鎌倉五山を訪ねる(2)

20140320

18日(火)に行った歴史クラブの行事、前記事の続きです。
昼食後、再び徒歩で鎌倉五山第一位の建長寺に行きました。

【建長寺】
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建長寺は鎌倉幕府5代執権北条時頼によって創建された禅宗寺院で、建長5年(1253年)に落慶供養が営まれている。開山(初代住職)は宋からの渡来僧・蘭渓道隆(大覚禅師)であった。当時の日本は、承久の乱(1221年)を経て北条氏の権力基盤が安定し、京都の中央政府の支配力は相対的に弱まり、鎌倉が事実上、日本の首府となっていた時代であった。北条時頼は熱心な仏教信者であり禅宗に深く帰依していた。

建長寺が所在する山ノ内は、幕府のある鎌倉の中心部からは山一つ隔てた所に位置し、鎌倉の北の出入口の護りに当たる要衝の地であって、北条氏の本拠地でもあった。建長寺の境内が広がる谷(鎌倉では「やつ」と読む)は、元は「地獄ヶ谷」と呼ばれる処刑場で、地蔵菩薩を本尊とする伽羅陀山心平寺という寺が建っていた。建長寺の本尊が禅宗寺院の本尊として一般的な釈迦如来ではなく地蔵菩薩であるのは、こうした因縁によるものである。また、心平寺の旧本尊と伝える地蔵菩薩像は今も建長寺に伝来している。

「総門」
天明3年(1783年)の建立。1943年に京都の般舟三昧院(はんじゅざんまいいん)から移築されたものである。
総門に掲げられた「巨福山」の額は建長寺10世住持で書の名手である渡来僧・一山一寧の筆と伝える。「巨」字の第3画目の下に、余分な「点」が書き加えられているが、この点があることによって字に安定感が出ているとされる。
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総門をくぐると、目の前に巨大な三門がそびえている。
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「三門(山門)」
安永4年(1775年)の建立で、2005年に重要文化財に指定されている。

銅板葺きの二重門(2階建て)で、関東大震災で倒壊し、再建される。初層には仁王像などを置かず、門扉も壁もない吹き放しとしている。上層には宝冠釈迦如来像や銅造の五百羅漢像などを安置する(上層は非公開)。
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三門に置かれている「賓頭廬尊者 びんずるそんじゃ」
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「仏殿」
重要文化財。 寄棟造で単層裳階が付く。
芝(東京都港区)の増上寺にあった、徳川秀忠夫人崇源院の霊屋(たまや)を建て替えに際し、譲渡されたもので、正保4年(1647年)に建長寺に移築されている。
もともと霊廟建築として造られたものであるので、屋根や天井などの形式が一般的な禅宗の仏殿とは異なっている。
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堂内には本尊の地蔵菩薩坐像(室町時代の作、像高2.4メートル)、もとこの地にあった心平寺の旧本尊地蔵菩薩坐像、千体地蔵菩薩立像、千手観音坐像、伽藍神像などを安置する。
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法堂内部には千手観音坐像を安置しています。また2005年愛知万博に陳列されたラホール中央博物館所蔵の釈迦苦行像のレプリカが万博終了後パキスタンより寄贈され安置されている。
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この辺から、思いもよらず雨が降り出しました(泣)

「唐門」
重要文化財で方丈入口の門。仏殿と同じく、芝の徳川秀忠夫人崇源院霊屋から移築したもの。関東大震災以来の大修理が2011年5月に終了し、移築当時の姿が再現された。
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「方丈」
「竜王殿」とも称する。総門と同じく、京都の般舟三昧院から移築したもの。
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庭園
WIKIPEDIAでは「夢窓疎石の作といわれる。」とありましたが、寺の説明板には「開山蘭渓道隆(大覚禅師)の作庭」となっていました。
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いきなりの雨で、傘はバスの中(泣)
それでも仏殿と法堂の写真を撮りたいと、雨の中に飛び出しました。
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国宝「梵鐘」
北条時頼の発願により、「開山蘭渓道隆(大覚禅師)の銘文、関東鋳物師の筆頭物部重光によって、建長7年(1255)に鋳造された。重さ2.7トン。
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予定では、ここから第三位の「寿福寺」に歩いていくことにしていましたが、雨が強くなる一方。
もともと寿福寺は境内を公開していないこともあり、今日は断念することにして、何処かでスタンバイしていたバスに連絡し、迎えに来てもらいました。
それで第五位の浄妙寺に向かいました。

