笠間・茨城県立陶芸美術館

20131117

10日(日)に、笠間稲荷で社殿・境内、菊花・菊人形展、大和古流の演武をそれぞれ見て満足した後、門前のお蕎麦屋さんで美味しい蕎麦を味わった後、向かったのがここでした。
私の手持ちのガイドブックには、ここに行けば板谷波山、富本憲吉の作品に会えると書いてあったからです。

駐車場から上がっていくと、左に県立陶芸美術館、右は笠間工芸の丘があり、とても良いところでした。
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県立陶芸美術館
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そして、なんと企画展は大好きな板谷波山展をやっているではないですか(嬉)
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内部の感じ
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内庭には、板谷波山が使用した窯と田端旧宅・工房が置かれていました。

三方焚口倒焔式丸窯
波山は資金難のため少しずつ煉瓦を買い足し、扇形の煉瓦が必要なところは、普通の煉瓦を自ら扇形に切ったという。
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波山の田端旧宅・工房
金沢での教員生活をたたみ、東京に出てきて陶芸家として歩み始めたときの住処ですね。
田端から見える故郷の筑波山の山並みから「波山」と号するようになったそうです。
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居間
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台所
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粘土の置場
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企画展「没後50年 板谷波山展」
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晩年の板谷波山
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波山と家族記念ポートレート(大正3年頃)
この写真で、生きた時代がわかりますね。後列中央が波山、右が奥様。
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板谷波山は、明治5年に茨城県下館の豪商の家に生まれました。醤油醸造業や雑貨商だったといいますから、やきものには無縁の家でした。
それから91歳で昭和38年に亡くなるまでの経歴は、WIKIなどで見ていただくとして、ここでは省略します。
ただ、東京美術学校を卒業後、石川県立工業高校で教えながら7年間金沢で陶芸を研鑽されたことが、私にとても親近感を覚えさせる理由です。

この時代に製作した「彩色芭蕉蛙文花瓶」(板谷波山記念館蔵)が出品されていました。
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会場に入ってすぐのところに「そびえている」といった形容がぴったりな、高さ77.5cmの「彩磁蕗葉文大花瓶」には度肝を抜かれました。
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波山は、生涯で何度か作風を変えましたが、何といっても私の大好きなのは「葆光彩磁」です。
この展示会で知ったのですが、「葆光」という言葉には「光を包みかくすこと」や「自然のままの光」などという意味がある。「葆光彩磁」の「葆光」という言葉の起源は、中国・春秋時代の思想家・荘子による『荘子』「斉物論篇」と考えられている。鋭い彫文様による意匠を鮮やかな釉下彩で直截に表現する彩磁の表現は、ややもすると幾分強い表現になりやすい。そこで、波山はうつわから余情が醸し出されるような味わい深さを加えようとした。
そこはかとない余情を加えた作品は、とても素晴らしいものです。
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「葆光彩磁八つ手葉花瓶」
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「葆光彩磁葡萄唐草文花瓶」
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「葆光彩磁妙音紋様大花瓶」
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「葆光彩磁細口菊花帯模様花瓶」
この火炎は、法隆寺夢殿救世観音光背から写したものだそうです。
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「葆光彩磁牡丹文様花瓶」
赤を使用した、葆光彩磁の作品は珍しいようです。
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波山は、帰省したときには下館の郷土史の編纂や郷土資料の収集を呼びかけ、文化財の修復や保存にも力を注いだそうです。
郷土愛の表れが、関東大震災で被災した人に贈った「聖観音像(火よけ観音)」
300体贈ったそうだ。
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そして、郷土の80歳になった人に贈った「鳩杖」
これも300本送ったそうだ。
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思いがけず、板谷波山の作品をたくさん見ることができて、とても幸せでした。




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Author:四季歩
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写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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