廣瀬神社(延喜式内社)/埼玉県狭山市

20130910

今年の春から「関八州式内社めぐり」を始めたので、私が住んでいる市に唯一存在する式内社の当社を早いうちに紹介しなければと、今日写真を撮ってきました。
地元ということで、いままでも色々と訪ねているので、その時の写真も織り交ぜて紹介していきます。

社号標
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鳥居
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参道は桜並木となっています。
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参道を横切っている公道を渡ると境内となります。
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境内は、欅、樫などの樹が多くて、気持ちの良い空間となっています。
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なかでも、ひときわ目立つのが県指定天然記念物の二本の大ケヤキです。
樹齢1000年の大欅
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樹齢900年の大欅
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神楽殿
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その横に神輿庫
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ここに掛けられている「徳維新」の額は、江戸末期の高名な書家「中澤雪城」の揮毫によるもの。
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当社の神輿(2012年秋季例大祭のとき)
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氏子が、舎人の衣装でかつぎます。
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ちゃんと猿田彦命が先導します。
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社殿の前の参道には、三対の灯篭が並びます。
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真ん中の灯篭がいいですね。
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手水舎
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社殿は、拝殿、本殿ともに「流れ造り」であるが、拝殿の平入に参拝者の便を図って立派な屋根をかけているのが特徴。
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正面の御神号額は「明治の三筆」と称された野村素介の御染筆である。
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拝殿内部
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神紋は「左三つ巴」
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主祭神は若宇加能売命、相殿神が神火産霊命、木花咲耶姫命、八衢比古命、八衢比売命、久那斗命です。

創建は、社伝によれば景行天皇代に日本武尊が東征の折、この地を通りかかった際、この地が大和国広瀬郡川合(現在の奈良県北葛城郡河合町)に似ているとして、その地に祀られていた廣瀬大社の神々を分祀し、武運長久と五穀豊穣を願ったことによる。
これを信ずれば当神社は廣瀬大社の分社ということになるが、日本武尊自身が伝説的人物である上、廣瀬大社にも武蔵国に分祀を行ったという記録は残されておらず、分社であるとは認めがたい。現在では「広瀬」の社号は廣瀬大社に由来するものではなく、この地が川の合流点に位置し広く瀬が広がっているから「広瀬」という自然地名からついたもので、偶然の一致であるとされる。
しかし入間郡内でも有力な古社であったのは事実で、六国史である『日本文徳天皇実録』の嘉祥3(850)年6月3日條に「詔以武藏國廣瀬神。常陸國鴨大神御子神主玉神。並列於官社」として、官社に列せられたことが記されている。
またそれから約80年後の延長5(927)年にまとめられた延喜式神名帳では、そのまま「廣瀬神社」の名で武蔵国入間郡五座の一座に列せられている。

若宇加能売命・神火産霊命は、この神社の本社とされている大和国の廣瀬大社の祭神である。廣瀬大社側の伝承によると、若宇加能売命は豊宇気比売大神・宇加之御魂神と同神という。一方、神火産霊命は火の神・カグツチの別名であり、廣瀬大社側の「穂雷命」に相当する。
他の神々は明治40(1907)年の神社合祀の際、愛宕神社と浅間神社を合祀した際に祭神となったものである。木花咲耶姫命が旧浅間神社、八衢比古命・八衢比売命・久那斗命が旧愛宕神社の祭神である。八衢比古命は猿田彦命、八衢比売命は天宇受売命と同一神であり、久那斗命は神格不明であるが災いを遮る神とされ、道祖神として信仰されていたものであった。

拝殿の千木先端が「内削ぎ(平削ぎ)」となっており、女性神を表わしている。
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本殿が瓦葺きで、鯱鉾が載っているのが変わっている。
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太鼓楼
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樹齢400年の「不朽の梅」
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梅は200年を超えるとよじれるそうですが、すごい幹です。
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こういう花を咲かせます(2012年撮影)。
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その奥に句碑がありますが、安政5年に建てられた当地在住の18名の方の合同句碑です。
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左から三人目の句が、当地の偉人清水宗徳15歳の時の句です。
「月澄めば香も一入ぞ梅の花」
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社殿の左側は、欅の林となっていて、実に気持ちがいい。
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池もあります。
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池の手前には、「霞神社」がありますが、これは明治の日清・日露以来の、この地から出征した若者の御霊を祀っているものです。
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芭蕉の句碑があります。
「物言波ば 唇さむし 秋の空」
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これは、「斜子織」の碑で、埼玉県令の白根多助が詠んだ歌、漢字をあてていますが、わかりやすく書くとこうなります。「ひろせのなみのあやなるを たれかわごえのなにながしけむ」と刻まれています。
これは、江戸時代から明治にかけて、三井とか大丸で売られ、好評を博していた「川越斜子」の織物が、実はここ広瀬で織られていたことを説明しています。
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樹齢1000年の根元にある灯篭で「照風灯」と名づけられています。
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大正11年奉納のものですが、ハートとか五徳とか彫刻がユニークで、珍しいものだと思います。
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境内社が二つ覆屋の中に入っています。
八幡神社と杉森稲荷社です。
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杉森稲荷社が檜皮葺きの社殿で彫刻もなかなかのものです。
祭神は保食命、猿田彦命、大宮廼売命
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その横に八幡神社。
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廣瀬神社で忘れてならないのが、アオバズクの営巣・子育てです。
6月の初めにやってきて、ペアリングがあり、境内の樫や欅の樹で営巣、ヒナができて子育てをし、8月の半ばに東南アジアのほうに飛びだっていきます。
私は、去年からその撮影をしています。
アオバズクの家族
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親鳥
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可愛いヒナ
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最後に、この境内でこの地域の方々が、4/1~11/15の期間、毎朝ラジオ体操をしています。
私もアオバズクを見に来た時は一緒に体操します。
お年寄りから子供たちまで毎朝一緒に体操しているんですよね。
とっても素晴らしいコミュニティが、この地域ではできあがっています。
素晴らしいです。
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いままでの神社巡拝リストは下記をクリック
http://www.lares.dti.ne.jp/~taka-ino/jinjyajyunpai.html


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ケノーベルからリンクのご案内(2013/09/11 08:49) :ケノーベル エージェント

北葛城郡河合町エージェント:貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。訪問をお待ちしています。

コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

聴いたことがある名前だと思ったら、アオバズクの神社でしたか。下から2枚目の写真の左の鳥がユーモラスな感じでいいですね。

杉森稲荷社の彫刻は素晴らしいです。また、石灯籠が台の上に乗っているのは初めて見ました。

神輿も中々、立派ですが、氏子の人達が白装束で担ぐのには驚きました。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
アオバズクは可愛くて、私も大変
気持ちが入ってます。

神輿を担ぐ人の装束ですが、山王祭などの神幸祭のときの
神輿渡御では、やはり舎人の装束で神輿を引くとか、
担いでいると思います。
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Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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