チャイコフスキー/交響曲第1番ト短調『冬の日の幻想』

20130328

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指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  
録音:1979年2月 ベルリン、フィルハーモニー

1866年1月にチャイコフスキーは、恩師アントン・ルビンシテインの弟ニコライ・ルビンシテインが設立したモスクワ音楽院の講師として招かれ、サンクトペテルブルクからモスクワに出ます。音楽院では和声と楽器法を教えることになっていたが、9月の開校までの間、貧しかったチャイコフスキーはニコライ邸の食客として過ごし、ニコライに勧められて交響曲を作曲しました。
交響曲が仕上がると、チャイコフスキーはサンクトペテルブルクのアントン・ルビンシテインやニコライ・ザレンパに楽譜を見せて意見を乞うた。二人はこれを酷評、チャイコフスキーは彼らの意見を取り入れて楽譜に手を加えて再び見せたが、二人の反応は依然として厳しいものでした(第2稿)。
チャイコフスキー26歳のとき。

チャイコフスキーは、8年後の1874年にこの曲を改訂します(第3稿)。
今日ではこの稿が演奏されている。

楽曲構成
第1楽章「冬の旅の幻想」 Allegro tranquillo - Poco piu animato
ヴァイオリンの弱いトレモロに乗ってフルートとファゴットが民謡風な第1主題を出す。木管に律動的な動機が現れ、これが低弦に移って進んでいく。ニ長調の第2主題はクラリネットで明るく出るが、やはり民謡風である。弦がトレモロを刻む小結尾では金管、ティンパニ、管による華やかな楽想となる。ア・テンポで展開部となり、主として第1主題を扱う。3小節の全休止後、再現部となる。第1主題は低音弦とホルンの和音により導入され、ヴァイオリンとヴィオラで、第2主題はト長調でフルートで奏される。小結尾も再現された後、第1主題によるコーダとなり、冒頭の楽想を再現して静かに終わる。

第2楽章「陰気な土地、霧の土地」 Adagio cantabile ma non tanto - Pochissimo piu mosso
序奏は弱音器を付けたヴァイオリンの柔らかく物語るような旋律。主要主題Aは、旋律の後半はハ短調に傾き、哀調を帯びたもの。はじめにオーボエ、二回目にチェロ、三回目はホルンでそれぞれ歌われる。この旋律は序曲『雷雨』作品76の中でも使用されている。ポキッシモ・ピウ・モッソの副主題(B)は主要主題の素材を用いた軽いエピソード的なもので、変イ長調でフルートにより奏されてからヴァイオリンに引きつがれる。まもなく主部が回帰し、今度は主要主題がヴィオラで展開的に取り扱われる。次いで副主題が変ホ長調で再現された後、主部が華麗に回帰する。ホルンにより主要主題が変形して奏され、クライマックスを作る。これが収束するとコーダとなり、ヴァイオリンの序奏主題が還ってきて締めくくる。

第3楽章 Scherzo. Allegro scherzando giocoso
木管の短い前奏につづいて、4部に分割されたヴァイオリンが軽快な主要主題を出す。この主題は1865年にチャイコフスキーが作曲した嬰ハ短調のピアノソナタ(作品80、遺作)の素材を用いている。主部は弱音主体で夢幻的な雰囲気をもつ。中間部では、ヴァイオリンとチェロがワルツ風に歌い、木管とホルンがこれに絡む。主部が再現すると、主題は今度は木管で奏される。コーダでは、中間部のワルツがハ短調で現れ、チェロとヴィオラが独奏でカデンツァ風に奏して歯切れよく終わる。

第4楽章 Finale. Andante lugubre - Allegro moderato - Allegro maestoso - Allegro vivo - Piu animato
序奏では、ファゴットが暗い動機を断片的に出し、これをヴァイオリンが受け取って、哀愁を湛えた旋律を歌う。これは、南ロシア・カザン地方の民謡「咲け、小さな花」に基づいており、この楽章で大きな役割を果たす。この動機を繰り返しながらト長調に転じてアレグロ・モデラートに速度を上げていく。高音弦の装飾を伴ってクライマックスに達したまま主部になだれ込み、第1主題が金管を伴って快活で華やかに出される。ロ短調で第2主題は序奏主題を行進曲調にしたもので、ヴィオラとファゴットによる。展開部ではまず序奏主題が現れ、次に第1主題の動機から現れた新しい旋律を対位法的に扱う。これが発展したところでそのまま再現部へ入る。第1主題は型どおり再現され、第2主題はわずかに木管に出るが、すぐに速度が落ちで序奏の再現となる。ここから次第に高揚していき、アレグロ・ヴィーヴォで長大なコーダに入る。序奏主題(第2主題)が全管弦楽で高らかに奏され、圧倒的なクライマックスを形成してゆく、ピウ・アニマートでさらに力と熱を加え、全合奏で壮麗に締めくくる。
(以上、WIKIから)


なんとも題名の通り憂愁でいかにもロシアの冬の風景が浮かんでくるような曲調。
もちろん彼らしい華麗なオーケストレーションはこの頃から健在であります。
第1楽章で、クラリネットが出てきたところで、いいなあこれは、と思ってしまいます。
第2楽章と第4楽章が好きです。第2楽章は美しくも哀しげなゆったりとした歌謡調のメロディーが絶品。第4楽章は、いかにもロシア民謡的な旋律の序奏と、弾けるようなアレグロとの対比が見事。そしてたたみかけるように盛り上げていくコーダにシビレてしまいます。

聴いているCDは、カラヤンとBPOのもので、「チャイコフスキー・コレクション/カラヤン&BPO(CD8枚組)」DG輸入盤に納められているもの。
後期三大シンフォニーは何度も録音しているカラヤンですが、前期三曲の録音は一度きりで、ベルリン・フィルの同曲録音も珍しいらしいです。
造型的にはやはり様になっているというか、第2楽章のホルンのソリに入る所などもケレン味たっぷりで聴き応えがあります。それとフィナーレはさすがにカラヤンらしい派手な響きが充溢しています。


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コメント

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四季歩さん、こんにちは

カラヤンって、ドイツ音楽だけではなく、色々な国のものを得意としていたのですが、なぜか、シベリウスとか、ブルックナー、マーラー等、交響曲全集になっていないものがあるのですよね。

それにしても、今から考えると、カラヤンの頃がクラシック音楽、最後の光芒と言う感じがします。レコード会社も元気でしたし。今は、ベルリンフィルやウィーンフィルはともかく、かなりの数のオーケストラは自主録音しかできなくなっていますし。確か、昨年も聴いたような気がします。

以前も書いたような気がしますが、この第1番はコンサートで何回か聴いただけです。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
ほんとに、カラヤンはすごかったですね。
カラヤンの全集を見ると、よくわかります。
そして、私もシベリウス、ブルックナー、マーラーが
好きなので、あれっと思いましたね。
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四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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