古事記を知る(04)

20121206

これまで、「黄泉の国」の段まで掲載してきましたが、掲載の内容に少し問題あるのではないかとの疑問が湧き、申し訳ないですが、今までの記事は削除し、再度掲載し直します。
ご迷惑をおかけします。

1.天地の初め
天地初發之時。於高天原成神名。天之御中主神。
訓高下天云阿痲下效此次高御産巣日神。次神産巣日神。此三柱神者。並獨神成坐而。隠身也。
次國稚如浮脂而。久羅下那洲多陀用幣琉之時。
琉字以上十字以音如葦牙因萠騰之物而成神名。宇麻志阿斯訶備比古遲神。此神名以音次天之常立神。訓常云登許訓立云多知此二柱神亦獨神成坐而。隠身也。上件五柱神者別天神。
次成神名國常立神。
訓常立亦如上次豊雲上野神。此二柱神亦獨神成坐而。隠身也。次成神名宇比地邇上神。次妹須比邇去神。此二神名以音次角杙神。次妹活杙神。二柱次意富斗能地神。次妹大斗乃瓣神。此二神名亦以音次淤母陀流神。次妹阿夜上訶志古泥神。此二神名皆以音次伊邪那岐神。次妹伊邪那美神。此二神名亦以音如上上件自國常立神以下。伊邪那美神以前。扞稱神世七代。上二柱。獨神各云一代。双十神。各合二神云一代也。

(読み)
アメツチノハジメノトキ。タカマノハラニナリマセルカミノミナハ。アメノミナカヌシノカミ。ツギニタカミムスビノカミ。ツギニカミムスビノカミ。コノミハシラノカミハ。ミナヒトリガミナリマシテ。ミミヲカクシタマヒキ。
ツギニクニワカクウキアブラノゴトクニシテ。クラゲナスタダヨヘルトキニ。アシカビノゴトモエアガルモノニヨリテナリマセルカミノミナハ。ウマシアシカビヒコヂノカミ。ツギニアメノトコダチノカミ
コノフタバシラノカミモヒトリガミナリマシテ。ミミヲカクシタマヒキ。カミノクダリイツバシラノカミハコトアマツカミ。
ツギニナリマセルカミノミナハクニノトコタチノカミ。ツギニトヨクモヌノカミ。コノフタバシラノカミモヒトリガミナリマシテ。ミミヲカクシタマヒキ。ツギニナリマセルカミノミナハウヒヂニノカミ。ツギニイモスヒヂニノカミ。ツギニスグヒノカミ。ツギニイモイクグヒノカミ。ツギニオホトノヂノカミ。ツギニイモオホトノベノカミ。ツギニオモダルノカミ。ツギニイモアヤカシコネノカミ。ツギニイザナギノカミ。ツギニイモイザナミノカミ。カミノクダリクニノトコタチノカミヨリシモ。イザナミノカミマデ。アハセテカミヨナナヨトマヲス。カミノフタバシラハ。ヒトリガミオノオノヒトヨトマヲス。ツギニナラビマストバシラハ。オノオノフタバシラヲアハセテヒトヨトマヲス。

(現代語訳)
 天と地とが初めて分かれた開闢の時に、高天原に成り出でた神の名は、天之御中主神、次に高御産巣日神、次に神産巣日神である。この三柱の神は、皆単独の神として成り出でた神で、姿形を現わされなかった。
 次に国土がまだ若くて固まらず、水に浮いている脂のような状態で、水母のように漂っているとき、葦の芽が泥沼の中から萌え出るように、萌えあがる力がやがて神と成つたのが、宇麻志阿斯訶備比古遲神であり、次に天之常立神である。この二柱の神も単独の神として成り出で、姿形を現わされなかった。
以上の五柱の神は、天つ神の中でも特別の神である。
 次に成り出でた神の名は、国之常立神、次に豊雲野神である。この二柱の神も、単独の神として成り出で、姿形を現わされなかった。
 次に成り出でた神の名は、宇比地邇神、次に女神の須比邇神である。次いで角杙神、次に女神の活杙神である。次いで意富斗能地神、次に女神の大斗乃弁神、次いで於母陀流神、次に女神の阿夜訶志古泥神。次いで伊邪那岐神、次に女神の伊邪那美神である。
 上に述べた国之常立神から伊邪那美神までを合わせて神代七代という。
 
(解説)
天地開闢し、まずは神が、イザナキノ神とイザナミノ神が生まれるまで、次々と生まれます。高天原というのは、天つ神の世界と考えられた天上界で、葦原の中国に対する世界です。
天地開闢の一番最初に現れたのが、次の三柱の神ですが、私はここではこの三柱の神に注目したいと思います。天之御中主神は、天の中央にあって、天地を主宰する神の意。高御産巣日神・神産巣日神の二神は、万物の生産・生成を掌る神で、タカミムスヒは高天原系(皇室系)、カムムスヒは出雲系の神である。
天地開闢の一番最初に現れたのが、この三柱の神ということで、万物の生産・生成を司る神ということは間違いありません。
そして、注目したいのが、古事記編纂にあたり重要視しなければならない二つの系統があり、それは皇室系と出雲系だということが、既にここに出てきているということです。

私の住んでいる市には、小さいお宮ながら「三柱神社」というのがあり、祭神はこの三柱の神です。
ちなみに奈良とか柳川にも同じ名前の神社はありますが、祭神はまったく違います。

高御産巣日神は、葦原中津国平定・天孫降臨の際には高木神(たかぎのかみ)という名で、また登場してきます。
天照大神の御子神・天忍穂耳命(あめのおしほみみ)が高皇産霊神の娘栲幡千千姫命と結婚して生まれたのが天孫瓊々杵尊であるので、タカミムスビは天孫ニニギの外祖父に相当する。
さらに天照大神より優位に立って天孫降臨を司令している伝も存在することから、この神が本来の皇祖神だとしてもいいと思います。
高皇産霊神は、東京大神宮、三峰神社、御霊神社、人見神社などに祀られています。

神産巣日神は、本来は性のない独神であるが、造化三神の中でこの神だけが女神であるともされる。
あとでまた出てきますが、なんといっても大国主が兄神らによって殺されたとき、大国主の母が神産巣日神に願い出、神皇産霊尊に遣わされた蚶貝姫と蛤貝姫の治療によって大己貴命(大国主)が蘇生するんですよね。
これからみても、神産巣日神が出雲系のルーツだということがわかります。
神産巣日神は、安達太良神社、八所神社、東京大神宮、高牟神社、出雲大社などに祀られています。

(続く)

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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

この文章の冒頭の部分もわかりにくいですね。突然、「高天原」と言う地名?が出てくるのですから。普通でしたら、天と地が分かれ、更に、天では○○ができたと書くべきところを、全く省略して、急に「高天原」が出てくるのですから。

神話=歴史反映説に従えば、「天国」(あまこく)の「高天原」と言う地域に神殿あるいは都があったと言うことでしょうか。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
そうなんですよね。
わかりにくいです。
ですから、私は「古事記の真実」という本で
長部日出男さんが主張している、「神代編は説話として
とらえたほうがよい」という意見に賛成してます。
それから伝承されていた話を拾い集めたという話ですから、
似た地名から取り上げられたということも考えられますよね。
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四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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