国立美術館/出雲展

20121109

11月7日(水)に、上野の国立博物館に「出雲展」を見に行ってきました。
これは、古事記編纂1300年の記念行事で、ただいま古事記にのめりこんでいる私としては、早く行きたかったのですが、延び延びになってしまい、ようやく行くことが出来ました。

いつ見ても国立博物館の建物はいいですね。
121109izumo01.jpg


121109izumo02.jpg


玄関ホール。
121109izumo03.jpg


「出雲展」ポスター
121109izumo04.jpg


重要文化財「古事記(道果本)」
南北朝時代 永徳元年(1381)書写
国宝となっている真福寺本に次ぐ、二番目に古い本である。
121109izumo05.jpg


あと、江戸時代の写本(近衛本)も展示されていた。

出雲大社を描いた古い時代の絵図が色々と展示されていた。

とにかく今回見たくてたまらなかったものが、2000年に発掘された「宇豆柱」である。
やはり、実物を目の前にしたら、圧倒されてすごかった。
なにしろ巨大な柱を三本金輪でくくって一つの柱にしているのだが、その金輪の直径が3mである。
ものすごい柱なのだ。
これは出土した頃の写真
121109izumo06.jpg


出土した場所は、模型で見る通り、現在の社殿のすぐそばである。
121109izumo07.jpg


これが出土したため、古代の出雲大社の高さが48.5mもあった、いやそんなはずは無い、という論争に決着をみたのである。それが2000年という、ついこの間のことだというから、私も興奮してしまう。

かっては、たしかにこのようなたくましい建設が、日本古代のひとたちよって行われたのだ。
そして、この柱が「大黒柱」の起源ともなっているのだ。

これを裏付ける、平安時代の児童の「口遊」のなかで「雲太、和二、京三」という句があったそうである。
大屋では、出雲大社の本殿が太郎、次いで大和の東大寺の大仏殿が次郎、京の御所の大極殿が三郎、という意味で、この伝承からいっても出雲大社は大仏殿より大きくなければならない。

出雲大社の神主を務める出雲国造家には、古代本殿の構造を示す「金輪造営図」が伝わっており、今回これも出品されていた。
世の中に出回っていたのは、これを本居宣長が写しを手に入れて、随筆集「玉勝間」に載せたからだ。
121109izumo08.jpg


これも宣長のすごいところである、自分ではとうていそんな巨大な建物がはたして存在したのだろうか、と疑問に思いつつも、「こんなのが存在するよ」ときちんと他の人たちに紹介しているのだから。

古大出雲大社の復元模型
スケール 1/10
階段のスロープは100mくらいになるという。下から延々と続くスロープをあがっていく心地はどんなものだろうか。
121109izumo09.jpg


この模型の前に、うまい具合にクッションがあり、腰を下ろしてしばし見とれていた。

1984年に出雲市荒神谷遺跡から銅剣が358本まとまった形で発掘されたというが、その中から42本出品されていた。
ずらっと並んだ様は迫力があった。
これは発掘されたときに並べた写真
121109izumo10.jpg


同じく荒神谷で発掘された、銅矛16本と銅鐸6個も陳列されていた。
銅矛も見ごたえあった。

神話の世界だけでなく、実際に強大な勢力が出雲に存在していた、ということになる。

古事記のなかに、出雲系の神話がかなりの部分に取り入れられているのは、やはりそれだけの勢力が存在したからなのだということが実感できました。


スポンサーサイト

コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

おっ、出雲展、行かれたのですね。国立博物館の裏庭は「10/27~12/9」に開放されており、そこの紅葉・黄葉写真を撮るのを兼ねて、11/19の週の青空の時に行きたいと思っています。

それにしても、古事記の写本に書かれているフリガナ、岩波文庫にはふられていませんが、このフリガナはいつの時代に振られたものなのでしょうね。

早めに行かねば

こんばんは。
やはり見ごたえありそうですね^^
以前から行くつもりなのですが、なかなか行けなくて。
もう終盤ですね。
何とか都合付けねば(汗)

コメントありがとうございます

matsumoさん
庭園は、私が行ったときは早すぎました。
やはりmatsumoさんは何度も行ってられるので、
見ごろがわかっていますね。
本居宣長が掘り出すまでは、古事記はまったく
埋もれていたそうですから、そういう点も不明かもしれませんね。

薄荷脳70 さん
まあ、私の場合は古事記に入れあげている
状態なので(笑)
でも、発掘された柱は一見の価値はありますね。
出雲大社の横に博物館が出来て、そこに展示されて
いるそうですが、出雲まで行くのが大変ですからね。
非公開コメント
プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード

Pagetop