日本一の板碑・日本一のポットホールほか/埼玉県秩父郡長瀞

20121121

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このチラシをどこかで手に入れて、まず「宮澤賢治の歌碑」があるな、と。
それから「日本一の板碑」は武蔵型板碑の勉強をしているので、当然これはみないといけない。
それから注意を引いたのが「巨大ポットホール」です。
それで、昨日20日(火)に天気もいいし出かけました。

関越高速道を花園インターで降りて、まず目指したのが「日本一の板碑」です。
国道140号沿いに、秩父鉄道の樋口駅ちょっと手前の辺です。

国道140号から入ってすぐのところ。知っていれば140号からチラ見できる位置にありました。
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ちょっと小高くなっていて、上がっていくと聳えていましたね。高さ5m37cmという堂々たるものです。
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横から見るとすごいのが良く判ります。
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正確には、「野上下郷 釈迦一尊種子板碑」と言い、国指定史跡で、南北朝時代中期 応安二年 (1369年)、長瀞産の緑泥片岩です。いわゆる武蔵型板碑は、長瀞で産するため関東特有のものです。
それにしても、こんなに大きな一枚岩のものは素晴らしいと思う。

この板碑は、当地「仲山城」の城主阿仁和直家が落城の際討ち死にして、十三回忌の応安二年(1369)10月に夫人の芳野御前(妙円尼)が追善供養の為に建立したとの事。

身部上方に三弁宝珠を刻み、釈迦の種子「バク」を蓮華座上に薬研彫しています。
下方には、梵字の光明真言と銘文を刻んであります。
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これだけ大きな板碑ですから、それを支える台座もしっかりしたものです。
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道路をはさんだ向かい側に、こんなものを発見。
枯れたのでしょうか幹が伐られていますが、新しい芽が出ています。
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冬桜? 十月桜?
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ではなくて(汗)
さっそく、植物に大変詳しいJさんが教えてくれました。
「ガウラ(日本名:白蝶草)」だそうです。
桜の木の根元に植えてあったのではないか、とも。
ありがとうございました。



さて、今度は「巨大ポットホール」の探索です。
地図には記されていません。
ネットで調べた記事で「長瀞オートキャンプ場」の近くというのが頼り。
とにかく、国道140号から左折して「高砂橋」を渡って、「長瀞オートキャンプ場」まで行き、その辺を車でウロウロしていたら、案内を発見!!(嬉)
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近くの空き地に車を停めて、案内に従って歩いて行きました。
当然、長瀞の河原に出ました。
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問題はここからです。ネットの記事によると、現地には何ら表示は無いとのこと。
ただポットホールがある岩場の写真があったので、それを印刷してきたので、それを頼りに探しました。

あれではないかな??
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左側の岩の白いのから黒いのに変わってているところに、えぐれているのが見えます。
岩場の写真が無かったら、絶対探し当てられなかったと思う。

下の砂場から3mくらいの高いところにあります。説明では現在の河床より7m高いとか。
それでも足がかかるところがあって、なんとか登っていきました。
これです(嬉)
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デカイ!!
比較にリュックとペットボトルを置いて撮りました。
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直径が上部で1.8m、底部で1.4m、深さが4.7だそうです。
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のんびり写真を撮っていたら、河のほうからにぎやかな声が聞こえました。
なんだと振り返ってみると、長瀞ライン下りの船です(笑)
これはポットホールから撮ったもの。
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わりとひっきりなしに船が通ります。
これは河原に下りてから撮ったもの。
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さて、それではポットホールに入っていたボールは「埼玉県立自然の博物館」に展示されているというので、そちらに向かいます。
もちろん宮沢賢治の碑もそこにあります。

