武蔵御嶽神社(延喜式内論社)(2)/東京都青梅市

20140717

12日(土)に武蔵国式内社めぐりでお参りした、武蔵御嶽神社の続きです。
社殿まで記事にしましたが、その後たくさんある摂社・末社にお参りして歩きました。

東照社
東照大権現(徳川家康公)を祭る。本社玉垣内にあり、本社の向かって右側に位置している。現在の社殿は一間社流造の簡素なものであるが、もともとは現在の皇御孫命社の社殿が東照社であった。
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「神山霊土歌碑」
当社の土の霊力が、害虫封じ・方位除け・危難消除等に崇められていることが彫られている。
題字:■島種臣(外務郷)、書:山岡鉄舟(高歩)、詠:本居豊頴(宣長曾孫)によるもの。
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皇御孫命社皇御孫命社(すめみまのみこと しゃ):
瓊々杵尊を祭る。本社玉垣内にあり、本社の向かって右側に位置している。瑞垣に囲まれており、社殿は朱塗りの一間社入母屋造で千鳥破風と唐破風がついている。もともとは東照社の社殿であったため、三つ葉葵の紋なども見られる。
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侍っているのが、狛犬でなく、豚に見えるが猪だろうと思った。これは初めてだ。
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「狛猪」の本家は、京都の護王神社だとのこと。ここは「和気清麻呂」を祀った神社なのですが、和気清麻呂が道鏡の帝位願望に反旗を翻した「宇佐八幡」の神託のあと、流罪にされます。この配流の際、道鏡が差し向けた刺客に襲われるのです。そのとき、突如として300頭のイノシシが現れ、和気清麻呂を救いました。それで、先ほど書いた「護王神社」には狛犬でなく、狛猪を飾ったのです。この元東照宮だった、「皇御孫命社」も、昔をたどると、和気清麻呂が祀られたことがあるのかもしれません。あるいは、この山内にも護王神社があったかして、狛猪がここに落ち着いたのでしょうか?

