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一面六臂青面金剛庚申塔/埼玉県川口市

20210225

所在地:埼玉県川口市 川口市文化財センター近く路傍
撮影日:2019年12月18日

埼玉高速鉄道・川口元郷駅前から川口市文化財センターに向かう岩槻街道の路傍にある。

ブロックで作られた壁龕の中に五基の石仏が納められ、完全なものは今回取り上げる右から二番目の庚申塔と、一番左側の地蔵尊のみである。
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塔身は舟形光背。
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銘文は、向かって右側面に「大正九年五月一日 造〇」、
左側には奉納金と奉納者名が刻まれている。
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塔身:舟形
主尊:一面六臂青面金剛立像
日月:なし
主尊の特徴:丸に十字の光背、総髪、三眼、邪鬼を踏んで立つ。
本手:合掌
他の手:法輪、弓、矢、三叉剣。
脇侍:邪鬼、三猿
造立年代:大正9年(1920)

青面金剛は、邪鬼を踏んで立つ。
光背が丸に十字形と、変わった形をしている。
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髪は総髪。
三眼。
眉を上げてはいるが、憤怒といった感じでなく、こちらに問いかけているような表情。
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手は六本で、本手は合掌。
他の手は、法輪、弓、矢、三叉剣を持つ。
通常は三叉鉾だが、いかにも短くて剣にしか見えないので「三叉剣」とした。
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踏んづけられた邪鬼は、牙を持った猛獣の表情。まだ降参はしていない。
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邪鬼の下に刻まれた三猿は、いわゆるダイヤ型だが、手の指とかまだ判る状態。
右から「見ざる、聞かざる、言わざる」である。
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この庚申塔大正9年と新しく、造形がよくわかる状態。
考えてみるとちょうど100年前に作られたものである。
光背が極めて独特な形をしている。
青面金剛の形としては、標準的な合掌型。
邪鬼の顔が面白い。



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猿田彦大神(文字)庚申塔/埼玉県川口市鳩ケ谷

20210214

所在地:埼玉県川口市鳩ヶ谷本町1丁目6−2 鳩ケ谷氷川神社境内
撮影日:2019年12月18日

今回の庚申塔は、鳩ケ谷の総鎮守・氷川神社の境内にあります。
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塔身:角柱型
主尊:猿田彦大神(文字)
日月:なし
脇侍:三猿
造立年代:寛政12年(1800)

塔身は角柱型。
屋根で保護されている。
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銘文:
向かって右側面に 「寛政十二庚申歳 鳩谷講中」
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主尊として「猿田彦大神」の文字が刻まれている。
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三猿は、左右の猿は横を向いて、
右から「見ざる・聞かざる・言わざる」である。
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猿田彦を主尊とする庚申塔は、関東ではあまり見られなく珍しい。
2015年に、北九州に旅行した時に調べてビックリしたのは、例えば熊本県ではほとんどが猿田彦で、そのほとんどが文字塔であった。
青面金剛は少なく、そのほとんどが文字で、青面金剛の像をきざんだのは、私が参考にしたリストでは数例しか無かった。
地方によって違うのだな、と感じ入ったのを覚えている。
今回は、逆に関東では珍しい猿田彦を主尊にしている例である。


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一面六臂青面金剛庚申塔/埼玉県川口市

20210202

所在地:埼玉県川口市辻ツジ736真福寺境内
撮影日:2019年12月18日

本堂の前を右に曲がる。
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墓地の手前の入口付近に小堂が二つ。奥は六地蔵菩薩立像、手前に庚申塔が祀られている。
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塔身は2mほどの高さで、角柱と言っていいほど厚い駒形。
手前の香炉が邪魔になっていて、正面からその全体像を撮ることはできない。
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銘文は、向かって右側面に「右の行に瑜伽師 真福寺住 法印尊慶、中央の行に武州下足立郡平柳領辻村、左の行に享保五庚子三月吉祥日」とあり。左側面に「奉供養庚申為二世安樂」とある。
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塔身:駒形、壁龕の中に主尊
主尊:一面六臂青面金剛立像
日月:浮き彫り瑞雲付き
主尊の特徴:髪火炎、三眼、髑髏の首輪、邪鬼を踏んで立つ。
本手:宝鐸とショケラ
他の手:法輪、弓、矢、三叉矛。
脇侍:邪鬼、二鶏、三猿
造立年代:享保5年(1720)

