三峰神社/秩父三社を巡る

20140515

所在地:埼玉県秩父市三峰298-1

5月14日(水)は、歴史クラブの定例見学会で秩父三社めぐりでした。
参加人数45名ということで、当然大型バスなのですが、豪雪の影響で道が崩れ、三峰神社に向かう道路事情が悪くて大型バスは無理ということになり、小型バス2台に分乗しての催行となりました。

駐車場からちょっと上がった所からの展望。
140515mitsu01.jpg


まず、三ツ鳥居があります。
三ツ鳥居は、明神型鳥居を三つ組み合わせた鳥居で、鳥居の解説には必ず大神神社のものとして載っています。(ただし大神神社では直接見る事ができないそうです)。
ここでは、この世に最初に現れた三柱(さんはしら)の神様(造化三神)を表している。
140515mitsu02.jpg


140515mitsu03.jpg


お守りしているのは山犬(狼)、日本武尊を道案内したお使いの神様で、大口真神(おおくちのまかみ)と呼ばれます。
140515mitsu04.jpg


140515mitsu05.jpg


鳥居横にあるご由緒の看板の上には、こんなおちゃめな山犬が顔をのぞかせていました(笑)
140515mitsu06.jpg


当社の由緒は古く、景行天皇が、国を平和になさろうと、皇子日本武尊を東国に遣わされた折、尊は甲斐国(山梨)から上野国(群馬)を経て、碓氷峠に向われる途中当山に登られました。
尊は当地の山川が清く美しい様子をご覧になり、その昔伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)が我が国をお生みになられたことをおしのびになって、当山にお宮を造営し二神をお祀りになり、この国が永遠に平和であることを祈られました。これが当社の創まりであります。
その後、天皇は日本武尊が巡ぐられた東国を巡幸された時、上総国(千葉)で、当山が三山高く美しく連らなることをお聴き遊ばされて「三峯山」と名付けられ、お社には「三峯宮」の称号をたまわりました。
降って聖武天皇の時、国中に悪病が流行しました。天皇は諸国の神社に病気の平癒を祈られ、三峯宮には勅使として葛城連好久公が遺わされ「大明神」の神号を奉られました。
又、文武天皇の時、修験の祖役の小角(おづぬ)が伊豆から三峯山に往来して修行したと伝えられています。この頃から当山に修験道が始まったものと思われます。
天平17年(745)には、国司の奏上により月桂僧都が山主に任じらました。更に淳和天皇の時には、勅命により弘法大師が十一面観音の像を刻み、三峯宮の脇に本堂を建て、天下泰平・国家安穏を祈ってお宮の本地堂としました。
こうして徐々に佛教色を増し、神佛習合のお社となり、神前奉仕も僧侶によることが明治維新まで続きました。
三峯山の信仰が広まった鎌倉期には、畠山重忠・新田義興等が、又、徳川期には将軍家・紀州家の崇敬もあり、殊に紀州家の献上品は今も社宝となっています。又、新田開発にカを尽した関東郡代伊奈家の信仰は篤く、家臣の奉納した銅板絵馬は逸品といわれています。
東国武士を中心に篤い信仰をうけて隆盛を極めた当山も、後村上天皇の正平7年(1352)新田義興・義宗等が、足利氏を討つ兵を挙げ、戦い敗れて当山に身を潜めたことから、足利氏の怒りにふれて、社領を奪われ、山主も絶えて、衰えた時代が140年も続きました。
後柏原天皇の文亀二年(1503)にいたり、修験者月観道満は当山の荒廃を嘆き、実に27年という長い年月をかけて全国を行脚し、復興資金を募り社殿・堂宇の再建を果たしました。
後、天文2年(1533)山主は京に上り聖護院の宮に伺候し、当山の様子を奏上のところ、宮家より後奈良天皇に上奏され「大権現」の称号をたまわって、坊門第一の霊山となりました。以来、天台修験の関東総本山となり観音院高雲寺と称しました。
更に、観音院第七世の山主が京都花山院宮家の養子となり、以後当山の山主は、十万石の格式をもって遇れました。
現在、社紋として用いている「菖蒲菱(あやめびし)」は花山院宮家の紋であります。
やがて、享保5年(1720)日光法印という僧によって、今日の繁栄の基礎が出来ました。「お犬様」と呼ばれる御眷属(ごけんぞく)信仰が遠い地方まで広まったのもこの時代であります。
以来隆盛を極め信者も全国に広まり、三峯講を組織し三峯山の名は全国に知られました。その後明治の神佛分離により寺院を廃して、三峯神社と号し現在に至っています。
(三峰神社HPより)