社殿
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常磐堅磐社(ときわかきわしゃ):
全国の一宮が祀られている。社殿は永正8年(1511年)以前に造営された旧本殿であり、東京都指定有形文化財に指定されている。一間社流造で漆黒に塗られ荘厳な装飾がほどこされている。
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ここだけは、普通の狛犬なんですが、江戸時代のものではないかと思われる、良い感じのものです。
台座の字は、磨滅していて読めません。年代が不明なのは残念です。
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漆黒に塗られた社殿が素晴らしい。
旧本殿扉の神紋が、「右尾長三つ巴」になっている。拝殿の神紋では「左三つ巴」だったのに・・・・??
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袖扉の龍
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大口真神社
大口真神を祭る。本社玉垣内にあり、神明社の後方に瑞垣に囲まれて鎮座している。御嶽神社の眷属である狼を祀っている。古くは神饌を供える台のみであったが、江戸時代末期に社殿が建てられた。現在の社殿は昭和14年(1939年)に建てられた一間社流造の社殿で豪華な彫刻が全体に施されている。
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侍っているのは、当然狼である。
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彫刻が素晴らしい。
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大口真神社の後方は奥宮遥拝所となっている。
奥宮は日本武尊を祭る。本社の南西の山奥の本社より徒歩40分のところにある。
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巨福社
埴山姫命を祭る。本社玉垣内にあり、本殿の向かって左奥に鎮座している。流造の小さな社殿が覆殿に納められている。(火之迦具土神を生んで陰部に火傷をし苦しんでいた伊邪那美命の糞から成った神)粘土の神。
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北野社
菅原道真を祭る。本社玉垣内にあり、本殿の向かって左側に鎮座している。社殿は一間社流造である。
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神明社
天照大神を祭る。本社玉垣内にあり、本社の後方に位置している。社殿は神明造である。
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二柱社
伊弉諾尊と伊弉冉尊を祭る。本社玉垣内にあり、本殿の向かって左側に鎮座している。社殿は一間社流造の見世棚造である。
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八柱社:
八神社(品陀和気命)、八雲社(須佐之男命)、月乃社(月夜見神)、八神社(高御産日神・神産日神・生産日神・玉積産日神・足産日神・大宮賣神・御食津神・事代主神)、春日社(武御雷之男命・天児屋根命)、䗝養社(保食神)、座摩(いかすり)社(生井神・福井神・綱長井神・波比祇神・阿須波神)、國造社(天穂日命・天夷鳥命・天太玉命)
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社殿の周囲と後ろは全部回って来た。
拝殿前からの眺め。
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拝殿から石段を降りたところに宝物殿がある。
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宝物殿の前には「畠山重忠」像が。
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宝物殿の中には、畠山重忠奉納の「赤糸縅鎧」など沢山の宝物があった。
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写真撮影禁止だったので、もちろん撮ってきませんでした。
私が見たかったのは、「鉄製俵型賽銭箱」です。
これは、狭山市の柏原の鋳物師が、慶長15年(1610)に奉納したもの。実に400年前のものになります。
写真では見たことがありましたが、実物を見たかったのです。
宝物殿に入ってすぐの、大国様の前に置かれていて、大国様には触って良いのです。そうすると当然触る前にお賽銭をあげますよね。
だから、展示してある俵型賽銭箱に入れるんですね、みんなが。私もそうしました(笑)
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大鳥居と拝殿の間の参道(ほとんど石段)にも末社等があるので、下りながらお参りしていきます。
参道の左右の深い森の緑が実に気持ちいい。
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中西伍堂の歌碑
「蝕之月 杉の木の間に かかりゐて 仏法僧を なく小ゑ 遠し」
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三柱社
ご祭神:大歳神・御歳神・大山咋神
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稲荷社(倉稲魂神)
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石祠(祭神不明)
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随身門の横に「小説 大菩薩峠 記念碑」があった。
中里介山作の小説「大菩薩峠」は、武蔵御嶽神社広場で行われた、机竜之介と宇津木文之丞の剣道試合を発端に繰り広げられた大河小説である。
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「霧の御坂」と刻まれた、この石柱が何かわからなかったので、帰ってから調べました。
これも「大菩薩峠 記念碑」でした。「随神門を入って、霧の御坂を登り、右の小径を行くと奧の宮七代の滝に出る道標があります。・・・・」 という一節があるそうです。
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上の方位盤には、小石を載せて装飾していく人が居るようです。
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大鳥居の後ろにあって、これも境内社の石碑かと思いこんでしまっていました(笑)
良く読むと、「大麻止乃豆天神社」とあります。武蔵御嶽神社は、式内社「大麻止乃豆天神社」の論社です。
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疱瘡社(山末大主神)
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これで、大鳥居を出て、ケーブル駅駐車場まで下ります。
帰りも(同じ道なので当然ですが)、気持ちいい道をのんびり下りました。
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ケーブルカーを利用しないで、登っている人もいます。
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ケーブルカーの時間待ちの間、展望台から眺めた。
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これは御嶽渓谷沿いの町。
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天気が良ければ、都内もよく見えるようですが、この日はけっこう霞んでしまっていた。
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下りのケーブルカーは、ガラガラで一番前に座った。
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途中で、上がって来たケーブルカーとすれ違い。
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下に到着。
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ベンチに帽子が並んでいたので、何かなと思ったら、子供の記念写真用だった(笑)
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これで武蔵御嶽神社は終り、車で青渭神社に向かいました。


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

おお、私はてっきり、歴史クラブの行事として行かれたのだと思って読んでいたのですが、そうではなかったのですね。御岳神社の本殿後の末社、あそこに入れることを知ったのは10年前位でした。それまでにも何回も行っていたのですが、全く知りませんでした。初めて入った時は、沢山の末社には驚きました。あそこの黒い漆を塗った旧本殿、素晴らしいですよね。

なお、私の場合は、参道途中の茅葺き屋根の家辺りから、左折して、2時間位下って、鳩ノ巣駅まで歩きますが、この道、楽な割に雰囲気がいいです。でも、自動車では元の場所に戻らなければならないので無理ですよね。

matsumo さん

コメントありがとうございます。
武蔵御嶽は、神社だけでなく、とても見どころが多いようですね。
ロックガーデンなんかも、行ってみたいところです。
苔が良いらしいですね。
鳩ノ巣駅までの道も歩いてみたいですね。
その場合は車を、どこかの駅前に停めて、ということで解決します。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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