面金剛を刻むものが圧倒的に多いが、石仏で仏像である青面金剛の要素を最も多く刻み込んだのが、今回のものである。
よって「庚申曼荼羅」と呼ばれることが多い。

庚申塔の主尊に青面金剛が使われるのは、三尸(さんし)と伝尸(でんし)病が「尸」つながりで、庚申信仰の中に伝尸病(=結核)に対する祈りが習合したからである。
1)『庚申縁起』『陀羅尼集経(だらにじっきょう)』には、伝尸病(=結核)を患った人が青面金剛の姿を思い浮かべ、千遍呪文を唱えれば治ると書かれている。

2)『陀羅尼集経(だらにじっきょう)』の「大青面金剛呪法大呪法」に書かれた像容は、
 「四本の手で向って左は上の手に三叉の矛を、下の手にを持ち、右は上の手に輪宝を、下の手に羂索(縄)を持つ。身体は青色で口を開き、牙を出し三眼で頭に髑髏をいただき、髪は火焔のように逆立ち、頚に大蛇を掛け、両腕に二匹の龍、腰と両足に二匹のがまといつき、持った棒にも蛇がまといつく。腰には虎の皮を巻き、髑髏の首飾り・胸飾りをつけ、両足で一匹ずつを踏む。左右には一人ずつ童子を作る。頭には二つの暫を結び手に柄香炉を持つ。像に向って右に赤色と黄色、左に白色と黒色の恐ろしい形の夜叉を作る。」
と説く。

ここ東光寺の庚申曼荼羅には、前に書かれた像容のうち、青字の部分が実現されている。

塔身は唐破風笠付き角柱。
台座に蓮を刻む。
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銘文:
左側面に「寛文二之天」「壬寅」 「五月十二日」と刻まれている。
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塔身:唐破風笠付き角柱
主尊:三面六臂青面金剛立像、邪鬼を踏んで立つ
日月:浮彫り瑞雲付き
主尊の特徴:火炎の髪、頭に髑髏、首に髑髏の首飾り、足に蛇
本手:棒と羂索
他の手が持つ法具:輪宝、弓、矢、三叉矛
脇侍:二童子、邪鬼、三夜叉、御幣猿、鶏
造立年代:寛文2年(1662)

立派な唐破風のついた笠が載っている。
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日月は浮き彫り瑞雲付き。
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「庚申曼荼羅」は、青面金剛が邪鬼を踏んで立ち、両側に童子が侍り、四夜叉がその下に立ち、御幣猿と鶏が一番下に居る。
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主尊の青面金剛は邪鬼を踏んで立つ。
その両脇に、童子が手に柄香炉を持って侍る。
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青面金剛は、三面で、火炎の髪、頭に髑髏、首に髑髏の首飾りらしきものをかけている。
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『陀羅尼集経(だらにじっきょう)』に描かれた青面金剛は四臂だが、仏教と習合して、合掌とか剣とショケラが増え、六臂となっている。
ここでは、本手に棒と羂索、向かって右の上に輪宝下に弓、左の上に三叉矛下に矢を持つ。
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足に蛇がまといついている。
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ちょっと面白い、石を組み合わせた感じの磐座の上で、青面金剛に踏まれている邪鬼は、ニッと笑っている感じ。参った感は無い。
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四夜叉は、夫々武器を持って仁王立ちしている。
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一番下に、御幣猿と鶏が居る。
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青面金剛庚申塔のなかで、最大限の要素が現わされた立派なものである。
『陀羅尼集経(だらにじっきょう)』の「大青面金剛呪法大呪法」に書かれた、青面金剛の像容を具体的に示してくれる貴重なものである。
それが、東光寺の境内にて自由に見ることが出来るのは、とても嬉しい。



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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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