江戸東京たてもの園/東京都小金井市
20140407
4月3日(木)に歴史クラブ行事で行きました。
主な目的は、小金井公園での花見でしたが、あいにくの雨の中となりました。
説明をボランティアガイドの方が、熱心に二時間も案内してくれましたので、とても分かりやすくて感謝、感謝でした。
その中から主なもの、気に入ったものを紹介します。
【前川国男邸】
昭和17年(1942) 品川区上大崎。
日本の近代建築に貢献した前川国男の自邸。戦時体制下、建築資材の入手が困難な時代に建てられた。建坪などにも統制があった。

全面ガラスとか、ロフトとか、戦前とは思えない。


当時は先進的だったろうキッチン。

【常盤台写真場】
昭和12年(1937) 板橋区常盤台
照明設備が発達していない当時、安定した光を得るため、二階北側に大きな窓を設けた。


【三井八郎右衛門邸】
昭和27年(1952)、客間・食堂は1897年京都に建てられたものを移築。 港区西麻布三丁目。

玄関の透かし

客間の欄間は、桂離宮と同じ意匠。

藏

二階天井のシャンデリア

仏間の天井には龍が。


板戸、襖には絵が。


瀟洒な和室

庭の入り口には石のアーチが。

枝垂れ桜越しに

【デ・ラランデ邸】
明治43年(1910) 新宿区信濃町。
元は平屋建ての洋館だっが、ドイツ人建築家ゲオルグ・デ・グランデにより3回建てに大増築された。
何回か所有者が変わったが、昭和31年から三島海雲氏が住んでいた。


これはビックリしたが、後から付け足したものに違いない。

【八王子千人同心組頭の家】
江戸時代後期 八王子市追分町。
八王子千人同心は、江戸時代八王子に配備された、元武田家の家臣団。
日光日の番御用で、八王子地日光を結ぶ「日光脇街道」が狭山市を通っているので、関心大でした。




【綱島家(農家)】
江戸時代中期 世田谷区岡本三丁目。
広間型の間取りを持つ茅葺の民家。

いろりを焚いていました。


【旧自証院霊屋】
慶安5年(1652) 新宿区市ヶ谷。
尾張藩主徳川光友の正室千代姫がその母お振りの方(家光の側室)を供養するため建立した霊屋。


魔除けだろうが、何だろう?

【高橋是清邸】
明治35年(1902) 港区赤坂七丁目。
総栂普請。二階が書斎と寝室で、2.26事件の現場。

桟の太い格子が目立つ。

ここが二階の、2.26事件で暗殺された場所。

廊下の窓の意匠が素晴らしい。

宮崎駿が参考にした。

【皇居正門石橋飾電燈】
明治20年代 千代田区千代田。
石橋の欄干両側にある男柱石に計6基設置されていたものの一つ。


【看板建築】

上村邸
昭和2年(1927) 中央区新富二丁目。


花市生花店
昭和2年(1927) 神田淡路町


武居三省堂(文具店)
昭和2年(1927) 神田須田町一丁目


【子宝湯】
昭和4年(1929) 足立区千住元町。
豪華過ぎる銭湯。東京の銭湯のトップでしょう。


左が男湯の、右が女湯のペンキ絵。おそろしく天井が高い。

男湯

男なら誰でも座ることを夢見た番台(笑)

【天明家(農家)】
江戸時代後期 大田区鵜の木一丁目。
名主役を務めた旧家。

千鳥破風が美しい。


今回の企画は、実はお花見がメインだったのですが、生憎の雨(泣)
お花見のお弁当を各自用意してきたのですが、雨の中二時間歩き回った後なので、まずは公園内の売店に飛び込みました。
参加20名だったので、貸し切り状態です(笑)
暖かいうどんや蕎麦で、ようやく一息つけました。
園内の桜は、今や盛りと咲き誇っていました。




ちょっと歩きながら桜見物をして、帰途に。
出口の手前に菜の花も咲き誇っておりました。

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主な目的は、小金井公園での花見でしたが、あいにくの雨の中となりました。
説明をボランティアガイドの方が、熱心に二時間も案内してくれましたので、とても分かりやすくて感謝、感謝でした。
その中から主なもの、気に入ったものを紹介します。
【前川国男邸】
昭和17年(1942) 品川区上大崎。
日本の近代建築に貢献した前川国男の自邸。戦時体制下、建築資材の入手が困難な時代に建てられた。建坪などにも統制があった。

全面ガラスとか、ロフトとか、戦前とは思えない。


当時は先進的だったろうキッチン。

【常盤台写真場】
昭和12年(1937) 板橋区常盤台
照明設備が発達していない当時、安定した光を得るため、二階北側に大きな窓を設けた。


【三井八郎右衛門邸】
昭和27年(1952)、客間・食堂は1897年京都に建てられたものを移築。 港区西麻布三丁目。

玄関の透かし

客間の欄間は、桂離宮と同じ意匠。

藏

二階天井のシャンデリア

仏間の天井には龍が。


板戸、襖には絵が。


瀟洒な和室

庭の入り口には石のアーチが。

枝垂れ桜越しに

【デ・ラランデ邸】
明治43年(1910) 新宿区信濃町。
元は平屋建ての洋館だっが、ドイツ人建築家ゲオルグ・デ・グランデにより3回建てに大増築された。
何回か所有者が変わったが、昭和31年から三島海雲氏が住んでいた。


