マーラー/交響曲第1番ニ長調「巨人」

20130114

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指揮:レナード・バーンスタイン
演奏:ロイヤル・コンセルトヘボウ・オーケストラ
録音:1987年10月 アムステルダム、コンセルトヘボウ

今日は関東に久しぶりに、だいぶ雪が降って交通がかなり乱れたようです。
私は一歩も外に出なかったので、何の影響もありませんでしたが。
雪景色でも撮ろうかと思ったのですが、途中から雨になりずっと降っていたので写真も撮りませんでした。
雪の影響と言えば、だいぶ前のことですが富山県に帰省するのに、長岡まで新幹線、そこから特急の予定でした。
大宮で新幹線に乗る前に心配だから、駅員に確認したら「まだ動いてます」ということで乗ったら、長岡に着いてみたら北陸線は全面運休。長岡で泊まったとしても翌日動くかわからないし、泣く泣く東京駅まで引っ返し、東海道新幹線で米原まで、そこから特急で金沢に行き、それからバスで帰ったことがありましたね。
ヘトヘトになりましたが、今となっては懐かしい思い出ですね。

さて、今日の曲はマーラーです。
1884年から1888年にかけて作曲されたが、初め「交響詩」として構想され、交響曲となったのは1896年の改訂による。「巨人」という標題は1893年「交響詩」の上演に際して付けられ、後に削除されたものである。この標題は、マーラーの愛読書であったジャン・パウルの小説『巨人』(Titan)に由来する。この曲の作曲中に歌曲集『さすらう若者の歌』(1885年完成)が生み出されており、同歌曲集の第2曲と第4曲の旋律が交響曲の主題に直接用いられているなど、両者は精神的にも音楽的にも密接な関係がある。
(以上Wiki)

この曲を作曲した頃のマーラーには、二つの恋の話が残っています。
一つは、ソプラノ歌手、ヨハンナ・リヒターに対する恋です。彼女のために「花の章」という小品を作曲しました。しかし、この思いは残念ながらヨハンナには通じませんでした。
「花の章」、「さすらう若人の歌」の主題の引用も織り交ぜ、1888年に「2部5楽章からなる交響詩」を作曲しました。
第1部 青春の日々より
  1 果てしなき春
  2 花の章
  3 満帆に風を受けて
第2部 人生喜劇
  4 座礁、カロ風の葬送行進曲
  5 地獄から天国へ!
しかし、この交響詩は、マーラーにとっては、自身の失恋の思い出があまりに色濃く反映されているため、1894年のワイマールにおける演奏を最後にすべての標題を削除、さらにはヨハンナと最も直接的に関連がある「花の章」を除いて全4楽章構成に組みなおしたのです。

この当時のいま一つの恋は、カール・マリア・フォン・ヴエーバーの孫、カール・フォン・ヴエーバー大尉の夫人マリオンに対するものでした。
ヴェーバー大尉は、祖父が残した未完の喜歌劇、『三人のピント』 の草稿を所有していた。ヴェーバーが音を付けたのは、台本の半分ほどに過ぎず、大半がピアノ・スケッチ程度だった。マーラーはその完成を依頼され、空白部分はヴェーバー作品から転用したり、自分で作曲したりしたという話があります。
マーラーが『交響曲第一番』の作曲に没頭していて、第一楽章を完成した真夜中、マーラーはヴェーバー家に駆け込み、曲面の七つのA音をピアノで鳴らすために、ヴェーバー夫妻も手伝わなければならなかったという話も。
そして、マーラーとヴェーバー夫人の仲がどうなったのかというと、スキャンダルが表に出ることは、ヴェーバー大尉にとって、退役を余儀なくされることを意味した。彼はできる限りは目をつぶっていた。しかし事は危機的状況に陥り、ある日ヴエーバーはドレスデンへの旅の車中、人前で突然笑い出して拳銃を抜き、ウイリアム・テルさながら座席の枕を撃ち始めた。彼は取り押さえられ、列車も止まり、完全な錯乱状態で警察に連行され、そこから直接病院に送り込まれた。彼はすでに軍の間でも、奇矯な人物として知られていたが、マーラーとの醜聞は彼の理性を決定的に奪い去った。
そして、彼の妻マリオンは後悔に打ちのめされ、再び恋人マーラーに会うことをきっぱり拒んだという。

いずれも失恋に終わったとはいえ、当時28歳のマーラーの恋心が生んだ第一番です。
聴いていて、青春の息吹や濃厚なロマンティシズムが横溢しているようで、いいですよね。

この録音は、若い頃から尽力し続けたバーンスタインが、マーラーゆかりのオーケストラであるロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮した演奏ですからね、悪かろうはずがありません。
第一楽章のクラリネットの響きと第三楽章の一つ一つの旋律に感情が込められているような濃厚な演奏が好きですね。
この曲に対するバーンスタインの愛情や優しさに溢れている演奏だと思います。


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コメント

No title

マーラーの交響曲第1番ですか。私は「マーラー大好き人間」ですが、第1番はあまり聴かないです。持っている録音も、ワルター指揮の3種と、「花の章」付きの若杉指揮位です。

と言うことで、この曲はコンサートで聴くことの方が多いです。これ、マーラーの楽譜には曲のどこかでホルンだったかが立って演奏するように指示しているのですが、これを守る指揮者はほとんどいないのですが、一度のみ、立たせて演奏するのを聴いたことがあります。音的にはともかく、視覚的にすごいと思いました。

そう言えば、本日は昼前開始のコンサートに行ったのですが、コンサートホールに入った時は雨だったのに、出てきた時には雪が5cm位積もっていたのには驚きました。

レニー

こんにちは。

マーラーの中では1番は聞かない方です。
わずかしか知らないなか、数年前に聞いたバーンスタイン/ロイヤル・コンセルトヘボウ盤は、僕の度肝を抜きました。

うねうねとしたものや熱さ、そして情念の塊のようなものが僕を圧倒しました。
凄い演奏だと思います。

コメントありがとうございました

matsumoさん
マーラー一番は声楽がついていないので、
コンサートでよく演奏されるため、生で聴く人が
多いようですね。
若杉さん指揮のマーラー全集、欲しいのですが、
まだ手に入れていません。
あの雪の日に出かけられてたんですか(驚)
それは帰り、大変でしたね。

よんさま
バーンスタイン指揮は、違いますよね(笑)
このバーンスタイン指揮マーラー全集を買った時、
エライのを買ったな、と言われました(笑)
その後、何人かの指揮を聴きましたが、
バーンスタインのが染みついているようです、
私は(笑)

マーラー1番

四季歩さんこんにちは

今年の目標でマーラーの音源のリスト作成に着手していますが、第1番はいったい何種類持っていることか…。
マーラーの交響曲で一番所持が多いのは間違いないです。売られているCDの種類も一番多いですね。

レニーの新しいほうのDG盤は彼らしい情熱あふれる演奏で、
「これだけもっていれば」
ということで間違いない演奏ですね。
あとはテンシュテット(シカゴ響のほう)があれば双璧です。

ただ、たくさんの種類が売られているだけ、それだけ個性的な演奏もたくさんありますよ。

ムーティやエッシェンバッハ、シモノフ、究極はカルロス・パイタとかまで…。

奥が深いですね。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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