中川・杉山神社(延喜式内論社)/神奈川県横浜市都筑区

20140506

所在地:神奈川県横浜市都筑区中川町6-1-1

5月1日、式内論社の杉山神社4社を廻りましたが、茅ヶ崎杉山神社から、グリーンラインに並行して走る大きな道路を10分ほど歩いて、三番目の杉山神社である当社に着きました。

前方右手には観覧車が見えます。この巨大ニュータウン開発には東急だけでなく阪急もからんでいるんですね。ピンクの建物に「HankYU」のロゴが大きくあります。
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道から急な石段と鳥居があります。
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ここから入りましたが、正門があるはずだと探して、そちらから入ります。
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社号標には「式内本宮 杉山神社 武蔵国四十四座之内都築郡一座」とあります。
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大正15年建立の狛犬。
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手水舎
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参道は鍵の手に曲がっている。
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拝殿
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本殿
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祭神は五十猛命と日本武尊。

神紋は「右三つ巴」
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境内には、二つの当社の由緒を記した碑がありました。
一つは嘉永五年のもの。
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武蔵国都筑郡大棚郷杉山祠祭日本部尊延喜式所謂四十四座之一而是為杉山明神本祠蓋大棚之為郷和名称載都筑七郷内綴喜店屋郷後為大店又称大棚郷実為式兵部省所謂武蔵国四駅之一郷中有古道蹠今尚寂然可尋有地称宿根入者武蔵演路以為駅址又荒原往往出有文古瓦郷人以為古駅之徴続日本後記曰承和三年二月授武蔵国無位杉山名神従五位下蓋謂此祠也又聞昔者祠在後山一旦罹災因従之於山下天正十九年所製□籍載祭田四□五拾六歩至文禄三年為 官所収遂□祭田而方今因循伝訛以郷為村祠亦殆廃天保五年別当龍福寺住僧長伝深慨其祠之衰替之□其所伝之神璽以請白川神祇官総司乃賜以杉山神社四字題額実係神祇伯雅寿王所書掲之於祠前焉間者村民恵吉□相謀将立碑書其顛末以伝無窮而請文於余乃記其所説又係以銘曰白鳥之神英武之質西伐東討偉功無匹杉山古祠久就埋没貞□載文神威斯述
嘉永五年歳次壬子嘉平月 林司成家塾都講河田興撰并書

祭神が日本武尊、延喜式所の四十四座の一つだと主張していることがわかります。

もう一つは平成7年のもの。
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横浜市は昭和40年2月、六大事業の一つとして「横浜国際港都建設事業・横浜北部新都市土地区画整理事業」を発表、同49年建設大臣の事業認可。横浜市高速3号線の免許取得、着工に至る。
杉山神社は中川町1084番地から同町757番の元吾妻社の跡地へ58年11月30日仮社殿を設けここに遷座し、元旦祭・大祭は此処で執行された。換地も間近く建設委員会の結成に着手、資金計画に入る。
(途中省略)
御霊璽については杉山神社と最も由緒深いとされている和歌山県の伊太邪曽神社へ赴き親しく御分霊を受け五十猛命の霊璽を拝受し御主神日本武尊と並び崇め祭る。

ここでは、開発に伴い社地を移転したことと、和歌山県の伊太邪曽神社から五十猛命の霊璽を勧請したとある。

ここで、今回廻った杉山神社4社のうち3社の祭神である五十猛神(イソタケル)について考える。

Wikipediaによれば、
『日本書紀』『先代旧事本紀』に登場するが、『古事記』に登場する大屋毘古神(オホヤビコ)と同一神とされる。射楯神(いたてのかみ)とも呼ばれる。素戔嗚尊(スサノオ)の子で、オオヤツヒメ・ツマツヒメは妹。
『日本書紀』、『先代旧事本紀』の記述から、五十猛神は林業の神として信仰されている。紀伊は古来より林業の盛んな地であったので、それらの人々が信仰していた神と考えられる。また、土の船を作り海を渡ったことから、造船、航海安全、大漁の神として信仰され、商売繁盛、開運招福、悪疫退散、厄除け等の神徳もある。紀伊国(かつては「木の国」と言った)に祀られているとの記述と『先代旧事本紀』分注に「亦云 大屋彦神」とあることから、『古事記』で大穴牟遅神(オオナムジ、後の大国主)がその元に逃げ込んだ木国の大屋毘古神と同一神とされる。イザナギ・イザナミの子である大屋毘古神(禍津日神と同一神とされる)とは別神であるが、同一神とされることもある。

そこから推測されるのは、
「五十猛命」を信奉する部族が紀州熊野から太平洋海岸沿いに東上して、まず伊豆半島や三浦半島に辿り付いた。
三浦半島には、「杉山大神神社」が祀られている。
伊豆半島にも「五十猛命」を祀る「来宮神社(=木の宮・紀の宮?)」が多い。
三浦半島を経由して鶴見川流域に住み着いた林業を営む一族が「杉山神社」を祀ったものと考えられる。

境内社の第六天神社(だいろくてんじんしゃ)
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私は「第六天」というのは仏教の天なので、これには違和感があったが、帰って調べてみると「第六天神社」が存在することが分かった。
元々は神仏習合の時代に第六天魔王(他化自在天)を祀る神社として創建されたものであるが、明治の神仏分離の際、多くの第六天神社がその社名から神世七代の第6代の面足命・惶根命(オモダル・アヤカシコネ)に祭神を変更した。また、現在では社名自体が変更されている神社も多数存在する。

社殿の前に、大きな樹があったのだが、問題はその根元に咲いている花である。
星のように咲いていて、吃驚した。
何という名の花だろう。
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観覧車が一緒に写るお宮さんも珍しい(笑)
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すぐ傍の地下鉄「センター北」駅に行き、次の目的地に向かう。
この辺では地上高架線である。
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いままでの神社巡拝リストは下記をクリック
http://www.lares.dti.ne.jp/~taka-ino/jinjyajyunpai.html


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

第六天神社は、台東区蔵前にありますね。この辺り、そのほかに、蔵前神社、銀杏岡八幡神社、須賀神社、鳥越神社等があり、いずれも6月9日近くの土日が大祭ですので、毎年、映像、生録音に行っています。

matsumo さん

コメントありがとうございます。
それはいいことを聞きました。
今年の6月の参加行事は決まっていますが、
来年の候補にしたいので、matsumoさんの記事を
楽しみにしています。
よろしくお願いします。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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