ブルックナー/交響曲第5番変ロ長調/ギュンター・ヴァント

20121227

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指揮:ギュンター・ヴァント
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1996年1月12-14日、ベルリン、フィルハーモニー[ライヴ]

ブルックナーが聴きたくて、取り出したのがこれ。
ブルツクナーを聴きたいと思ったときに何を聴くかいつも迷う。みんな好きだからだ。
私は「ブルックナーおじさん」そのものが大好きだ。
これは、田代櫂さんという方が書いた「アントン・ブルックナー 魂の山嶺」という本を読んでから。
とても不器用な、ちょっとこっけいな愛すべきおじさんが作曲すると、祈りに満ちたスケールのどでかい交響曲が生まれる。
しかも、この人は作曲したものに未練たらたらで、20年くらい経ったあとでも手直ししたりする(笑)

この曲は、「対位法的」交響曲あるいは「幻想風」交響曲といわれているが、本当にブルックナーらしい傑作だと思う。

冒頭の「ブルックナーの霧」が晴れてから、壮大なスケールで曲が進行していく。
第1楽章、第2楽章のアダージョでは、ブルックナーの繊細なところも堪能できる。
最終楽章の「コラール」がまた雄大かつ荘厳、壮麗な音楽です。

ヴァントにとっては、この曲が運命交響曲だったようです。
ブルックナー指揮者としての道を決定付けてくれたのが、第5番。
WDR(ケルン西ドイツ放送)との録音が各紙誌で絶賛を受け、世に知られるようになったそうです。

ヴァントのアプローチでいいなと思うのは、やや早めのインテンポで、質実剛健そのもの。しかし雄渾なスケール感を失っていないのがいい。
ベルリンフィルならではの超絶なアンサンブルがもちろん味わえます。
この曲は、きわめてかっちりしたスケールの大きな曲だが、第2楽章など自然を彷彿とさせるような抒情的な音楽のところがある。そこでも感傷的な音楽にはならずに、崇高さを保っているところが素晴らしい。
終楽章が、壮大なスケールで進行するが、音楽がごく自然に滔々と進行していくのは、さすがヴァントの指揮だなと、感じ入る。


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コメント

こんばんは

このCDは図書館で借りて聴きました^^
私も結構好きですよ。この演奏。

No title

四季歩さん、こんにちは

ブルックナーが自作を改訂したのは、自信が無いこともあったかもしれませんが、最も大きな原因は、やはり、オーケストラあるいは指揮者が演奏してくれなかったのが原因のような気がします。マーラーのように指揮者として有名でしたら、何とか、自作を初演・演奏できたと思いますが、ブルックナーの場合、オケあるいは指揮者に断られることが多かったようですし、初演してくれても、指揮者が大幅な改訂を行ったものだったようですので。

第5番も完成から16年経って、ようやく、シャルク大幅改訂版でシャルク指揮で演奏された訳ですが、ブルックナーはそのコンサートに行かなかったと言うことは、やはり、改訂が不満だったのでしょうね。

ブルックナー・フリークに人はこの第5番が大好きだそうですが、私が好きなブルックナーの曲は第7・8・9番で、は第5番は好きとは言えないので、ブルックナー・フリークとは言えないでしょうね。と言っても、一応、クナツパーツブッシュ、シューリヒト(2種)、ティントナー、ケンペ、コンヴィツニー、マタチッチ(3種)、朝比奈等の録音を持っていますが。

コメントありがとうございました

kurtさん
やはり、ブルックナーがお好きなようで、
嬉しいです。
kurtさんのところは、ますます充実していますね。
私は、歴史のほうにズッポリとなってしまったので、
クラシックのほうは、のんびりすることにしました。

matsumoさん
シャルク大幅改訂版は評判悪いですね。
ブルックナーは不器用な人でしたからね。

それにしても、本当に音源をたくさんお持ちです。
うらやましいですね。
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四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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