佐村河内守さんの番組「魂の旋律」を観た

20130402

ここ数日、実は佐村河内守の作曲ではなく、ゴーストライターが作曲していたということで大騒ぎになっています。
昨日、ゴーストライター氏が会見したので、やはり事実かと。
そして、全聾ではないとも発言がありました。
非常にガックリきています。
この記事を消そうと思いましたが、
【こういうこともあるのだ】と、しばらく置いておこうと思います。
(2014.2.7 追記)



3月31日夜に、NHKで放送された番組を、その時見られなくて録画しておいたものを昨夜観ました。
番組のタイトルは、「音を失った作曲家“魂の旋律”」でした。

佐村河内守(さむらごうち・まもる) さんの作品は、とても素晴らしいし、日本人なら絶対に聴くべきだと思っています。
彼は大変な人です。
被爆者を両親として広島に生まれる。4歳から母親よりピアノの英才教育を受け、10歳でベートーヴェンやバッハを弾きこなし「もう教えることはない」と母親から告げられ、以降、作曲家を志望。中高生時代は音楽求道に邁進し、楽式論、和声法、対位法、楽器法、管弦楽法などを独学。17歳のと き、原因不明の偏頭痛や聴覚障害を発症。
高校卒業後は、現代音楽の作曲法を嫌って音楽大学には進まず、独学で作曲を学ぶ。
1988年、ロック歌手として誘いを受けたが、弟の不慮の事故死を理由に辞退。聴力の低下を隠しながらの困難な生活が続く中、映画『秋桜』、ゲー ム『バイオハザード』等の音楽を手掛ける。1999年、ゲームソフト『鬼武者』の音楽「交響組曲ライジング・サン」で脚光を浴びるが、この作品に 着手する直前に完全に聴力を失い全聾となっていた。
抑鬱神経症、不安神経症、常にボイラー室に閉じ込められているかのような轟音が頭に鳴り止まない頭鳴症、耳鳴り発作、重度の腱鞘炎などに苦しみつつ、絶対音感を頼りに作曲を続ける。
2000年、それまでに書き上げた12番までの交響曲を全て破棄し、全聾以降あえて一から新たに交響曲の作曲を開始。同年から障害児のための施設 にてボランティアでピアノを教える。この施設の女児の一人は、交響曲第1番の作曲にあたり佐村河内に霊感を与え、この作品の被献呈者となった。 2003年秋、『交響曲第1番《HIROSHIMA》』を完成。

番組では最初に、彼がいかにクラシックファンから支持されているかを、2012年2月号の「レコード芸術」誌での「リーダース・チョイス~読者が選んだ2011年ベスト・ディスク30」にて、このCDが堂々15位となっていることで説明しています。
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ベートヴェン、ブラームス、マーラーなど並み居る大作曲家たちと並んで、しかも発表されて間もない曲が入ったのです。まだ生存している人が、しかも日本人がですから、いかに皆さんから佐村河内守さんが支持されているかがわかります。
実は私も、この「レコード芸術」誌記事で知って、すぐに『交響曲第1番《HIROSHIMA》』を購入してファンとなりました。

この曲は、2008年9月1日、広島市の広島厚生年金会館ホールで行なわれた「G8議長サミット記念コンサート〜ヒロシマのメッセージを世界に〜」にて第1楽章と第3楽章が広島交響楽団により世界初演され、世に知られるようになりました。

