宮沢賢治歌碑/長瀞

20121230

11月21日に長瀞を訪れましたが、ここに行ったきっかけは、秩父に行った帰りに花園インター近くの道の駅で、埼玉県立自然の博物館のチラシを手に入れ、そこに「宮沢賢治歌碑」があることがわかったからです。

その時の記事は下記クリック
http://tamtom.blog44.fc2.com/blog-entry-1081.html

その時に手に入れた埼玉県立自然の博物館の小冊子「地球の窓・長瀞の自然」に「宮沢賢治と保阪嘉内」と題する記事が載っていて、宮沢賢治がこの辺を訪ねた概略がわかったので、ここに載せておきます。

埼玉県立自然の博物館
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大正時代、岩手県の盛岡高等農林学校では、毎年のように秩父へ地質旅行を実施しました。
大正5(1916)年には当時、同校の2年生だった宮沢賢治が、翌年には賢治の無二の親友となった保阪嘉内が関豊太郎教授に引率されて、長瀞をはじめ秩父地域を訪れました。
旅行中に荒川の清流に洗われた結晶片岩の美しい色と模様に感動した賢治は、
「つくづくと『粋なもやうの博多帯』荒川ぎしの片岩のいろ」
という歌を葉書にしたためて、山梨県の実家に帰省中の嘉内に送りました。

自然の博物館前にある歌碑
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虎岩
賢治の歌は、この虎岩を歌ったものとされている。
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宮沢賢治と保阪嘉内は、盛岡高等農林学校でともに熱い志をいだき、無二の親友となりました。年度はちがいますが地質旅行という行事で、秩父地方の地質観察に釆ています。
写真は、大正5(1916)年5月下旬、盛岡高等農林学校の自啓寮9号室のメンバーが、植物園で記念撮影したもの。
中央が室長の賢治、手前に寝そべっているのが嘉内。
(写真掟供は、保阪庸夫氏、山梨県立文学館)
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この旅行については、萩原昌好という方が詳しく調査され、『宮沢賢治「修羅」への旅』(朝文社、平成6年)で、次のように推定されています。
○9月1日:午後7時発の列車で盛岡発。
○9月2日:在京中であった賢治は上野駅で合流し、熊谷へ。
○9月3日:熊谷から寄居を経て国神へ。
○9月4日:国神から馬車を利用し、小鹿野へ。
○9月5日:小鹿野から三峰山へ。小鹿野から保阪嘉内に葉書を出す。
○9月6日:三峰山から秩父大宮(現秩父市)へ。
○9月7日:秩父大宮から本野上を経て帰途に。秩父大宮から保阪嘉内に葉書を出す。
○9月8日:盛岡到着。

賢治が在京中とありますが、賢治の年譜を調べると、この年「7月末、上京してドイツ語講習を受ける。」
とあります。
賢治の飽くなき探求心には驚くばかりです。


それから、この記事を書くために調べていたら、宮沢賢治の歌碑がもう一つ、秩父鉄道野上駅裏手にもあることがわかりました。
「盆地にも 今日は別れの 本野上 駅にひかれる たうきびの穂よ」と刻まれているそうです。
近々、そこを訪れようと思っています。


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コメント

No title

ご無沙汰しています。
秩父の埼玉県立自然の博物館に宮沢賢治の歌碑があったのですね。
大学の頃、地学実習の授業の一環でこの虎石とかポットホールや地層調査などでこの付近を歩きました。その頃は宮沢賢治熱が冷めてた頃でしたが、なんとなく関係してたんですね。

今年もどうもありがとうございました。
来年も宜しくお願いいたします。

No title

四季歩さん、こんにちは

今なら、岩手県の盛岡から埼玉県の長瀞まで3.5時間程で行けますが、当時の鉄道がどうなっていたか知りませんが、いずれにしろ、大正時代は大変だったでしょうね。多分、2日間はかかったのではないでしょうか。

賢治の歌、上記の写真を見て、てっきり、帯が紅葉のような色の模様かと思ったのですが、よく見ると地味な片岩の色と言うことで、??だったので、早速、博多帯を調べてみたら、なるほど、地味な色による献上柄等の模様のある帯なのですね。

コメントありがとうございました

ブドリさん
地学実習の授業で、あの辺になんてすごいですね。
私は、詳しくないので、博物館の標本みて、
驚きの連続でした。
来年は、もっと宮沢賢治の跡を追いかけるつもりです。
来年もよろしくお願いします。

matsumoさん
大正時代に岩手からはるばると、来てたんですよね。
「日本地質学発祥の地」という碑がありますが、
やはり、そうなんだと実感しました。
宮沢賢治は、知れば知るほど好きになりますね。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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