【浄妙寺】
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山号は稲荷山(とうかさん)。詳名は稲荷山浄妙広利禅寺という。本尊は釈迦如来。開基(創立者)は足利義兼、開山(初代住持)は退耕行勇。鎌倉五山の第五位。鎌倉三十三観音第9番。

鎌倉五山の第五位の寺院として、かつては広大な寺地を有し、23箇院の塔頭を有していた。現在でも付近一帯の地名を「浄明寺」といい(地名は「妙」の代わりに「明」字を用いる)、住宅団地名にも使用されるなど、その名残を残している。寺には婦人病に霊験のある神とされる淡島明神立像を安置することから、婦人病の祈願所とされている。

山号標
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署名刻の下に花押? かたつむり?
かたつむりとしたら洒落ている(笑)
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山門をくぐると参道がまっすぐ伸びている。
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本堂(方丈)
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足利尊氏の父、貞氏の墓所
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「宝篋印塔」
足利貞氏の墓と伝える明徳三年(1392年)銘の宝篋印塔。基台の銘文により、罪障消滅・後生善根を願う逆修塔とされる。
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「源将祖先裔廟」と刻まれた石碑
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沢山の石塔が周りにある。
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本堂の左に、庭が良い建物がありました。
帰ってから調べると「喜泉庵」と云うらしい。
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気が付くと、中で何か撮影をしています。
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なんと、テレビ番組「美の壺」の撮影でした。
放映日を教わりましたので、どういう事だったのか、放送が楽しみです。

本堂の前が良い感じでした。
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花塚
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山茱萸(さんしゅゆ)が咲いていました。
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梅も花は少ないが、良い花でした。
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境内から小さい道を隔てて、「本寂堂」という掲示があったので、行ってみました。
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荒れた感じで、小さい祠と石碑などがありました。
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祠は扉が開いていて、中は空っぽ。
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帰ってから調べると、かって浄妙寺には、足利義兼が発願し、北条政子が造らせたという荒神像、不動像を安置する本寂堂があったといいます。現在伝えられている「木造三宝荒神像」は室町時代のもので、開山堂に安置されている、とのことでした。
三宝荒神は、三面六臂で仏・法・僧の三宝を守る神(浄妙寺鎮護の神)です。
開山堂に安置されている三宝荒神像は、このようなものです。(非公開になっています)
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本寂堂跡にあった、享保15年(1730)建立の「念仏講中碑」
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宝暦6年(1756)の石碑
「具一力功徳慈眼視衆生  福寿海無量是故應頑豊」と刻まれています。
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(了)


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

3/18(火)、鎌倉では一時的に雨が降ったのですか! それは災難でしたね。都内は曇りだったと思います。

建長寺ですか、大昔はよく行ったのですが、と行っても、境内を抜けて半僧坊より鎌倉アルプスに登るのが目的だったのですが、最近は、紅葉や花を撮影するのが目的となっていますので、建長寺は全く行かなくなってしまいました(鎌倉アルプスは「鎌倉宮→獅子舞→天園→大平山→鷲峰山→覚園寺」の経路で歩いていますので)。写真を見せていただいて、中々、良さそうな感じですので、次回は寄ってみようと思いました。

鎌倉には以前は毎年2回は行っていたので、地図がなくても歩けますが、なぜか、浄妙寺とその側の報国寺は入ったことがありません。浄妙寺も中々、良い感じですね。

matsumo さん

コメントありがとうございます。
鎌倉アルプスは、なかなか楽しいですよね。
私も数年に一回くらいですが、
楽しんでいます。

報国寺も良いですよ。
竹林が素晴らしいです。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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