阿豆佐味(あずさみ)天神社(延喜式内社)/東京都西多摩郡瑞穂町

20140819

所在地:東京都西多摩郡瑞穂町殿ヶ谷1008

14日に回った「武蔵国式内社めぐり」の三社目です。あきるの市阿伎留神社、八王子市北野の天満宮と廻り、最後に向かったのがこのお宮です。
16号を走って、途中お蕎麦屋を見つけて昼食。横田基地を過ぎてから青梅街道を右折。青梅街道沿いだと分かっていましたが、「阿豆佐味天神社入口」という交差点を見つけてホッとしました。

青梅街道入り口にある文久3年(1863年)の社号標。
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その反対側に「内務省下賜 保存資金参百円 明治十九年」という碑が。
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参道
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道路と交差して、新たな社号標と鳥居の入り口がある。
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社伝によれば、寛平4年(892年)桓武平氏の祖・高望王が創建したという。
村山郷の総鎮守で、武蔵七党の一、村山党(高望王の子孫で秩父平氏の流れを汲む)の氏神として崇敬を受けた。阿豆佐味という社名については、梓弓によるという説、楸(きささげ、古名あずさ)によるという説、湧水(阿豆=甘い、佐=味の接頭語、味=水で、甘い水の意)によるという説など諸説ある。
天正12年(1584年)、慶長3年(1598年)の修復を経て、享保年間(1716年-1736年)村山土佐守により社殿の修復が行われ、その後も後北条氏が社領15貫文、徳川幕府が朱印地12石を寄進するなど、歴代領主から厚く遇されている。明治6年(1873年)郷社に列格した。因みに殿ヶ谷の地名は、村山党の居館があったことに由来するという。



鳥居をくぐってすぐの石灯篭。
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竿の部分四面にそれぞれ、「鎮守社」、「愛宕山」、「秋葉山」、「榛名山」と刻まれていた。
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また参道が続く。
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社殿に上がる石段の前左右に大きな石灯篭が。昭和55年に奉納されたもの。
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石段を上がる。
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明治38年建立の狛犬
右の阿形の狛犬の尻尾の毛を子犬が咥えている。細かい細工だ。
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左の吽形の狛犬。かなり顔が平たいのが御愛嬌。
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手水舎が参道左右に一つずつある。これはどういう意味か?
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拝殿
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向拝破風の彫刻は鳳凰
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向拝
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向拝彫刻の龍
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扉が閉まらなくなっているらしい。
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主祭神は少彦名命、素戔嗚命、大己貴命。
私、勘違いしていましたが、「天神社」というのは菅原道真公を祀っているのだと思っていましたがそうとは限らないのですね。
ここの祭神が違ったので、調べたら祭神が菅原道真公でない天神社がけっこうありました。

向拝の柱に、お百度参りの算木が。
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本殿は流造。
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神紋は拝殿に「十五弁菊」、本殿に「右三つ巴」
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神楽殿
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社殿の右に建つ境内社は神明社。
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社殿の右横のご神木の根元に境内社。どういうお宮かは不明。
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社殿の左に、二つの境内社がある。
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八幡社、熊野社、雷神社が、ひとつの祠に祀られている。
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さらに左に正一位稲荷神社。
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あと、境内社としては奥宮、厳島社、須賀神社、甲子社があることは分かっているが、事前の調べでは社殿の裏山の奥深くに鎮座しているとのことだった。
調べた地図では、裏山の右端と左端にそれぞれ一つずつ須賀神社がある。
そのうち、左側のはわりと近そうなので、そちらにお参りしておこうと向かった。
山の上がり口がこんな道で、不安になったが進んだ。
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道らしくなった。
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しばらく登っていくと鳥居が見えてホッとした。
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鳥居の横に「須賀神社」とあったので安心した。
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長い石段を上がると境内。
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社殿
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「須賀神社」というのは、出雲の須佐之男命の新居跡とされるお宮です。
須佐之男命が八岐大蛇を退治して櫛名田比売と結婚します。
古事記の記述では、「さてこうして速須佐之男命は、新居の宮を造るべき土地を出雲国にお捜しになった。そして須賀の地においでになって、「私はここに来て、気分がすがすがしい」と仰せられて、そこに新居の宮を造ってお住みになった。それでその地を今でも須賀と呼んでいる。この大神が初めて須賀の宮をお造りになったとき、その地から盛んに雲が立ちのぽったので、御歌をお詠みになった。」
その御歌は、「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」であり、わが国で初めて詠われた歌です。

中が覗けるようになっていた。
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この日に、あきるの市の阿伎留神社、八王子市北野の天満宮、そして瑞穂町の阿豆佐味天神社と回って、これで終了です。


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

なるほど、菅原道真ではない天神社もある訳ですか。多分、「天神」って「天の神様」と言うことですから、菅原道真より前にいた神様なのでしょうね。

狛犬は顔の表情が面白いですね。子や犬がいるのもいいですし。

須賀神社は浅草橋駅近くにもあるのですが、会社の同僚に須賀と言う人がいて、「須賀君を祭った神社があるよ」とからかったことを思い出しました。

matsumo さん

コメントありがとうございます。
ここの狛犬は、私もかなり気に入りました。
やはり顔が親しみやすいのがいいですよね。

その須賀さん、清々しいお顔でしたでしょうか。
あるいは和歌が得意だったとか・・・・
会社では和歌を披露する場なんてありませんよね(笑)
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Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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