番組では、2月25日に東京芸術劇場大ホールで、大友直人指揮&日本フィルハーモニア交響楽団の東京初演の映像が流れました。
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私は、広島の原爆ドームほか、悲惨な遺跡を初めて見たときの衝撃はいまでも忘れられません。
佐村河内さんは被爆2世ということなのですが、現在も全聾の障害以外にも苦しんでいらっしゃいます。
光を浴びることで偏頭痛や耳鳴りの発作が誘発されるため、自宅では暗室に籠り、外出時には光を避けるためのつばの広い帽子とサングラスを着用することを余儀なくされているとのことでした。
番組では、その彼を支え続ける奥様の映像も流されました。
24時間轟音として鳴り響く耳鳴りから逃れるため、大量の薬を服用し意識をもうろうとさせているそうです。
そして、体調が良いわずかり時間に作曲をしている。
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作曲も、自分が描きたい旋律が浮かんでも、いつも轟音として耳鳴りが鳴り響いているので、その中に埋もれようとしてしまう。その中からなんとか拾いあげる作業とか。
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番組でのイメージの映像
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彼は、聴力を失ってしまって絶望のどん底に突き落とされてしまい、一時はまったく作曲活動をやめてしまったわけですが、そんな彼を立ち直らせてくれたのが、障害を持つ子供たちに音楽を教えることを通してだったのです。
最初は大久保美来さんという少女を支えてあげようと、また曲作りを再開したそうです。
彼女は先天的に、右手の肘から先が無く、義手でヴァイオリンを弾きます。
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佐村河内守さんの二枚目のCDに収容されている曲《ヴァイオリンのためのソナチネ》は、大久保美来さん(当時11才)に献呈されています。
佐村河内守さんが病で苦しんでいる時、大久保美来さんからのメール「大丈夫?」とか簡単なメールでも、ずいぶん救われているそうです。佐村河内守さんにとって、彼女はまさに「天使」なんでしょう。

番組の後半は、彼の新たな曲作りを追います。
それは東日本大震災の被災地の方々を、『交響曲第1番《HIROSHIMA》』が励ましていることを知り、被災地へのレクイエム(鎮魂曲)を贈りたいというものでした。
エピソードとして、石巻で母を亡くした少女との交流が流されました。
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完成した「レクイエム」の譜面。
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演奏は、3月10日に石巻の湊小学校にて、田部京子さんのピアノで、地元の人たちの前で初演されました。
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祈りに満ちた、後半はすごく癒される、とても良い曲だと思いました。

佐村河内守さんの、今まで出ているCDを紹介しておきます。
交響曲第1番「HIROSHIMA」/大友直人&東京交響楽団
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ヴァイオリンソロ2曲
弦楽四重奏曲第1番&第2番
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このCDに収容されているのは、
1.無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ
2.ヴァイオリンのためのソナチネ嬰ハ短調(大久保美来さんに献呈)
ヴァイオリン:大谷康子、ピアノ:藤井一興
3-5.弦楽四重奏曲 第1番
6-8.弦楽四重奏曲 第2番
大谷康子(第1ヴァイオリン)、田尻順(第2ヴァイオリン)、青木篤子(ヴィオラ)、西谷牧人(チェロ)



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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

そう言えば、新聞のテレビ欄を見て興味を持ったのですが、観るのをすっかり忘れていました。

レクイエムは一部の曲を除いて良いものが多いので、期待したいのですが、楽譜とか、ピアノで演奏の話を読むと、オーケストラ、独唱、合唱の曲ではなくて、ピアノの独奏曲のようですね。

No title

こんにちは。

TVを見ましたよ!

交響曲第1番もレクイエムもさわりだけでしたが、心揺り動かされるものがありますね。

コメントありがとうございました

matsumoさん
それは残念でした。
ただ、かなり話題の人だけに、すぐに再放送が
あると思います。
いろいろな作曲家の「レクイエム」、たしかに皆
いいですよね。
私も大好きです。

よんさん
良かったですよね(嬉)
彼のものは素晴らしいものばかりなので、
3枚目のCDを心待ちしています。

クラシックの新作交響曲が、オリコン音楽総合2位?!?!

これは快挙どころの騒ぎでなく、社会的大事件ですよぬ!

佐村河内守は怪物です。

風鈴さま

コメントありがとうございます。
すごいですよね。
だけど、それだけの価値があると思います。

素晴らしい人だと思います。

No title

色々残念すぎで残念でした・・・・bなむちーーーーん   かわいそうな少女・・・・

見事に

これだけ、必死に書いたブログ、、、www
騙されww

曲だけを聞くことはできませんから。騙された云々は全く筋違いです。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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