さきたま将軍山古墳と上総金鈴塚古墳-出土馬具を中心に/さきたま講座

20131105

11月2日(土)に、さきたま古墳群にある史跡の博物館の「さきたま講座」を受講しました。
今回は、表題のテーマでした。
講師は、朝日新聞編集委員の宮代栄一氏です。
氏は、千葉県木更津市の金鈴塚古墳出土の馬具の復元製作を担当した方です。

古墳時代の馬というのは、権力と富の象徴でした。半島から入ってきたばかりで、その威力というのは現代のロールス・ロイス、戦車などに匹敵したわけです。
また馬の生産は、当時初めてと云える総合産業でもありました。
馬具もまた、当時の技術の粋を結集した「ハイテク製品」だったのです。
かなり装飾性の強いものです。
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宮代氏はまた、復元馬具をとりつける模型馬の製作にあたっては、大阪府蔀屋北遺跡から出土した馬の骨の標本に肉付けして当時の馬を再現しました。
古墳時代の馬具を取り付けた展示用の模型馬は全国で10例前後ありますが、いずれも現生の木曽馬や御崎馬、あるいはサラブレッドなどをモデルにしており、古墳時代の実物の骨から製作した馬の模型は初めてだそうです。
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さきたま古墳群の将軍山古墳からは、二組の馬具が出土しています。
一つは金銅製の統一されたデザイン性が優れたもので、半島系渡来品と見られるもの。もう一つは鉄製でばらばらな感じの倭製とみられるもの。
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馬冑と蛇行状鉄器(旗指物に使用)
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雲珠(うず)と杏葉(ぎょうよう)
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将軍山古墳の石室に展示してあった復元馬装
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金鈴塚古墳からは4組の馬具が出土しています。
その中で、一番立派なのがこれ。
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胸繫(むながい)にぶら下げた馬鐸
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今回の企画展では、群馬県の八幡観音塚古墳と綿貫観音山古墳からの出土品も展示してあるので、そちらについても説明があった。

八幡観音塚古墳からは3~4組の馬具が出土。
そのうち、一番立派なのがこれ。
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綿貫観音山古墳からは3組の馬具が出土しているが、きわめて装飾性が高くて、実際に取り付けられたかわからない感じとなっている。
雲珠(うず)と辻金具に花のように歩揺が取り付けられていて、とても豪華な感じだ。
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それぞれの古墳から出土した馬具の写真や図が説明され、資料もいただいたが、ここに載せるのは省略します。

それぞれの古墳から、2~4組の馬具が副葬されていたが、このことは、それらを持つことの出来る人物が、同じ墓に2代ないし4代続けて葬られたことを示しているようです。


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

なるほど、馬は4,5世紀に中国から入ってきたのですか。私は現在の日本でも野生馬がいるし、また、馬の埴輪なんかあるので、てっきり、大昔から日本に馬がいるのだと思っていました。それにしても、馬は船で運んだのだと思いますが、大変だったでしょうね。遣唐使の時代でさえ、嵐で難破する船が結構、あったようですし。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
思えば、私の若い頃に「騎馬民族征服説」が
騒がれましたよね。
ほんとに、馬の出現はインパクトあったと
思います。
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四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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