古事記を知る(01)

20120908

御存じの方が多いと思いますが、古事記が編纂されて今年が1300年という重要な節目の年にあたります。
それで色々な雑誌が特集号を出しています。
それを読んでいるうち、私もどっぷりと古事記にハマってしまいました。
私は、いま市の歴史講座の研究コースに学んでいますが、そんなわけで私の研究テーマを「市内神社の祭神が登場する古事記」としてしまいました。
研究コースのメンバーで研究テーマの確認やら調整をしている際に、古事記に関して誰も取り組んでいないことに気づき、私は当初別のテーマを考えていたんですが、「編纂1300年の大事な年に誰も知らん顔は無いだろう」という訳で、そういうテーマに変更してしまった訳です(笑)

市内には、「白髭神社」、「諏訪神社」、「八幡神社」、「浅間神社」など沢山の神社があり、其々の祭神が祀られています。その神社の境内にまた境内社があったりして、すごい数のお宮さんがあります。
祭神だけでなく、合祀神も祀られていますから、まずは、どの範囲まで取り組むかというので悩みました。
主なお宮さんの、祭神・合祀神で29柱(神様の単位)となりましたので、その範囲に絞ることにしました。

その神様が古事記の中でどのように活躍しているのかを、まとめていきます。
それを次回から紹介していきますが、古事記にどう書かれているかを調べる上で、どうしても漢字の原文が欲しくなりました。
その理由は:
1)古事記の文章全体を見れば、漢字の意味とやまとことばの意味の対応に基づく表意漢字主体に書かれている。音仮名表記された箇所は、何らかの理由で表意漢字にすることが難しい場合、あるいは音仮名表記することに積極的な意義がある場合だったと思われる。
(山口桂記「古事記の表記と訓読」)
2)現在は「あいうえお・・・・・・」で50音となっていますが、古事記が編纂された当時は、88の音節を区別していた。
例えば「モ」の仮名には二類あり、「毛」の用例は48個、「母」の用例は150余個。両者は栽然と使い分けられていて、一つも例外なし。
3)編纂を命じた天武天皇は歌人であった(政敵大友皇子は漢詩人)。よって古事記は楽劇として口誦されるようなものだったらしい。
「上」と小さく書き込みがあるのは、「上声」を示す発音記号(漢字の四声(しせい)の一。尻上がりに高く発音するもの。)

そういう事を知ると、どうしても漢字の原文で古事記を味わいたくなりますよね。
そんな訳で、漢字原文が載っている本を探しましたが、なかなか見つかりませんでした。市の図書館にも全然ありません。
アマゾンで探していたら、「古事記伝」という本があり、本居宣長撰/倉野憲治校訂の本です。17巻ありますが、第1巻が出たのがなんと1940年です。戦中に出された本ですね。
古事記を世に出したのが本居宣長といいますから、うってつけの本です。
これに漢字の原文が載っています。
もう新刊としては出ていませんが、中古をアマゾンで買えます。
ほんとにアマゾンさまさまです。

もう一つ参考にしたのが「古事記 全訳注/次田真幸」という本で、上、中、下の3巻です。
そんなに詳しく書いていませんが、ほどほどの分量でわかりやすく解説されています。

「古事記伝/本居宣長撰/倉野憲治校訂」
120908den.jpg


「古事記 全訳注/次田真幸」
120908kojiki.jpg


次回から、古事記について、最初から取り上げていきます。



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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

古事記ですか、現存する写本が室町時代だそうですが、その前のものは出てこないのでしょうかねえ。せめて、平安時代のものが出てくれば、偽書説も無くなると思うのですが。でも、あの漢字だらけのものを写したのですから、写し間違いも結構あったと思いますので、写本毎にどの程度の違いがあるのか、興味があります(源氏物語も写本によって大きな違いがあるそうですし)。

それにしても、あの漢字だらけのものを、漢字とひらがなに相当する部分に読み替えて読んでいるわけですが、ここに解釈が出てくるので、この辺りは穏当に解釈して欲しいと思っています。九州王朝説の古田氏によると、本居宣長の解釈は国学者過ぎるようですし。

エンターテイメントですね

おはようございます。
歴史を調べると、おっしゃるとおり古事記は面白いですよね。
特に上、中、下巻ではやはり神話時代の上巻が一番好きです。「バナナ型神話」を初めとした男女の話などはまさにカオスですから、神々のエンターテイメントとして読んでいますw
今まではかいつまんでしか読んでいませんので、これからの連載楽しみです^^

コメントありがとうございました

matsumoさん
本居宣長のすごいところは、それまで日本書紀に付随する
メモみたいなものとおもわれていたのを、
考証を重ねて、いまの古事記なるものにまとめたところでしょう。
その解説部分のボリュームたるや、すごいものです。
その分量だけで、私などは平伏したくなります。
いわば、最初に手をつけた人ですから、至らない部分も
けっこうあるのは当然です。
それを後世の人が、正してきたというところでしょう。
色々な意見を言う人も、ルーツは本居宣長ということに
なると思います。

薄荷脳70 さん
私もまさにそうなんですよ。
ほんとにエンターティメイントですよね。
面白くて仕方ありません。
楽しみにしてくださる方がおられるは、とても励みになります。
よろしく、です。

すいません、言霊百神というサイトごぞんじですか?

コトタマ様

コメントありがとうございます。
私は、不勉強にも知りませんでしたので、
あれこれ、ちょっと読ませていただきました。
そういう考え方もあるのかと、驚きでした。

いまは、かなりのテーマを自分で抱えてしまっているので、
いずれじっくりと読ませてもらおうと思っています。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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