ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第1番ハ長調 作品15

20131212

この曲は、実は作曲者2番目のピアノ協奏曲。第2番の協奏曲が先に作曲されたため、作曲技術としては前作よりも自身の個性を打ち出したものとなっている。

この曲を作曲した時期は、ベートーベンがウィーンに出てきて間もない頃です。当時のベートーベンはピアニストとして活動していたので、自らの演奏会のために書いたわけです。

第1楽章
モーツァルトの影響が強いものの、中間部で遠隔調の変ホ長調を採用する点にロマン的な萌芽が認められる。
カデンツァは作者のものが3曲残されています。
演奏降嫁満点なので、よく聴く旋律が多いです。

第2楽章
三部形式。落ち着いた緩徐楽章。随所にピアノの華麗な音階進行を取り入れて、ベートーベンを特徴づける詩的な美しさをもっています。

第3楽章
ロンド形式。楽しげなロンド。独奏と管弦楽との掛け合いがにぎやかな演出をしている。最後のベートーヴェン特有のティンパニの連打は史上最初の打楽器ソロの難解なパッセージだそうです。

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ピアノ:マルタ・アルゲリッチ
指揮:ジュゼッペ・シノーポリ
管弦楽:フィルハーモニア管絃楽団
1985年5月録音(ロンドン)

アルゲリッチとシノーポリの演奏は、思い切りの良い表情を持ったものおじしないベートーベンだといわれている。
アルゲリッチは速い部分の滑らかさ、美しさが最高。やはり調子に乗ったときのテンポの速い音楽での流麗な響きはほかには求め得ない快さがある。
また遅い部分のしっとりとした繊細さが、アルゲリッチの特徴。


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ピアノ:小菅 優
指揮:ワシーリ・ペトレンコ
管弦楽:NHK交響楽団
2011年1月8日 NHKホール

小菅 優の演奏はすごく迫力があって、すごい。
小澤征爾さんからの信望が厚いとのことですが、本当に素晴しいピアニストだと思います。
ダイナミックあふれる演奏から出てくる音に、「重さ」が十分に感じられて、とてもいい。
そして、N響も、その熱気にこたえています。


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ピアノ:ジャン・フレデリック・ヌーブルジェ
指揮:準・メルクル
管弦楽:NHK交響楽団
2009年6月12日 NHKホール

この若いピアニストは近来屈指の注目株だそうです。ベートーヴェンの若い作品における叙情的な側面を、彼の解釈で演奏しています。
結構気に入っています。
準・メルクルの歯切れのいい指揮で、N響も乗っています。演奏機会も多い曲なので、音にもよどみが無くて、聴いていて楽しい音になっています。


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

ベートーベンのピアノ協奏曲第1番ですか。ほとんど聴かない曲です。そもそも、第3番、第4番でさえ、滅多に聴かないですので。と言うことで、リストをチェックしてみたら、バックハウス(イッセルシュテット指揮)、ヘス(トスカニーニ指揮)の2種類しか持っていないようです。

アルゲリッチは昔はと言うか、彼女が若い頃は好きでした(その頃の録音の「ショパン:ピアノ協奏曲第1番(ロヴィツキ指揮)」は持っています)が、その後、ショパンの器楽曲にはあまり興味が無かったので、興味の対象から外れてしまいました。

matsumo さん

コメントありがとうございます。
ベートーベンの若い頃の曲、わりと好きなので、
まあまあ聴いています(笑)

アルゲリッチの若い頃は、すごかったですものね。
私も若いころのが多いと思います。

ベートーヴェンの1番

私の場合、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番は、4番とともによく聴く曲です。若いベートーベンの、颯爽とした様子が感じられるようです。とりわけ終楽章の溌剌とした音楽は、バーンスタインがウィーンにデビューしたときの弾き振りの印象が強く、この曲が大好きになりました。もっぱらフライシャー(Pf)とセル指揮クリーヴランド管で聴いています。もうパブリックドメインになりましたので、CDを持参しなくてもネットで聴けて、ありがたいです。

narkejpさん

コメントありがとうございます。
私も同感です。
そういう意味でも、やはりベートーヴェンは
偉大だなと思いますね。

フライシャー、いいですよね。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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