川越氷川神社(延喜式内論社)/埼玉県川越市

20130930

昨日、9月29日(日)にお参りしてきました。
表側の参道が二筋あり、氷川会館の前に大鳥居があります。
観光バスが停まっていて、これ以上下がれず全部が入りません(汗)
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木製の鳥居としては日本一の大きさです。高さは約15mで、平成のご大典奉祝行事として建立されました。社号は勝海舟の筆によるものです。
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もう一つの参道、社殿に直進する参道の鳥居。
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すぐ次の鳥居があります。
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手水舎は意外と質素。
後述の「祓いの川」があるからでしょうか。
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日曜なので、初参りなどの家族でごった返しています。
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次のグループのお参りする人たちを案内するため、巫女さんがスタンバイ。
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祓いの川

この川に「人形(ひとがた)」とよばれる和紙を流して、心身の穢れを祓う「人形流し」が行えるそうです。
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ご神水
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戌岩
その姿が鼻先を神前に向けた戌(いぬ)に似ていることから戌岩(いぬいわ)とよばれています(片耳が垂れた戌の顔です)。戌は安産の象徴ですから、安産を望む方が撫でています。
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拝殿
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このお宮は、出雲伊波比神社の論社としてあげています。

川越氷川神社は今から約千五百年前、古墳時代の欽明天皇二年に創建されたと伝えられています。室町時代の長禄元(1457)年、太田道真・道灌父子によって川越城が築城されて以来、城下の守護神・藩領の総鎮守として歴代城主により篤く崇敬されました。 江戸時代に入ってのちも歴代の川越藩主より社殿の造営や特別の計らいを受けました。
主祭神は素盞鳴尊(すさのおのみこと)。
合祀神が、脚摩乳命(あしなづちのみこと)と 手摩乳命(てなづちのみこと)の夫婦神様。さらにその娘であり、素盞鳴尊の妃神である奇稲田姫命(くしいなだのみこと)。そして、素盞鳴尊と奇稲田姫命のご子孫であられる大己貴命(おおなむちのみこと)の五柱の神様です。

神紋は「八雲紋」です。
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本殿
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天保年間に川越城主松平斉典が寄進し建立されました。ご本殿には木の良さを生かした江戸彫りと呼はれる関東特有の精緻な彫刻が全面に施されています。江戸時代の化政年間の名彫師・嶋村源蔵の手により、7年の歳月をかけて施されたものです。これらの彫刻は それぞれ川越氷川祭りで繰り出される山車と密接に関わっております。また明治三年には御遷宮が行われた由緒ある場所です。江戸時代の名工の技が、静かに息づいています。県の重要文化財です。 かの有名なE.モースも本殿の彫刻を見て、その緻密さに驚いたと言います。

川越祭りの際、今年は10月20日(日)に本殿の彫刻が一般公開されます。年間でこの日だけです。
この日にきちんと撮る予定にしています。
今日は垣の隙間から、少し紹介しておきます。
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拝殿のほうに戻ってくると、ちょうど氷川会館のほうに結婚式を挙げている方が通るところでした。
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氷川会館に向かう通路には灯篭が下がり、とてもいい感じです。
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舞殿
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続いて境内社ですが、非常に多いです。なので全部撮ってきました。
護国神社
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柿本人麻呂神社
学問・歌道に優れた柿本人麻呂をお奉りする全国でも珍しい神社です。直系のご子孫である、綾部家が戦国時代に川越に移住してきたことからおまつりされるようになりました。 学問・歌道の神様、安産・火防の神様として古くから信仰を集めています。
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柿本人麻呂神社の右脇には、山上憶良の歌を刻んだ碑があります。有名な「令反惑情歌」(まどえるこころをかえさしむる歌)がしたためられています。
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碑面の憶良の長歌は、万葉集巻五に載っているもので、山上憶良が、筑前の国府にいた時、神亀五年に制作したものだそうです。
序と反歌がついている。序は、漢文体、長歌反歌は万葉仮名で、その通りに筆写彫刻されている。
序には、父母妻子を顧みず、いたずらに空想にはしり、本来の君臣・父子・夫婦の道にもとる一部の人をいましめ、惑える心を歌でひるがえさせようとしたという意が述べられている。万葉仮名は避けて読みやすく表記すると、次のようである。

父母を 見れば尊し 妻(め)子見れば めぐしうつくし 世の中は かくぞことわり もち鳥の かからはしもよ 行方(ゆくえ)知らねば うけぐつを ぬぎ棄(つ)るごとく ふみぬぎて 行くちふ人は 岩木より成りてし人か 汝(な)が名告(の)らさね 天(あめ)へゆかば 汝がまにまに 地(つち)ならば 大君います この照らす日月(ひつき)の下は 天雲の むかぶすきはみ 谷ぐくのさ渡るきはみ 聞こしをす 国のまほらぞ かにかくに 欲しきまにまに しかにはあらじか