これはビックリしたが、後から付け足したものに違いない。

【八王子千人同心組頭の家】
江戸時代後期 八王子市追分町。
八王子千人同心は、江戸時代八王子に配備された、元武田家の家臣団。
日光日の番御用で、八王子地日光を結ぶ「日光脇街道」が狭山市を通っているので、関心大でした。




【綱島家(農家)】
江戸時代中期 世田谷区岡本三丁目。
広間型の間取りを持つ茅葺の民家。

いろりを焚いていました。


【旧自証院霊屋】
慶安5年(1652) 新宿区市ヶ谷。
尾張藩主徳川光友の正室千代姫がその母お振りの方(家光の側室)を供養するため建立した霊屋。


魔除けだろうが、何だろう?

【高橋是清邸】
明治35年(1902) 港区赤坂七丁目。
総栂普請。二階が書斎と寝室で、2.26事件の現場。

桟の太い格子が目立つ。

ここが二階の、2.26事件で暗殺された場所。

廊下の窓の意匠が素晴らしい。

宮崎駿が参考にした。

【皇居正門石橋飾電燈】
明治20年代 千代田区千代田。
石橋の欄干両側にある男柱石に計6基設置されていたものの一つ。


【看板建築】

上村邸
昭和2年(1927) 中央区新富二丁目。


花市生花店
昭和2年(1927) 神田淡路町


武居三省堂(文具店)
昭和2年(1927) 神田須田町一丁目


【子宝湯】
昭和4年(1929) 足立区千住元町。
豪華過ぎる銭湯。東京の銭湯のトップでしょう。


左が男湯の、右が女湯のペンキ絵。おそろしく天井が高い。

男湯

男なら誰でも座ることを夢見た番台(笑)

【天明家(農家)】
江戸時代後期 大田区鵜の木一丁目。
名主役を務めた旧家。

千鳥破風が美しい。


今回の企画は、実はお花見がメインだったのですが、生憎の雨(泣)
お花見のお弁当を各自用意してきたのですが、雨の中二時間歩き回った後なので、まずは公園内の売店に飛び込みました。
参加20名だったので、貸し切り状態です(笑)
暖かいうどんや蕎麦で、ようやく一息つけました。
園内の桜は、今や盛りと咲き誇っていました。




ちょっと歩きながら桜見物をして、帰途に。
出口の手前に菜の花も咲き誇っておりました。

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コメント
No title
四季歩さん、こんにちは
花見の会、雨でしたか。残念でしたね。でも、その代わりに、江戸東京たてもの園をゆっくりと見れたので、四季歩さんにとっては良かったのでは。
ここ何回か、訪れたことがありますが、いい場所ですよね。特に、子宝湯が好きです。ここ、玄関に入る前の上に、宝船の彫刻があります。
ちなみに、私がこの小金井公園を訪れたのは、梅の季節のモデル撮影会の時でした。
花見の会、雨でしたか。残念でしたね。でも、その代わりに、江戸東京たてもの園をゆっくりと見れたので、四季歩さんにとっては良かったのでは。
ここ何回か、訪れたことがありますが、いい場所ですよね。特に、子宝湯が好きです。ここ、玄関に入る前の上に、宝船の彫刻があります。
ちなみに、私がこの小金井公園を訪れたのは、梅の季節のモデル撮影会の時でした。
No title
四季歩さん
私もここに3週間ほど前に行きました。
古い建物が大好きです。ここは見所いっぱいでいくら時間があっても足りないくらいですね。
大邸宅もすてきでしたが、庶民が暮らしていた家の便利そうな工夫が興味深かったです。
私が行った時はまだ梅の時期でした。桜の咲くころはいいだろうなと思いましたがほんとにみごとな桜ですね。雨でちょっと残念でしたね。
私もここに3週間ほど前に行きました。
古い建物が大好きです。ここは見所いっぱいでいくら時間があっても足りないくらいですね。
大邸宅もすてきでしたが、庶民が暮らしていた家の便利そうな工夫が興味深かったです。
私が行った時はまだ梅の時期でした。桜の咲くころはいいだろうなと思いましたがほんとにみごとな桜ですね。雨でちょっと残念でしたね。
コメントありがとうございます
matsumoさん
私は、最初からたてもの園が目的でした(笑)
初めて行きましたが、とても良かったですね。
ボランティアの説明があったので、色々と
知ることもできましたし。
子宝湯の、宝船の彫刻は気が付きませんでした。
残念なことをしました。
Jさん
やはり行かれましたか。
交通の便は、大変では無かったですか。
ほんとうに、見どころ満載で、見飽きませんね。
ガイドがついていたので、駆け足みたいに回りましたが、
いつもの私のペースでは、全部見るのに三日くらい
かかったと思います。
私は、最初からたてもの園が目的でした(笑)
初めて行きましたが、とても良かったですね。
ボランティアの説明があったので、色々と
知ることもできましたし。
子宝湯の、宝船の彫刻は気が付きませんでした。
残念なことをしました。
Jさん
やはり行かれましたか。
交通の便は、大変では無かったですか。
ほんとうに、見どころ満載で、見飽きませんね。
ガイドがついていたので、駆け足みたいに回りましたが、
いつもの私のペースでは、全部見るのに三日くらい
かかったと思います。