須恵器からみた埼玉古墳群の葬送儀礼/さきたま講座

20131020

19日(日)に、さきたま史跡の博物館で受講しました。

忍城址のある水城公園で「ほていあおい」の写真を撮ったりした後、以前前玉神社で干支のうち「戌と亥」の写真を撮り漏らしてあったので、それを撮りました。
前玉神社の記事に追加してあります。
http://tamtom.blog44.fc2.com/blog-entry-1311.html

その後、さきたま古墳群に行き、博物館の前にある「瓦塚古墳」を眺めながら、コンビニのおにぎりで昼食。
131020sakitama01.jpg


13:30から講座が始まりました。
今回のテーマは、「須恵器からみた埼玉古墳群の葬送儀礼」
講座では詳細な説明がありましたが、浅学の私はまだ理解がよくできないため、以下の記事は私が大雑把に把握したものを、簡単に述べたものであることを、お断りしておきます。

まずは、古墳群のおさらい。
131020sakitama02.jpg


古墳から出土する土器には「須恵器」と「土師器」があります。

須恵器(すえき):
成形にろくろ技術を用い、窖窯(あながま)を用い1100度以上の高温で還元焔焼成。灰色硬質。
稲荷山古墳出土の須恵器
131020sakitama03.jpg


土師器(はじき):
成形は基本的に、紐状の粘土を積み上げるのを色濃く残している。野焼きで作るため焼成温度(800~900度)が低く、強度があまりなかった。褐色軟質。
土師器の例:糀谷遺跡(鳩山町)
131020sakitama04.jpg


埼玉古墳群での土器出土状況
埋葬施設:
豊富な副葬品(装身具、武器、馬具など)が出土しているが、土器の出土は無い。
墳丘造り出し:
最も土器の出土量が多い場所であり、器種も豊富。

埋葬施設、墳丘造り出しの場所
稲荷山古墳では下記に示す。
131020sakitama05.jpg


稲荷山古墳では竪穴系の埋葬施設だが、将軍山古墳では横穴式石室となる。
将軍山古墳で埋葬時の石室が再現されています。
131020sakitama06.jpg


将軍山古墳の石室内からは、装身具、武器、武具、馬具など豊富な副葬品が出土したが、土器は須恵器無蓋高坏1点のみである。
奈良県藤の木古墳や群馬県綿貫観音山古墳、千葉県金鈴塚古墳などの横穴式石室内からは通常豊富な土器が出土しており、将軍山古墳は様相が異なっている。
未発掘の鉄砲山古墳がどうなっているか、期待がかかっている。

出土品から墳丘造り出しで、葬前祭祀、葬送、葬後祭祀が行われたとみられる。
土器の配列から、他者にも見せることを意識していたことが推定される。

前方後円墳からは、須恵器を主体に数多くの土器が出土。一方、稲荷山古墳の南側に位置する小円墳では、土師器が主体であり須恵器は少なく器種も限定的。
明確な階層差と捉えることができる。

土器の形態の、古墳別による特徴の説明があったが、省略します。

須恵器は、比較的大量生産が可能になったため、大生産地が発生し、そのネットワークが存在した。
大阪府陶邑窯跡群生産のものが、稲荷山古墳、埼玉2号古墳から出土。
愛知県猿投窯跡群生産のものが、稲荷山古墳、奥の山古墳から出土。

全国的にも出土事例の少ない、奥の山古墳の「須恵器装飾付壺と器台」は寄居町末野窯跡群生産のもの。
131020sakitama07.jpg


古墳時代に、こういう物流のネットワークがあったのは驚きでした。


スポンサーサイト

コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

おお、講義を受けられたのですか! 熱心さに頭が下がります。

さて、古代の物流のネットワークですが、霧ヶ峰だったかでとれる黒曜石のネットワークが有名ですね。後は、東京都北区にある貝塚は、当時、すぐ側が海で、そこで採った貝を煮て干した工場跡と言うことで、貝の層が何メートルもの深さになっています。勿論、この干し貝は交易に使われたと考えられています。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
黒曜石には驚きました。
私が今住んでるところの近くでも、縄文時代の遺跡から
黒曜石が出てくるのですが、長野県の和田峠の
ものなんですよね。
縄文時代に、そういうネットワークがあったなんて、
すごいです。
非公開コメント
プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード

Pagetop