(反歌) ひさかたの天路(あまじ)は遠しなほなほに家に帰りて業(なり)をしまさに

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稲荷神社
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日吉神社
ご祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)。
山の神様。その昔、皇室の守り神になることを誓われた神様で、そこから転じて一般の人々の安全も守る神様となった。
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加太粟島神社
ご祭神は少彦名命(すくなびこなのかみ)。
女性の願いを叶える神様。ことに婦人病の治癒、手芸の上達にご利益があると昔から言われている。もともとは和歌山県に祀られている神様。
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菅原神社
菅原道真公をお祀りする祠。学業守護の神様として信仰されてきました。
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松尾神社
祭神は、大山咋神と中津島姫命(松尾大社から勧請したとすれば)
家業の繁栄、特にしょうゆやお酒などの醸造業とそれに関連する仕事の守り神様。
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馬頭観音碑
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八幡神社
ご祭神は誉田別名(ほんだわけのみこと)。
古くから武家の氏神、守護神として信仰されてきた。外敵から身を守り、武芸、武術の上達にご利益があると信仰されてきました。
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御嶽神社の碑
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烏帽子岩の碑
富士山にある烏帽子岩のことです。
富士講(富士道)開祖の長谷川角行とその弟子食行身禄の名前が左右にあることがわかります。
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稲荷神社
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春日神社
奈良にある春日大社の分祠です。
ご祭神は、武甕槌神(タケミカヅチノミコト)、天児屋命(あめのこやねのみこと)、斎主神(いわいぬしのかみ)、比売神(ひめがみ)。
健康長寿、家内安全にご利益があると言い伝えられています。
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子の権現社
ご祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、天日鷲命(あめのひわしのかみ)。
足腰を丈夫にしてくださる神様。足腰が悪いときには、お参りして祠にある履物を一組いただきます。治ったらお礼に履物を二組奉納します。
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疱瘡神社
ご祭神は、少彦名命(すくなびこなのかみ)。
伝染病を治してくれる神様。
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厳島神社
ご祭神は、宗像三女神 (市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命)
航海、交通安全の神様。
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水神社
昔、当社の境内からは御手洗川という湧き水が湧いており、脇の上尾街道の憩いの場所でした。水の守り神様です。
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嶋姫神社
ご祭神は、祖島姫神
水害の災難を避けてくださる神様。川越には島のつく地名が多いのですが、これは昔、荒川や入間川が氾濫によって出来た土地です。人々は荒れる川からこの土地に避難して助けてもらったそうです。
雷電神社
ご祭神は大雷神(おおいかづちのかみ)。
落雷を避けるための神様です。その昔、川越城に雷が落ちたとき、お殿様の命によってお祀りされるようになったそうです。
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三峰神社
ご祭神は、伊邪那美命(いざなみのみこと)。
盗賊除け・魔除けの神様として信仰されてきました。家内安全の神様ともいえます。秩父の三峯神社を川越の講(信仰する人たち)が当社の境内に奉ったもの。
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蛇霊神社
これは、お宮さん側の説明が無いので、どういう信仰かわかりません。
弁財天のお使いが蛇ですし、頭が人間で身体が蛇という「宇賀神(うがじん)」もいます。
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琴平神社
航海や舟、水上の安全を守る神様です。もともとは香川県にある金比羅様がもとになります。
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御嶽神社
ご祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)と国常立命(くにのそこたちのみこと)。
家内安全や悩み事の解決をしてくださる神様。長野にある御岳山をご神体とする御嶽講がはじまりです。江戸からひろまって川越にも伝わってきたというようです。
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本殿裏手の御神木。樹齢600年。
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この御神木は周りを巡れるように、また根元を保護するため石段が組んであります。8の字を描くように廻ると良いと、説明があります。
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二本のご神木の間に立ち、注連縄を見上げると、とても気持ちが良かった。
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大田道灌の手植えの矢竹
江戸城・川越城を建築した大田道真・道灌は川越氷川神社を篤く尊崇しました。長禄元年道真は和歌を献納し、道灌は境内に矢竹を植樹したといいます。
献詠和歌も説明書きに添えられていました。
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絵馬のトンネル。洒落ていますね。
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こちらは、おみくじの結び所。
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当所のは、鯛のおみくじなんですね。「あい鯛みくじ」というらしい。
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おみくじの入った鯛を釣るんですね(笑)
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裏を流れる新河岸川に、陽が差し込んで綺麗でした。
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いままでの神社巡拝リストは下記をクリック
http://www.lares.dti.ne.jp/~taka-ino/jinjyajyunpai.html






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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

川越には10回以上、行ったことがあり、主要な所は全部まわっている筈なので、川越氷川神社にも当然、行ったことがあると思っていましたが、四季歩さんの書かれたものを見せていただき、あれ?、見た記憶が無いものばかりだと思って、早速、川越のガイドブックを取り出して調べてみたら、やはり、行っていませんでした。と言うのは、私に場合、「川越駅→中院→千波東照宮・喜多院→本丸御殿→蔵造りの家並→蓮馨寺→川越駅」と言うのがだいたいのルートで、本丸御殿より北は行ってないからです。

ううん、今年の紅葉の時を狙って行ってみたいです。

matsumo さん

コメントありがとうございます
ここに立ち寄っておられないのは、残念ですね。
この辺にも、見どころが固まっています。

ぜひ、足を延ばすことをお勧めします。

式内社?

武蔵国43社44座の式内社の中に川越氷川神社は含まれていないのでは?
所沢の中氷川神社か大宮の氷川神社と混同しているか、出雲伊波比神社の論社ということでしょうか?

dolphin0033さま

ご指摘、本当にありがとうございました。

実は式内社めぐりを始めたときに入手した
資料には、名前、住所だけで、論社だとかの
詳しい情報が載っていませんでした。

それで調べましたら、やはり出雲伊波比神社の論社として、
リストアップされていることが多いですね。

ちなみに川越氷川神社のホームページでは、式内社云々には
まったく触れていませんでした。

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【四季歩のつれづれ】運営者 様

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E-mail: ik-web@outlook.com  川島
(メールアドレス自動収集ロボットなどの対策のため、上記メールアドレスには全角の「@」を記載しております。
 お手数ですが、お返信の際は半角の「@」に変更してください。)
 
何卒宜しくお願い致します。

川島様

コメントありがとうございます。
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私も、アドレスについては、無用に明らかに
したくはありませんので、メールでのご回答は
遠慮させていただきます。

よろしくお願いします。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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