メタセコイアの化石、アケボノゾウの化石/市・歴史散歩の講座

20131109

本日9時半から11時半に、水富公民館で「みずとみ歴史散歩」の第一回を受講しました。
これは市教員委員会が公民館と合同で展開している歴史散歩の講座です。

講師は橋本荘-氏で、私がガイドの会でお世話になっている大先輩。

演題は「水富地区の自然環境、笹井メタセコイアの化石林、アケボノゾウの化石」でしたが、ここでは表題の二つについて述べたいと思います。
橋本さんは、当時地元の教師だった関係で、発掘調査のお手伝いをしたので、発掘のとても貴重な写真とか、橋本さんが採集した化石などの実物を見せていただきました。
ここでは、私の手持ちの写真を添付します。

【笹井メタセコイアの化石林】
杉の仲間で、「アケボノスギ」といいます。
常緑針葉樹の杉にヒ対してアケボノスギは落葉針葉樹です。

まず、昭和14年(1939年)に、大阪市立大学の三木茂博士によって、和歌山県の第4紀(175万年前)の粘土層から、化石が発見されました。
昭和16年(1941年)学会発表、学名登録されました。
アメリカ西海岸に自生するセコイアスギと似ているが葉や球果のつき方が異なる。
このセコイア杉というのは、鷹さ100mに達する巨木で、根の部分をくりぬいてトンネルとし、そこを車が通り抜けるとか、よくテレビで取り上げられています。
アメリカ自生のヌマズギとも異なる特徴。
第3紀の終わり(300万~200万年前頃)に絶滅したと考えられでいた。

ところが、自生しているメタセコイアが発見されました。
昭和20年(1945年)中国四川省の林務官王戦氏、重慶近くの揚子江南岸の渓谷で、高さ・35m直径2・3mの針葉樹の大木を発見。
葉と球果から、南京大学の鄭(てい)教授は未知のものと判断。⇒北京大学胡博士がおどろいた。博士は三木博士の論文を読んでいた。これはメタセコイアである。⇒「生きている化石」を世界に紹介した。

笹井のメタセコイアの化石
戦後、昭和20年代に笹井ダム付近に在住の人は、掘って燃料として使っていた。
昭和49年8月の大型台風によって、河床が露出して発見される。
昭和50年2月に埼玉大学堀口萬吉氏を団長として調査。
炭化した木の根の株で、株の残っているものが18株、株の中心なし・根だけ9株、根の痕跡だけ2株の合計29株を発見。
炭化の少ない、「亜炭」という種。
昭和55年に、化石林の1株を抜きとり、今宿遺跡公園に展示してある。
写真は、博物館サイト掲載のもの。
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発掘現場は、「笹井ダム」と呼ばれている入間川の堰の近くです。
笹井ダム
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生きたメタセコイアは、戦後日本に入る。・・・・別所沼湖畔のが、その当時のもので古い。
昭和天皇が好まれたので、各地に広まる。
市内では、新狭山公園(野球場)、入間川中校庭、笹井ダム公園、その他。

ちなみに我が家にあります(笑)
私の通った小学校(長野県)にあった。⇒父親が挿し木で家の庭に植える。⇒私はこの木を気に入っていたので、狭山市に私の家を建てたときに、父親に依頼。⇒父親が挿し木で増やした苗木を私の家に植えてくれた。
本当は高い樹になるのだが、敷地が狭いので伸ばせず切り詰めているので可哀想。しかし元気です(笑)
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【アケボノゾウの化石】
県指定文化財(天然記念物) 平成15年3月18日
約250万~70万年前に日本列島に住む。
アジア、アフリカ象より小型。ステゴドンゾウの仲間。ステゴドンとはギリシャ語で「屋根の様な歯」の意味。
アジア象より小柄、2~3t 体長1・5~1.8m
長いキバ、ギザギザした山と谷の形の臼歯に特薇。
化石林調査の際、周辺地質調査をするため堀口先生を中心にした別働隊が発見。
昭和50年(t1975)2月に、堀口萬吉先生を団長。入間川左岸の東八木より大臼歯・肩甲骨など。         昭和60年(1985)県立自然の博物館の坂本治先生が発掘。ほぼ前の地点近くで肋骨、大腿骨、肩甲骨など1頭分74点、(以前の)調査では58点
現在、本物は県立自然の博物舘に全部。全身発掘は日本初である。
レプリカが狭山市博にあり。本物は狭山市で3点、狭山市博物館にあり。
時代は、第四期前期更新世(約100万年前)。

なぜ小さい象かというと:
祖先は500万~250万年前に中国の北部に棲息。ツダンスキーゾウやコウガ(黄河)象の仲間。
大型体高等3.8mでシンシュウ(信州)ゾウやミエ(三重)ゾウと推察される。
日本列島が大陸から離れて島になる。⇒狭い日本の環境に適応するため小型化した。

アケボノゾウ大臼歯(自然の博物館に展示)
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発掘された肋骨、大腿骨、肩甲骨など
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自然の博物館に展示されている、アケボノゾウの骨格
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【アケボノゾウの足跡化石】
発掘調査
第一次:平成3年(1991)12月
第二次:平成4年(1992)3月
第三次:平成4年(1992)12月
入間市仏子 西武線鉄橋下 左岸 A地点
        同         左岸 B地点
        同         A地点より200m下流のグランド下

自然の博物館に展示されている、アケボノゾウの足跡
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【蛇糞石(じゃふん石・じゃくそ石)】
別名サンドパパイプ
アナジャコ、カニなどの巣穴のあとに砂などが入って出来る…生痕化石
この名前は、昔この辺には大蛇が住んでいたという伝説からきている。
橋本さんが持っている二本を見せていただきました。
鉄を含んでいて、ずっしりと重い。なるほど入間川から良質な砂鉄が採れたという話ですからね。


知識としては、市の歴史講座で教わっていましたが、今回貴重な写真とか現物を見せていただき、かなりの興奮ものでした。良かったです。


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

いやあ、すごいですね!! 四季歩さんの熱心さには頭が下がります。

メタセコイアの珪化木があることは知っていましたが、まさか、まだ、生きているものがあることは全く知りませんでした。シーラーカンスも生きている化石と言われていますが、メタセコイアも生きている化石だったのですか。その上、四季歩さんの庭に植えられているほか、日本各地にあることも初めて知りました。

象の化石は私の家から15分ほど歩いた所でも発掘されたらしいですが、実際は臼歯だったか、ともかく、全体のほんの一部のようですので、入間川のようにかなりの部分の骨が見つかったのは珍しいですね。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
やはり、ちょっと自慢できるものが近所にあると、
嬉しいですね。

メタセコイアの樹は、とても好きです。
元気が良すぎるので、氷河期を生き抜いたのも
うなずけます。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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