調(つき)神社(延喜式内社)/さいたま市浦和

20130829

8月21日(水)に、大宮の氷川神社・中山神社・氷川女體神社の氷川神社三社めぐりをした後、まだ時間があったので、面白いお宮さんがあるということで浦和に足を延ばしました。
私は、信仰というよりは日本の神話の奥深さ、そのお宮さんの由緒からその地方の歴史などを知ることに楽しさを覚えてお宮さん巡りをしているので、「面白い」というのは、そういう意味です。

場所は埼玉県庁や浦和駅の近くの中山道沿いにあります。
道からの入り口に、社号標の手前に、狛犬ならぬ「こまうさぎ」が出迎えます。
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境内には、色々なところにうさぎのモチーフがあります。
社名の「調」は「貢(みつぎ)」と同じで、調物(= 貢物)を納めるための倉が古代建てられたことに由来しています。また、読みは斎宮(いつきのみや)に由来するという説もある。その音から「ツキ」に恵まれる神社として信仰される。また「ツキ」を「月」にかけたことによる月待信仰が古来よりあり、狛犬ならぬコマウサギがいる神社として有名です。
入り口に由緒の説明板があります。
当社は天照大御神、豊宇気姫命、 素戔鳴尊の三柱を祭神とする延喜式内の古社にして古くより朝廷及び武門の崇敬篤く、調宮縁起によれば第九代開化天皇乙酉三月所祭奉幣の社として創建され、第十代崇神天皇の勅命により神宮斎主倭姫命が参向此の清らかな地を選び神宮に献る調物を納める御倉を建てられ武総野の初穂 米調集納蒼運搬所と定めらる。 倭姫命の御伝により御倉より調物斎清の為め当社に搬入する妨げと為、鳥居、門を取拂はれたる事が起因となり現今に到る。

社号標
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由緒のとおり、2本の石柱が鳥居の代わりに立っています。
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手水舎
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ここにもうさぎが(笑)
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境内は、整然として広い。
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神楽殿
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今年の干支の「巳」が描かれた大きな絵馬が飾られていました。
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本殿の前の二本の樹に、竹が渡され、そこから幣と藁が下げられている。注連縄の原始的な姿だろうか。
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本殿
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彫刻が見事です。
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左右の獅子も見事。右のは牡丹の枝を咥えている意匠が素晴らしい。
そして、うさぎも居ます。
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神紋は、ちょっと変わっていて、「菊」の芯に「右三つ巴」を重ねています。
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左右一対の、銅作り天水桶の意匠が良いですね。
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境内に「百度盤」なるものがありました。
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百をちゃんと数えられる算木のセット
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庭の池の噴水もうさぎ
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どういう像か説明はありませんでした。ちょっと気になったので撮ってきました。
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境内にある稲荷社の、鳥居の社号が「稲魂社」となっていました。
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その社殿は「旧本殿」で、説明板によると、規模は小さいが「木割り」は本格的なもので、各所にはめ込まれた彫刻がすぐれており、特にうさぎは調神社と月待信仰の関係を知るうえで貴重なもの。
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うさぎの彫刻
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鯉の滝登り
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ふくろう
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その横に久久能智大神の石碑が。
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久久能智大神というのは、神産みにおいて、イザナギ・イザナミの間に産まれた神です。『古事記』においてはその次に山の神大山津見神(オオヤマツミ)、野の神鹿屋野比売(カヤノヒメ)が産まれている。
神名の「クク」は、茎と同根で木が真っ直に立ち伸びる様を形容する言葉とも、木木(キキ・キギ)が転じてクク・クグになったものともいう。「ノ」は助詞の「の」、「チ」はカグツチなどと同じく神霊を意味する接尾詞であるので、「ククノチ」は「茎の神」「木の神」という意味になります。

境内の一隅に、長谷川かな女という方の、自筆の句碑がありました。
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「生涯の影ある秋の天地かな」

何とはなし、心にストンと落ちた、良い句でした。


いままでの神社巡拝リストは下記をクリック
http://www.lares.dti.ne.jp/~taka-ino/jinjyajyunpai.html





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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

兎の像が沢山ある神社ですか!! 初めて知りました。手水場の兎が特にいいですね。

読ませていただき、以前に行った「河童七福神」のことを思い出しました。これ、小田急・江の島線の高座渋谷駅近くの「常泉寺」と言うお寺なのですが、境内には「河童七福神」の石像のほか、多数の河童の像が安置されています。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
このお宮さんは、ウサギもさることながら、
倭比賣が由緒に登場するのがとても珍しいと思います。

河童ですか(笑)
たのしそうですね。
こんど行ってみようかな。
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Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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