途中、長瀞駅前のお蕎麦屋さんでお昼を食べてからいきました。

「自然の博物館」に到着。
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入り口わきに、地殻変動によって出来た岩石が展示してありました。
「相似褶曲」
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「折り畳み褶曲」
右側の白い部分の周囲が強く折りたたまれているのがわかります。
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「平行褶曲」
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館内に入ると、真っ先に先ほどのポットホールの中にあったボールを見に行きました。
幸せなことに、入り口で聞いたら、館内の物どれでも撮影Okとのことで嬉しくなっちゃいました(笑)
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これは荒川の河原から発掘された古代巨大ザメ「カルカドロン・メガロドン」の歯です。
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岩石の結晶で面白いものがたくさんありました。
「硫ひ鉄鉱・せん亜鉛鉱」
サイコロよりはるかに小さい、四角い結晶です。
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「方解石」
再結晶して大きくなった美しいものが大理石なんだそうですが、これは再結晶前の細かな結晶。
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「自然金」
秩父鉱山で、硫化鉱物の隙間に、細長いヒモ状の形態で産出する金。
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「車骨鉱」
鉛・銅・アンチモン・硫黄からなる鉱物。双晶により歯車のような形態で算出する。
右側の下の物なんか、ほんとに歯車の形だ。
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「チチブクジラ」の頭部の化石。
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貝の化石
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「あけぼのゾウ」の骨格標本
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入間川の河原で、入間市のところで見つかった「あけぼのゾウ」の足跡。
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これは私の家から数キロの、入間川河原で発掘された「あけぼのゾウ」の臼歯。
噛み合わせの面が山脈みたいになっている。
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これは「埼玉の奇獣、パレオパラドキシア」の骨格標本。壁面には発掘された状態が復元されている。
海獣で、外見はカバのようではなかったか、と想像されている。
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「自然の博物館」から出て、まずは宮沢賢治の碑を探しました。
説明によると、地質学者でもあった宮沢賢治が大正5年(1916)に長瀞を訪れ、「虎岩」を詠ったものです。
『つくづくと「粋なもやうの博多帯」荒川ぎしの片岩のいろ』
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高浜虚子の句碑も見つけました。
「ここに我 句を留むべき 月の石」
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「日本地質学発祥の地」の碑もありました。
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「自然の博物館」の前は、ものすごく紅葉が美しかった。こんなにうつくしいところは、そう無いはずである。
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河原に行く前、河原からもどってきてからも、うっとりと紅葉の下で時間を過ごしました。

河原に「虎岩」を見に行きました。
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手前が「虎岩」です。
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すごい模様です。
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(了)

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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

おお、長瀞ですか! ちょうど、紅葉の盛りのようですね。紅葉は下から7枚目のようにオレンジ色で逆光だと、金色に光って最も綺麗に撮れますね。逆に赤すぎると、均一過ぎて面白みがなくなってしまいますし。

それにしても、5m以上ある板碑ですか! 絶句する位、大きなものですね。何と言っても1枚の石で5m以上ですから。ポットホールと言う言葉、初めて聴きましたが、それを掘った丸い石が残っているとは、驚きです。

鉱物って小学生の頃、好きでした。でも、標本はいつのまにかなくなっているので、多分、中学生辺りの時に捨ててしまったのでしょうね。

No title

名前のわからない花の写真・・ 私の出番ですね。 

これは桜の木から芽が出たのではありませんよ。夏から秋遅くまで咲くガウラ(日本名は白蝶草)という宿根草です。桜の木のそばに植えたのだと思います。

紅葉の長瀞を散策するのは気持ちよかったことでしょう。
私も何度も行っているのに、こんなに見るものがあったなんて知りませんでした。
表示がないのに写真だけを頼りにポットホールを見つけてすごくうれしかったでしょうね。

コメントありがとうございました

matsumoさん
貴兄が毎日美しい紅葉の写真をアップされているので、
少々焦っていましたが、これで人心地つきました(笑)
すごく綺麗だったので満足しています。
板碑をずっと追い続けている人が居るくらい、
武蔵型板碑はすごいですよ。


Jさん
ほんとにまた、お世話になりました(笑)
私もね、実にお気楽に載せてしまうものですから(汗)
でもね、まあJさんがチェックしていてくれるから、
という気があるんですよね(笑)
今ほんとに助かるのは、ネットで検索すると
たいていのことは分かりますからね。
でも、現地に行ってみるとちょっと違ってたりして、
またそれが楽しい。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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