尾山神社/石川県金沢市

20131010

「なぎさドライブウェイ」を楽しんだ後、金沢駅の近くでレンタカーを返し、タクシーで香林坊にあるホテルに着いたのが16時。
カミさんはちょっと足を痛めてしまい、ホテルで寝ていたいというので、一人で尾山神社の写真を撮りにきました。
毎年金沢ではいつも香林坊のホテルに泊まるので、そこから歩いて数分の尾山神社には何度も来ています。
しかし、「神社巡拝」を始めた現在、あまりきちんとした写真が溜まっていないので、今回きちんと写真を撮ろうと思ったのです。

大通りからの尾山神社の眺め
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社号標
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鳥居
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石段の上には神門がそびえています。
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明治8年(1875)建立の神門は三層のアーチ型楼門で、屋根には日本最古といわれる避雷針、最上階の三層目の窓にはステンドグラスがはめ込まれています。夜には灯りが点され、その灯りは海をゆく船からも見え、灯台がわりにもなったといわれます。
神門のデザインは、現在では斬新と評されますが創建時は「醜悪」と言われて不評だったとか。不評の声は昭和10年(1935)に価値が認められて国宝(現在は重要文化財)に指定されるまで続いたそうです。
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夕日を浴びて、ステンドグラスが光っています。
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手水舎
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横に「導水管」が置かれていました。
三代藩主利常公のときに、犀川上流から金沢城への「辰巳用水」が完成しました。それを機にその一部を金谷御殿に引き、サイフォンの原理を利用して、「響音瀑」とよばれる滝を造ったそうです。
現在は水路は絶たれているが、発掘された導水管だそうです。
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青銅の、獅子のような狛犬
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拝殿
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神紋は「梅鉢」
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「梅鉢」は至る所に見えます。
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慶長4年(1599)3月、利家公が薨去します。その後、二代利長公は、利家公を仰ぎ神として祀ろうとしました。しかし、当時、前田家は、なんといっても外様大名の立場です。徳川幕府の許可なくして、勝手なことはできません。利長公とて、徳川幕府をはばかり、公然と神社創建に踏み切ることができませんでした。
そこで利長公は、守護神としていた物部八幡宮ならびに榊葉神明宮を遷座する名目で、卯辰山麓に社殿を建立し、利家公の神霊を合祀しました。これが、卯辰八幡宮です。むろん藩あげて、厚く祭儀を執り行い、尊崇しました。
ちなみに、物部八幡宮は、もと東海老坂村の鎮座です。利長公が、越中国の守山城におられたとき、守護神としていました。榊葉神明宮は、もと越中国阿尾の鎮座です。
 さて、廃藩置県後、 旧加賀藩士等は祭祀を継続し、利家公の功績を不朽に伝えんと、明治6年旧金谷御殿の跡地である現在の社地に社殿を新築しました。尾山神社と称して、郷社に列せられます。翌明治7年には県社に昇格、そののち明治35年には別格官幣社に列せられました。また、平成10年には正室であるお松の方も合祀されました。
廃藩後、旧藩士たちは禄を離れて、必ずしもその生活は楽ではなかったはずです。
それにしては、素晴らしい雄大な社殿を造営したものと感嘆いたします。これもひとえに、利家公の神威の然らしめるところ、前田家三百年の仁政があればこそです。


拝殿の前に、珍しい樹が三本あります。

「淋子(りんず)紅梅」
前田利家の金沢城入城(1583年)400年記念に献木された梅の木。
資生堂がご当地香水シリーズを発表していますが、その土地のシンボル的な花や木の香りを香水にしたもので、金沢では、前田家の家紋で市の木になっている「梅」が選ばれ、この紅梅の香りを基調とした香水が作られたそうです。
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「蚊母樹(いすのき)」
樹齢200年。西日本に自生し、観賞用に育てられるそうですが、この地方では珍しいようです。
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「菊桜」
兼六園一、いや日本一と云われた菊桜です。
天然記念物の兼六園菊桜は、昭和45年枯れ死したが、当時兼六園園丁だった方が枝を接木して育てていたものを寄進しました。
花弁が300枚を優に超え、花色が三色に、深紅から薄紅、落花時は白くと変化するそうです。
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本殿
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レンガに梅鉢紋(前田家の家紋)の組み合わせ。神社にレンガというのは珍しいですよね。
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前田利家銅像
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おまつの方像
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前田利家公の鯰尾の冑
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「遥拝所」があったので、登ってみると伊勢神宮と明治神宮への遥拝所でした。
このあいだの伊勢神宮遷宮の儀の際もここから遥拝されたのでしょう。
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拝殿の右側の神苑(かつての金谷御殿の名残を伝える庭園の一部)
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アーチ型石橋の図月橋(とげつきょう)があります。
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とてもいい庭園でした。
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東神門
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東神門はもともと金沢城二の丸御殿の唐門と伝えられます。 金沢城の建物は残っているものが少ないのですが、これは宝暦9(1759)年 の大火でも焼けなかったといわれます。
形は唐門で、格式の高さをうかがわせますが、彩色は一切なし。 唐破風の空間部分には、下の写真にあるように龍と雲、下部には波の彫刻、真ん中は蟇股に 加賀梅鉢があります。
一説にはこの龍のおかげでこの唐門が焼失しなかったといわれています。
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門扉の窓のデザインもいいですね。
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内側からの眺め。
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門を通して、金沢城の石垣が見えます。
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東神門の近くに、「母子順風の像」があります。
このアクロバティックな像には、参詣者も驚かされるのではないしょうか(笑)
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摂社・金谷神社の御祭神は、歴代(第二代~第十七代)加賀藩主とその正室です。
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金谷神社入り口にあった「さし石」
若い藩士たちが力比べに使ったもの。
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稲畑汀子氏の句碑
稲畑汀子氏は、昭和6年に生まれ、祖父は高浜虚子、父は年尾、稲畑家に嫁ぐ。昭和24年以来「ホトトギス」を主宰した。日本伝統俳句協会会長を務め、句集、随筆等多数の著書があり、俳句の国際化にも尽くした。
「時雨虹とは晴れてゆく空のあり」
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稲畑廣太郎氏の句碑
稲畑汀子氏の子、高浜虚子の曾孫になるわけですね。
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最後に、一昨年(2011年)に撮った夜景を載せておきます。
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いままでの神社巡拝リストは下記をクリック
http://www.lares.dti.ne.jp/~taka-ino/jinjyajyunpai.html






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ケノーベルからリンクのご案内(2013/10/11 09:13) :ケノーベル エージェント

金沢市エージェント:貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。訪問をお待ちしています。

コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

以前にも書きましたが、金沢は1回だけ行ったことがあり、この神社にも行きましたが、その時は流しただけでした。すなわち、兼六園の写真を撮ることがメインだったので、そちらに力を入れて、後は流す程度の撮影しかしませんでした。

それにしても、夜の写真を見させていただくと、できた当時はやはり、モダン過ぎて反発があったのも十分に理解できますね。特にステンドグラスが斬新だと思います。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
この神社は、香林坊の近くなので、金沢に観光に
きた人が立ち寄るところです。
人気は高いと思います。
神社らしからぬ、洒落た感じがありますから。
私も、神門は斬新な感じで気に入っています。
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四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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