参道に、全国にできた講社や氏子の石碑が立ち並ぶ様は壮観です。
140515mitsu07.jpg


まだ桜が咲いていました。
140515mitsu08.jpg


140515mitsu09.jpg


随身門
元禄4年(1691))建立。現在のものは寛政4年(1792)再建、昭和40年に改修したものです。

ところが、この写真より手前にロープで通行禁止となっていて、近づけません(泣)
140515mitsu10.jpg


幸いズームが効くので、遠くから撮影します。

金文字の社号標
140515mitsu11.jpg


やはり山犬が控えています。
140515mitsu12.jpg


朱塗りの立派な随身門です。
140515mitsu13.jpg


中央の額は、畳一畳分もの大きさ。扁額は増山雪齋の筆跡。
唐破風の上の瓦が落ちそうになって、ロープで辛うじて縛ってあります。これが通行止めの原因でしょう。
140515mitsu14.jpg


随身が控えています。
140515mitsu15.jpg


140515mitsu16.jpg


仁王像が居たのですが、明治初年鴻巣の勝願寺に移された。

つくづく立派だな、と思いながら横を通ります。
140515mitsu17.jpg


社殿の前まで上がってきました。
140515mitsu18.jpg


石段の途中に「お犬さま」がいます。
140515mitsu19.jpg


140515mitsu20.jpg


石段を上りきると、拝殿の前にある青銅鳥居には「天下泰平」、「国家安穏」の文字が。
140515mitsu21.jpg


140515mitsu22.jpg


鳥居をくぐると、右にものすごいものがあります。
吃驚するほど背の高い、安政四年(西暦1857年)に造られた八棟燈籠です。
140515mitsu23.jpg


140515mitsu24.jpg


最初見た時は、ずいぶんと前衛的な現代のものと思いました。
それが江戸時代のものだったので、驚きました。
各部の装飾がすごい。
140515mitsu25.jpg


140515mitsu26.jpg


140515mitsu27.jpg


反対側には、あまりに豪華絢爛な手水舎。
140515mitsu28.jpg


極彩色の精緻な彫刻で目が回ります。
140515mitsu29.jpg


140515mitsu30.jpg


手水鉢は落ち着いたものでした。
140515mitsu31.jpg


ここで、拝殿から神楽の音色が聴こえてきたので、もしやと思い飛んでいくと、団体の参拝客の間から巫女舞が見えました。
140515mitsu32.jpg


正面から、参拝客の隙間から撮っていると、一緒に参加していたヨシノさんが、脇からよく見えるよ、と呼びに来てくれました。
感謝しながら飛んでいくと、ほんとに良く見えました。ほんとに有難かったです。感謝、感謝。
140515mitsu33.jpg


140515mitsu34.jpg


140515mitsu35.jpg


拝殿
寛政12年(1800)に建立。昭和37年に改修、平成16年に塗り替えられました。
140515mitsu36.jpg


主祭神は伊弉諾尊、伊弉册尊。
配祀神は造化三神(天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神)、天照大神。

向背下の彫刻も色鮮やかです。
唐破風の軒先は木部がむき出しになっていますが、もしかしたら豪雪でやられて修理中ではないかな、と思います。
140515mitsu37.jpg


向背目貫の彫刻は、中国風ですね。
140515mitsu38.jpg


正面
140515mitsu39.jpg


いずこの壁面も極彩色の彫刻で覆われている。
140515mitsu40.jpg


実は、遠い所から撮ろうと、先にお仮屋まで足を伸ばし、三峰モミを探すのに時間を取られ、また社殿に戻って来て撮る際には、事前にバスの中で受けた説明が頭から抜け落ちてしまって、帰ってきてから「拝殿内部の格天井に描かれた奥秩父の花木」、左右脇障子に「竹林七賢人の透かし彫」がまったく撮れていません(泣)
また訪れねば・・・・・・