日月は浮き彫り瑞雲付き。
中央に梵字で「カーン:不動明王」を刻んでいる。
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青面金剛は、邪鬼を踏んで立つ。
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髪は火炎状に逆立つ。耳が大きい。
三眼で、眉を吊り上げ、憤怒の表情。
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首には、髑髏の首輪。
『陀羅尼集経(だらにじっきょう)』の「大青面金剛呪法大呪法」に書かれた青面金剛の像容には「髑髏の首飾り」が書かれている。
また仏教的には髑髏は、「悪しきものを退ける」という意味がある。(千手観音の持ち物の意味から)
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手は六本で、本手は宝鐸とショケラを持つ。
他の手は、法輪、弓、矢、三叉矛を持つ。
宝鐸は、打ち鳴らすと澄んだ音が周りの邪気を払い清めると言われている。
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ショケラは、おだやかな顔と合掌していることがわかる。着物など細かいところは省略されている。
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踏んづけられた、やはりフントシをした邪鬼は、合掌して神妙な顔をしている。
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邪鬼の下の台座には、上に二鶏が刻まれ、その下に三猿が刻まれている。
三猿は、左右が横向き、右から「見ざる、聞かざる、言わざる」である。
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この庚申塔は、お堂に祀られ保存状態が良く、大きくて立派である。
塔身に壁龕し、その中に青面金剛を刻んでいる。
保存状態が良いので、像容がよくわかる。
特徴としては、髑髏の首飾りと、本手に持つ宝鐸が変わっている。
川口市には、髑髏の首輪をもしている庚申塔が多いようだ。
鶏の位置も変わっていて、普通は青面金剛の足元に居るのだが、ここでは邪鬼の下に居る。



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一面六臂青面金剛庚申塔/埼玉県川口市

20210126

所在地:埼玉県川口市本町2丁目4−37 錫杖寺境内
撮影日:2019年12月18日

この庚申塔は、錫杖寺に入って山門をくぐってすぐの左側にある。
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ここに石仏が集められていて、そのうち三基が庚申塔である。
右から二つが青面金剛庚申塔で、その隣は文字庚申塔なので、青面金剛庚申塔二つを紹介するとして、前回一番右側を紹介したので、今回は一右から2番目のものを記事にする。
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塔身は駒形。
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銘文は、正面に「庚申供養」、向かって右側面に「享保十乙巳天十一月廿八日」とあり。
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塔身:駒形
主尊:一面六臂青面金剛立像
日月:浮き彫り瑞雲付き
主尊の特徴:沙門頭巾をかぶり、邪鬼を踏んで立つ。
本手:剣と索縄
他の手:法輪、弓、矢、三叉矛。
脇侍:邪鬼、三猿
造立年代:享保10年(1725)

日月は浮き彫り、瑞雲は横に流れている。
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青面金剛は、邪鬼を踏んで立つ。
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沙門頭巾をかぶりっている。
摩滅して定かでないが、眉を吊り上げ憤怒形なのはわかる。
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手は六本で、本手は剣と索縄を持つ。
他の手は、法輪、弓、矢、三叉矛を持つ。
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一般的に「剣とショケラ」が多いのだが、この像は「剣と索縄」を持つ
索縄は、苦しむ人たちを救い上げるためのものである。
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踏んづけられた邪鬼は、ムスッとした表情をしている。
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邪鬼の下に刻まれた三猿は、ダイヤ型。
右から「聞かざる、見ざる、言わざる」である。
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この庚申塔の特徴は、青面金剛が沙門頭巾をかぶり、
ショケラのかわりに索縄を持つという、仏教色が強い像になっていることである。



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一面六臂青面金剛庚申塔/埼玉県川口市

20210116

所在地:埼玉県川口市本町2丁目4−37 錫杖寺境内
撮影日:2019年12月18日

この庚申塔は、錫杖寺に入って山門をくぐってすぐの左側にある。
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ここに石仏が集められていて、そのうち三基が庚申塔である。
右から二つが青面金剛庚申塔で、その隣は文字庚申塔なので、青面金剛庚申塔二つを紹介するとして、今回は一番右のものを記事にする。
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塔身は駒形。
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銘文は、向かって左側面に「文政二卯年三月吉祥日 摂州四天王寺庚申堂講中」とあり。
大阪四天王寺の庚申堂を信仰する講があったのだろう。
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塔身:駒形
主尊:一面六臂青面金剛立像
日月:浮き彫り瑞雲付き、塔身からはみ出し
主尊の特徴:頭に蛇、髪火炎、邪鬼を踏んで立つ。
本手:剣とショケラ
他の手:法輪、弓、矢、三叉矛。
脇侍:邪鬼、三猿
造立年代:文政2年(1819)

日月は浮き彫り瑞雲付きで、塔身よりはみ出している。
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青面金剛は、邪鬼を踏んで立つ。
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髪は火炎状に逆立ち、その中に蛇がとぐろを巻いている。
摩滅して定かでないが、蛇の顔にあたる部分が人の顔に見えなくもなく、もしかしたら宇賀神かもしれない。
顔は、摩滅しているが眉を吊り上げ憤怒形なのはわかる。
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手は六本で、本手は剣とショケラを持つ。
他の手は、法輪、弓、矢、三叉矛を持つ。
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ショケラは、顔などが摩滅していて詳細は不明。合掌していることはわかる。
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踏んづけられた邪鬼は、荒っぽい彫りだが、ムスッとした表情はわかる。
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邪鬼の下に刻まれた三猿は、左右の猿が横向き。
風化が激しくわかり難いが、右から「言わざる、聞かざる、見ざる」となんとかわかる。
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この庚申塔の特徴は、標準的な剣人型。
日月が塔身からはみ出しているのが面白い。



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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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