薭田神社(延喜式内論社)/大田区蒲田

20140122

住所:東京都大田区蒲田3-2-10

久が原駅から蒲田駅に戻り、駅前で昼食にラーメンを食べ、そこから歩いて10分ほどで当社に着きました。

社号標
「ひえだ神社」の『ひえ』は『薭』が正式漢字です。
式内社、武蔵国荏原薭田神社、郷社
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薭田神社の社伝によると、709年(和銅2年)に僧行基が天照、八幡、春日の三神を造り神殿に安置したのが創期と伝わっています。
斎場としての歴史はさらにさかのぼり、第11代垂仁天皇の御宇神地神戸をお定めになって天神地祇を崇敬し給いし霊地とも伝えられ、この地に集落ができるとともに成立した蒲田創草の古社であります。
武蔵国荏原郡の郷名には蒲田郷の地名が平安時代以前からあり、延喜式神名帳の以前に編纂された歴史書「三代実録」に、「貞観6年8月14日戌辰に詔して武蔵国従五位下蒲田神を以って官社に列す」とある様に、当初の社名は「蒲田神社」でありました。「蒲田神社」が延喜式神名帳に「薭田神社」と記載されたのは、「新編武蔵風土記稿」によると、幕末の国学者栗田寛は「蒲」という漢字の古体字を、「薭」と誤写しそのまま後世に伝えられ、神社に地名を使用しているとは思わずに別当の栄林寺の僧が、神祇管領の吉田家に神社名を「薭田神社」と申請して許可を得たためこの社号が成立したと云われています。

参道入口の石鳥居(大田区指定文化財)は、寛政十二年(1800)に北蒲田村の氏子により寄進されたものである。
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神社境内参道の左側には、由緒が記された大きな石標が1956年に建立されています。
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ちょっと進むと右手に大きな梅の木があり、「鹿児島紅」と銘札が下がっていました。
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丸いつぼみが膨らみかけ、一つ、二つ咲いているのもありました。
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参道の様子
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手水舎
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大きな自然石の手水鉢
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狛犬は渦状「前髪」で尻尾も渦を巻いて左右に流れています。
年号が「鎮座千二百五十年」とあります。西暦だと1250年は、鎌倉時代・建長2年にあたります。
あるいは、由緒にある鎮座709年から、1250年記念の意味かもしれません。
それだと1959年となります。
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拝殿
平成十二年に新築された社殿(鉄筋コンクリート造)
御祭神は誉田別命、天照大神、武内宿称命、荒木田襲津彦命、春日大神。
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神紋は「右三つ巴」
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拝殿、幣殿、本殿となっています。
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社殿の左に、手前から「白加賀」、「しだれ桜」、「紅梅」が並んでいます。
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本殿
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ここでも紅梅が少しほころんでいます。
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社殿の右に境内に合祠されている三社が並んでいます。
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三十番神社というのは、私は初めてでした。
ここには、法華三十番神が祀られています。
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三十番神とは、日本全国の神が、一ヶ月三十日間交代で仏教守護をおこなうという思想による三十柱の善神。
神仏習合時代の名残りですね。
三十番神には以下の十種類があるという。
一 天地擁護の三十番神
二 内侍所の三十番神
三 王城守護の三十番神
四 吾が国守護の三十番神
五 禁闕(宮廷)守護の三十番神、真言系の両部神道本迹神道家の所伝
六 法華守護の三十番神、天台宗伝教大師が祭祀
七 如法守護の三十番神、慈覚大師入唐後に勧請
八 法華経守護の三十番神、日蓮が伝教大師・慈覚大師の配神を誤りとして選定
九 仁王経守護の三十番神、南楽坊良正が勧請
十 妙法経守護の三十番神、慈覚大師入唐以前に勧請
ここで、30の神を挙げたら長くなるので、ここでは省略します。

稲荷神社
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薬祖神社(やくそじんじゃ)も、私は初めてです。
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薬祖神社は、堺市堺区にある菅原神社の摂社であり、そこから勧請されたものか。
通称「神農さん」(しんのうさん)。
祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)、神農大神(しんのうのおおかみ)を祀る。
また、神農大神は、湯島聖堂の神農廟でも祀られています。こちらからかも知れない。

狛犬
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狛犬の台座に「扶翼」と「皇運」とあり、珍しかったので帰ってから調べてみました。
すると、明治天皇の教育勅語に、「皇運(こううん)ヲ扶翼(ふよく)スベシ」とあることがわかりました。

社殿
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「天祖神社」碑
祭神は天照大御神となります。
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「山野神社合祀」碑
祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)となります。
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鳥居からちょっと入ったところの木が気になっていたので、また見に行きました。
根がすごい。
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すると、根元にこういう石標が立っています。
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木を十本献納された方ですが、「匿名崇敬婦人」となっています。
「ふうーーん」と思いながら境内を歩いていると、今度は百日紅のところに、絵も入った木の札が立っています。
やはり「匿名」となっている。
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たぶん、どちらの方も献木だけでなく、色々な活動で熱心に奉仕されているのでしょう。
それで石標とか木札の話になったときに、「名前を出すのは・・・・・」としり込みされて、こういう風になったのかな、なんて思いながら、気持ちいい気分で、このお宮さんを後にしました。


いままでの神社巡拝リストは下記をクリック
http://www.lares.dti.ne.jp/~taka-ino/jinjyajyunpai.html




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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

本日、上野の方に行きましたが、大田区と同様に、紅梅や白梅、咲き始めていますね。例年より、早い感じがします。

三十番神と言うのは初めて聞きましたが、なるほど、30日間交代で仏教守護を行うと言うことですか。でも、太陰暦だと確か1ケ月29日のこともあった筈で、もしかして、二十九番神と言うのもあったかもと思いました。

matsumo さん

コメントありがとうございます。
私の持っている資料では、二十九番神というのは無いですね。
陰暦で大の月は三十日、小の月は二十九です。
一日は熱田大明神、二日は諏訪大明神・・・・と決まっていて、
小の月は三十日担当の吉備大明神の出番が無い、
ということだと思います。
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とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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