本殿
寛文元年(1661)、中興第六代龍誉法印が願主となって造営した一間社春日造り。
140515mitsu41.jpg


140515mitsu42.jpg


ここには、上品な威厳のある「お犬さま」が。
140515mitsu43.jpg


社紋は三つありました。
花山院宮家の紋である「菖蒲菱(あやめびし)」。
140515mitsu44.jpg


拝殿正面扉に「割り菊に桐」
140515mitsu45.jpg


拝殿、本殿共に屋根には「十六菊」
140515mitsu46.jpg


まずは遠いところからと、お仮屋に向かいます。
途中の山道には石楠花が沢山咲いていました。
140515mitsu47.jpg


140515mitsu48.jpg


まず、御神木「縁結びの木」があります。
140515mitsu49.jpg


2本の木が根元で融合した杉の木です。
140515mitsu50.jpg


140515mitsu51.jpg


お仮屋
140515mitsu52.jpg


140515mitsu53.jpg


獅子岩ならぬ、「お犬さま岩」が左右に。
140515mitsu54.jpg


140515mitsu55.jpg


社殿内部
140515mitsu56.jpg


来た時は、斜めから上がっていったので、正面から降ります。
140515mitsu57.jpg


途中の鳥居の額には「近宮」とありました。

帰りも石楠花に慰められました。
140515mitsu58.jpg


そして、次に鐘楼と三峰モミを捜しますが、なかなかたどり着けませんでした。
神社パンフレットの境内図と実際が違っていて、境内図の道が無くなっていて、現在の道は建物の下を通るトンネルをくぐらないと行けない。方向を頼りに遮二無二進んで、ようやくたどり着きました(嬉)

神仏混淆時代を語る鐘楼。
140515mitsu59.jpg


140515mitsu60.jpg


天然記念物の「三峰モミ」
140515mitsu61.jpg


140515mitsu62.jpg


140515mitsu63.jpg


神楽殿
140515mitsu64.jpg


拝殿の前の樹齢700年と伝えられる重忠杉。
140515mitsu65.jpg


140515mitsu66.jpg


続いて摂社、末社、境内社です。
祖霊社
140515mitsu67.jpg


國常立神社
祭神:国土形成の神である国常立尊
140515mitsu68.jpg


日本武神社
祭神:日本武尊
140515mitsu69.jpg


140515mitsu70.jpg


伊勢神宮
140515mitsu71.jpg


140515mitsu72.jpg


建ち並ぶ末社。
左より、月読神社、猿田彦神社、塞神社、鎮火神社、厳島神社、杵築神社、琴平神社、屋船神社、稲荷神社、浅間神社、菅原神社、諏訪神社、金鑚神社、安房神社、御井神社、祓戸神社。
140515mitsu73.jpg


東照宮
140515mitsu74.jpg


大山祗神社
140515mitsu75.jpg


ここには、実にやさしい「お犬さま」が居た。
140515mitsu76.jpg


140515mitsu77.jpg


あと、春日神社、八幡宮、秩父神社は写真を省略。

この石段の上が「奥宮の遥拝所」です。
140515mitsu78.jpg


石段の上には、銅製の両部鳥居。
140515mitsu79.jpg


140515mitsu80.jpg


遥拝所
140515mitsu81.jpg


140515mitsu82.jpg


遠くに見える妙法ケ岳山上には奥宮があります。
そこまで行くには一時間半くらいの本格的な登山をしなければなりません。
遥拝所では、奥宮まで行けない人たちが遥か前方の妙法ケ岳参上の奥宮に向ってお参りすることができるというわけです。
お参りしながら、今度はきちんと奥宮にお参りしたいと思った。
140515mitsu83.jpg


もう時間がありません。
日本武尊銅像は次回とします。
140515mitsu84.jpg


駐車場まで戻ってきて、雲取山を眺めた。
140515mitsu85.jpg


次は秩父神社に向かいます。

(続く)

次の「秩父神社」に飛ぶ


歴史クラブ行事一覧に飛ぶ


神社巡拝記事一覧に飛ぶ



スポンサーサイト

コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

すごいですね、歴史クラブ、まだ、今月は半分しか過ぎていないのに3回目の旅行ですか! 

さて、三峰神社は、大昔、まだ、ケーブルカーが通っていた頃、雲取山に行くのに、その出発地点としてしか、通ったことがありません。すなわち、その頃は、「池袋駅→(西武線)→西武秩父駅→お花畑駅→(秩父鉄道)→三峰口駅→(バス)→大輪→(ケーブルカー)→三峰神社」と言うルートで、朝、早く家を出ても、三峰神社の前に着くのはお昼頃だったと思います、

と言うことで、三峰神社は前を通ったことしかありませんが、写真を見せていただき、あまりに色々なものがあるのには驚きました。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
私が以前来たのは、ケーブルカーがまだあった時代です。
その時と比べたら、三峰は行き難くなりましたね。
でも、なんでもパワースポットの聖地とかで、
ずいぶんと若い女性が多かったですよ。

歴史クラブは、研究グループが4つあって、それぞれ企画するので、
月に4回くらいありますね。
今のところ全部参加して頑張っています。
非公開コメント
プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード

Pagetop