東京都民族芸能大会

20130321

昨日、20日(水)に池袋の東京芸術劇場で行われた、「東京都民俗芸能大会」に行ってきました。
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二日間行われ、最初の日19日は「海辺の芸能」と称して伊豆大島に伝わる芸能が中心です。
20日は「川辺の芸能」ということで、内容は順次説明します。

一緒に行った仲間が気が付いて教えてくれたので、住所、氏名など届けてカメラ撮影許可の席につきました。
舞台のときは二階から見下ろして撮るのが良いので、仲間と離れ二階に飛んでいったら、良い席から撮ることができました(嬉)

神田囃子
足立区千住 神田囃子千四会
 神田嚇子は、神田明神の祭礼に演じられる祭り囃子を言い、当初は江戸祭り囃子の源流である葛西囃子が演じていましたが、やがて神田明神の氏子たち自らで祭り囃子を演じるようになり、江戸の庶民文化が花開いた文化文政頃には多くの名人を生み独自の芸能として洗練を極めました。
 千四会は、江戸四宿として江戸期より賑わいをみせた千住宿の鎮守の一つである千住四丁目氷川I神社の鎮守講の囃子として命名され、昭和51年、秋山銀蔵の呼びかけにより発足した祭り世話人会有志が、青少年不良防止育成のため、お囃子およびお神輿部の有志を募ったことが始まりです。
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高木獅子舞
東大和市高木 高木獅子舞保存会
高木の獅子舞は、口伝によると江戸時代からのものといわれ、その昔、悪病が流行り、その退散と五穀豊穣を願って奉納されたのがはじまりと伝えられています。
獅子舞は、四隅に華やかな彩りの牡丹をあしらった花笠衣装の簓子(ささらこ)が立った花園(土俵)の中で、一頭の雌獅子をめぐって二頭の雄獅子と狐が舞い絡みます。
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舞いが進み、「思いもよらぬ朝霧が降りて、そこで雌獅子が隠されさよな」との唄あたりに来ると、雄獅子二頭による雌獅子の奪い合いとなり喧嘩が始まります。
四隅に居た簓子(ささらこ)が集まって雌獅子を隠します。
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隠された雌獅子に言い寄る狐が追い払われるくだりを最高潮に、その後和解した三頭の獅子が舞い納めます。
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鳳凰の舞
西多摩郡日の出町平井 鳳凰の舞保存会
鳳凰の舞は、都心から西へ約50キロに位置する日の出町の下平井地区に古くから伝わる民俗芸能で、かつては雨乞いや悪病退散を祈って舞われたものです。伝承によれば、上方より伝わった雨乞い踊りに祇園囃子と風流踊とが結びつき、それに江戸で生まれた奴歌舞伎の太刀踊が加わって鳳風の舞になったと考えられています。
鳳凰の舞は「奴の舞」「鳳風の舞」の二場で構成されています。
「奴の舞」は小学生の男子が舞うもので、赤い襦袢に短い単衣、赤い襷をかけて、垂れ結びにした三尺帯という衣装に、頭には鳶色の鉢巻を前に結び、頬に紅を付け鼻筋に白く白粉を塗ります。
祇園囃子にあわせて奴が舞いながら出てきて大太鼓を中心に円陣を作り、一人一人が独特な台詞をいいます。
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「鳳凰の舞」は中学生から40代までの男性が舞い、鳳凰の被り物をつけた者5人は白い襷を、赤い頭巾をつけた者5人(軍配1人、ササラ4人)は赤い襷をして腰に幣を差します。
大太鼓を中心に円陣を組み、軍配の掛け声によって鳳凰が大太鼓を叩きながら勇壮活発な舞を演じます。
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おしゃらく
江戸川区葛西地区 葛西おしゃらく保存会
東京都と千葉県の境を流れる江戸川(旧利根川)の下流域に伝承する「おしゃらく」は、踊り念仏が起源で、その演目から、「小念仏」「万作踊り」「粉屋踊り」「飴屋踊り」などの名称で、近世江戸を中心に広く関東、東北地方に広まった一業の芸能です。その内容は多種多様で、念仏唄、子守唄、はやり唄、数え唄、里謡のほか飴屋や瞽女が流した唄などを含む、雑多な性質を持つものです。おしゃらく節は「上げ」「唄」「切り」から成り、念仏踊りの特徴を持った、江戸の風俗を色濃く残す庶民芸能です。
おしゃらくの語源は「お酒落」な意だそう。
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葛西神楽
江戸川区 東都葛西神楽保存会
葛西の里神楽は、埼玉県の鷺宮神社に伝わる催馬楽神楽から分流した江戸流神楽の一つで、江戸時代の安政年間(1854~60)に西小松川村の鎮守、天祖神社の秋元順之助によって東葛西領下ノ割地区一帯に広められたと伝えられています。
演目は「八俣の大蛇」でした。

