小野神社(延喜式内論社)/東京都多摩市

20140621

所在地:東京都多摩市一ノ宮1-18-8

17日(火)に府中の小野神社参拝の後、中河原駅から聖蹟桜ヶ丘駅まで移動し、多摩の小野神社に向かいました。

京王線聖蹟桜ヶ丘駅から歩いていくと、大きな木が二本ありその下に何か碑があるので、見に行きました。
「一ノ宮渡し」とあります。
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現在はけっこう多摩川から離れた場所ですが、昔はこの辺を多摩川が流れていたのでしょうか。
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小野神社には、歩いて6、7分でした。
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社号標
式内社 武蔵國多磨郡 小野神社、武蔵國一宮、旧郷社
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当社は安寧天皇一八年二月初末の日御鎮座と伝えられ武蔵国開拓の祖神である天下春命(あめのしたはるのみこと)を主神として御奉祀申し上げて居る由緒ある神社である。御社名は上代此地の呼び名であった小野の郷に由来するものであるが其の霊験の灼かなる神社としてやがて朝廷の上聞にも達せられ数々の奉幣にも預かり元慶八年七月には正五位上の神階を授けられた。又、廷喜式が撰せられた折には武蔵国八座の一社として登載された。且つ国府の近在なることに由いて国司や住民の崇敬も殊の他篤く総社六所宮創建の砌には東殿第一次の席を与えられて一之宮と称された。然して当社の社伝には永承六年源頼義陸奥守に任せられて下向の途次其子義家と共に参籠され太刀一振りと詠歌一首奉納の事績が繙かれ吾妻鏡にも養和元年四月一宮は吉富井蓮光寺と併記され更に建久四年八月の刻印ある経筒の銘に一宮別当松連寺が記録されている。稍時代も下り安居院の神道集並に深大寺の僧長弁の私案抄を尋ねると当社は中世以来文珠菩薩を本地となした信仰も行われていた。斯くなる所此の近在は鎌倉末より戦国時代にかけて度々の戦乱や多摩川の氾濫があり当社にも多大の被災が及び衰微したが徳川二代将軍により造営再興された。
其の棟札に曰く
一宮正一位小野神社造営再興
慶長十四年十二月廿六日
当将軍源朝臣秀忠公
神主 新 田 大 炊 介 守 忠
太田太郎左衛門久忠
以下慶安元年御朱印壱拾五石を給わる。文政となり新四国八十八ヶ所の四十八番札所となり巡拝者も多く有りて維新に至る。明治元年神仏分離令により文珠菩薩を眞明寺に御移する。同六年十二月郷社に列せられ同二十一年内務省より古社保存として一金百円也下附さる。同四十三年旧一之宮村有地弐拾町七反余当社資金に充つる為奉納さる。大正一五年三月三十日近隣の失火により御神体及び一部の神宝と鳥居を除き神殿等悉く類焼す。昭和二年御本殿、拝殿の再建成り社務所を附す。同三五年大国魂神社五月五日の大祭に就き当社神輿の渡御は古式の変更また道路事情等にて而今中止となる。同三九年旧氏子により社務所を新築奉納され随身像御修復の計画に始まって随身門の再建成り且つ御本殿、拝殿を後方期の風致林に御遷座して境内を拡大。同四九年春末社の再建成り更に秋の例大祭を期して随身を同門内に御安置申し上げ依って記念の大祭を執行。茲に是を記念して此の碑文を誌す。
昭和四九年九月吉日
(小野神社HPより)

鳥居
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随神門前の狛犬
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随神門
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彫刻がすごい。
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随神
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門の通路の左右の上には、風神雷神が。
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妻側の彫刻
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木鼻の彫刻は、魚を波で包んだ、凝ったもの。
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近くに、もう一つの門があったので、そちらに回った。
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こちらにも社号標がある。
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「南門」とある。
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随身かと思って覗いたら、大きな狛犬があったので、吃驚した。
格子から、ほとんどが無いので、写真はうまく撮れない。
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置いてあった札には、こう書かれていたので、中国の狛犬である。
狛壱對中国之産
旧在日本軍旅営
従郷民將蘇息矣
祝国交献小野社
昭和五拾四年巳未正月

手水舎
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参道は真っ直ぐ
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拝殿前の狛犬
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流れ造りの拝殿
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ご祭神は、天下春命、瀬織津比咩命、伊弉諾尊、素盞嗚尊、大己貴大神、瓊々杵尊、彦火火出見尊、倉稲魂命
となっているが、伊弉諾尊以下の神様は、何かの理由があって追加されたものの、
中心は、天下春命、瀬織津比咩命と思われる。
この二神については、府中小野神社のところで詳細に述べたので省略します。

拝殿の写真を撮りはじめた時に、参拝に来た女性が朗々と祝詞をあげて参拝していた。思わず聞き惚れた。
どこかのお宮の神職の方なのだろうか。
刺激を受けて、帰ってからネットで祝詞を収集してみた。

拝殿から距離をおいて三間社流れ造りの本殿がある。
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神紋は「十六菊」
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武蔵国一之宮は氷川神社だと思っていたが、式内社めぐりを始めて小野神社も武蔵国一之宮と知った。
氷川神社自体も「武蔵一宮 氷川神社」の社標を掲げている。
調べてみると、
氷川神社を一宮とする史料 『大日本国一宮記』(室町時代)
氷川神社を三宮とする史料(この場合、一宮は小野神社に比定される) 『神道集』(南北朝時代)
上記を基に、室町時代以降に氷川神社が小野神社に替わって一宮の地位を確立したようである。
『延喜式神名帳』には「氷川神社:名神大社、小野神社:小社」と記され、平安中期にはすでに社格の逆転があったと考えられる。
しかし現在のところ、中世まで氷川神社を一宮とする資料は見つかっていないそうだ。
武蔵国総社の大國魂神社(六所宮)では国内の一宮から六宮までを「武州六大明神」として祀っているが、ここでは「一宮:小野神社、三宮:氷川神社」を公式としている。

とまれ、現在氷川神社は勅祭社であり、小野神社は神職も常在しない状況となっている。

境内に収蔵庫があり、「木造随身倚像」が収蔵してある。
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都内では、室町時代以前の随身像は数少なく、また武蔵一宮小野神社の歴史を伝える数少ない資料のひとつとして貴重な文化財である。(東京都教育委員会)
とのことなので、ネットで写真を探してみた。
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境内社に移ります。
随神門の横にあった、「稲荷大神宮」と社額がかかったお稲荷さん。
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北側に境内社がまとめて祀られている。
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伊勢神宮内宮(天照皇大神)、伊勢神宮外宮(豊受大神)、三嶋神宮(事代主命)、八坂神社(須佐之男命)、愛宕神社(軻遇突智命)、安津神社(日本足彦國押人命)、日代神社(大足彦忍代別命)、鹿島神社(武甕槌命)、子安神社(木花開耶姫命)、厳島神社(市杵嶋姫命)、方便神社(鹽土老翁命)、堰宮神社(水分神)である。

その横に、秋葉大権現は単独に祀られている。
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そして、絵馬掛け所の横にあったのが、この石。
「牛」? 「ひよこ」?
それとも窪みがハートだから?
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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

ここは、境内は大国魂神社ほど、広くはないようですが、随神門の彫刻が素晴らしいですね。また、中国の狛犬、正面から撮った写真が面白いですね。


さて、京王百草園の梅の花の撮影後に聖蹟桜ヶ丘駅まで歩いたものでした。この駅の辺りって、桜で有名だそうですが、残念ながらその時期には行ったことがありません。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
中国の狛犬は、やはり日本のものと違って
面白いですね。
文化が違うと、表れてくるものも違いますね。

聖蹟桜ヶ丘は初めて行ったのですが、京王百草園が
あるんですね。
今度何かの季節に行きたいと思います。
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プロフィール

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Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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