櫛名田姫登場
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続いて父親の足名椎が酒甕をかついで登場。
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大蛇登場。よくあるぬいぐるみの蛇ではなくて、龍の面をつけた上品な扮装ですね。
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酒をぐびりぐびりと
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あ~~ ンマイ
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髪の毛を酒に浸して飲むなんて洒落た技も(笑)
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大蛇は酒に酔って寝てしまいます。足名椎が杖で打ってたしかめます。
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須佐之男命登場
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やっつける前に、櫛名田姫を俺にくれ、と交渉(笑)
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須佐之男命と大蛇の大立ち回り
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大蛇の後ろを切り裂くと「草なぎの剣」が出てきます。
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草なぎの剣を櫛名田姫にあげる。
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須佐之男命は、歌舞伎のような大見得をきって退場。
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須佐之男命が退場した後、足名椎が喜びの踊りを舞って終わります。
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福島芝囃子
昭島市福島町 福島芝囃子保存会
福島芝囃子を受け継いでいる昭島市福島町は、市の南側に位置し、多摩川の中流域に沿った住宅地区です。慶応2年(1866)6月に発生した大規模な「武州世直し一揆」の一団が鎮圧された「福島の渡し」跡が町内にあります。
福島芝磯子は、地域の伝承によれば幕末の嘉永年問(1850年代)に地元有志によって始められたもので、初めは目黒囃子を継承していましたが、明治初期に埼玉県三芳町千曲座の師匠から芝流の伝授を受け、芝囃子を行うようになったものです。芝囃子は別名「御座敷囃子」とも言われ、キザミ(締太鼓を小さく打つ技法)が多く、曲全体が流麗であることを特徴としています。
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木場の木遣と木遣念仏百万遍
江東区深川地域 木場木遣保存会木響會
「木場の木遣り」は、深川の木場で働く川並み(筏師)によって歌われたもので、その発祥は江戸初期に遡ります。江戸では材木問屋は主として京橋、日本橋、神田及び浅草のあたりにあり、建築請負をも兼ねていましたが、1657年の明暦の大火で一斉に被災したことにより、以後、幕府の命で材木を深川方面の島影の水上に保管することとなり、その貯木場が木場と名付けられ、木場は川並み衆が活躍する舞台となって木遣りも盛んに歌われるようになりました。

今年も、観客席の後ろから木遣りを唄いながら登場
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会場に、木遣りの唄が朗々と流れます。ほんとに良い声をしています。惚れ惚れ。
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上から見ていたら気になったのが、この草履のはき方。これが粋なのかな。
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「木遣り念仏」は、川並み衆の問で行われてきた念仏で、江戸初期から木場の大店において、通夜の席上、僧侶の帰った後や、命日の前夜などに出入りの川並み衆や職人らが部屋に集まり行われたものです。木魚や鉦の音とともに念仏を唱え、その都度「十遍」「二十遍」などと書かれた札を返していき、人々は輪になってこの念仏を受け、大きな数珠を回して拝み、仏の供養をします。
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去年と演目が一緒だったのは、木遣りだけ。木遣りは何度聴いても惚れ惚れするし、大満足でした。
特に「八俣の大蛇」の神楽が良かった。
もう、毎年の恒例行事になりますね。






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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

なるほど、これ、カメラマン席がある催しなのですか、普通、ホールだと、撮影、録音、録画はご遠慮下さいとアナウンスさせるので、私はてっきりこれもそうだと思っていました。私でしたら、映像と録音をしたかったすね。

そう言えば、例年、この時期、「浪曲」を聴くのですが、今年は応募するのをすっかり忘れていました。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
これはありがたかったですよね。
ほんとに、どこもこのようにしてくれれば
嬉しいですよね。

ビデオとか録音もそろそろやらなければいけませんね(汗)
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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