鎌倉御霊神社・面掛行列

20140919

昨日18日(木)、歴史クラブの行事で表題の祭礼に行ってきました。
狭山市駅を9時ちょっと前に出て、湘南新宿ラインを利用して鎌倉に着いたのが11:10。江ノ電で由比が浜に移動。ここにあるホテルで以前何度かテニスをしたことがあり、ここのレストランでしらす丼を皆に食べてもらおう、という訳です。
予約した時間より早く着いたので、ちょっと海辺で遊びました。
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シラス丼で満足した後は、そこから歩いて長谷寺入り口経由で御霊神社に向かいました。
横の小路から入っていきました。
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境内に入ってから、大鳥居から入り直します。
すぐ前を江ノ電が走っています。
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御霊(ごりょう)神社、または鎌倉権五郎神社の創建年代は詳らかではないが、御霊信仰思想の広がりと鎌倉氏による地方開発の展開を考慮すると、平安時代後期であると推定することができる。もとは関東平氏五家の始祖、すなわち鎌倉氏・梶原氏・村岡氏・長尾氏・大庭氏の5氏の霊を祀った神社であったとされ、五霊から転じて御霊神社と通称されるようになった。後に、鎌倉権五郎景政の一柱のみに祭神は集約され、祭神の名から権五郎神社と呼ばれた。

鎌倉景政は、平安時代後期の関東平氏の一族であり、鎌倉・梶原・村岡・長尾・大庭の5氏とともに鎌倉武士団を率い、現在の湘南地方一帯の地方開発に従事した。景政はまた、その武勇をもって知られ、16歳の時、源義家の陣営に連なって後三年の役(1083年-1087年)に従軍して活躍した際のエピソードがよく知られている。『奥州後三年記』の伝えるところによれば、景政は左目を敵に射られながらも屈することなく、射手を倒し帰還した。左目に突き刺さった矢を抜こうと、一人の武士が景政の顔に足をかけたところ、景政はその非礼を叱責したと言う。かかる伝承から、志の成就(学業成就、必勝招来)の神徳があるとされる。また、林羅山の考定によれば眼病平癒にも効験があるとされる(『本朝神社考』)。

境内に入ると、参詣者でごった返していました。
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おおきなタブの木がありました。
かながわの名木百選「坂ノ下の御霊神社のタブノキ」、樹齢350年。
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「嘉永の御霊神社大鳥居」
嘉永三年建立。関東大震災で二本の石柱にヒビが入るも倒壊を免れ、160余年の間御霊神社のシンボルだった。平成23年、安全を鑑み新しい鳥居に建て替えられたもの。
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大正2年奉納の狛犬
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拝殿
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本殿
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神紋は「並び矢」です。
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ここの神楽も楽しみにしていました。
すごい人垣で近寄れません。
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ウロウロしているうち、なんとか見える場所を見つけました。
二人ほど抜けて行ったのが幸いしました。
それでも頭上に腕を伸ばしての撮影です。
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湯立神楽(市無形文化財)と云って、800年前、京都の石清水八幡から鎌倉の鶴岡八幡へ伝わったといわれます。
神楽座の脇の大釜でお湯を沸かしています。このお湯でお祓いと吉凶を占います。
大釜に水を満たして火を焚き、熱湯をたぎらせ湯立の結晶(湯花)を受けることで災を除き、福を招きます。
湯立神楽は、12座(演目)からなるそうです。

前述のようになんとか場所を確保して、第7座から第9座を動画で撮ることが出来ました。

第7座:掻湯(かきゆ)です。湯立神楽のクライマックス。
神招きの祈念をこめた御幣を持って、煮え立っているお湯を掻き、釜底から立ち上がる「湯の泡」の様子で今年の吉凶を占います。
(下記クリックして動画を見てください)
動画を見る


第8座:大散供(だいさんく)です。中入れ後の二座目の神楽で祓い清めの神楽です。
白扇の上に神饌の白米を乗せ、舞いながら四方に白米散供をする神楽。
私の頭の上にも飛んできました。ありがたかった。
(下記クリックして動画を見てください)
動画を見る


第9座:笹舞(ささまい)です。
湯たぶさを執って四方に舞い、今年の豊作と豊漁、氏子・参列者の無事息災を祈念する舞で、湯座(ゆぐら)とも言う。大釜で湯につけた笹を振り回します。湯たぶさから発する「しぶき」は、この神楽の場に来臨された神々の息吹となって、この場に集う人々をはじめ、あたりに立っている樹木にも、草にも、小石にも振り注がれます。
この湯を浴びると無病息災の御利益があるそうです。
(下記クリックして動画を見てください)
動画を見る



とても良い神楽(神事)でした。
調べたら12座もあるそうで、そして場所取りが大釜と反対側だったので、神事の様子はほとんど分かりませんでした。
来年は、この「湯立神楽」に絞って、良い場所取りをして撮影しようと思いました。
12座の概略だけ、ここに載せておきます。
最初の座:打ち囃子(うちはやし)。
第2座:初能(はのう)
神楽の聖域をととのえつくるため、白扇の上に神饌の白米を乗せ、これを四方に散供して、神楽の場に侵入しようとする邪霊や邪気を遠ざけ、聖域に神霊の降臨を仰ぎ、神楽の滞りない進行を祈念するお清めの舞。
第3座:御祓(おはらい)
神楽の座及び神々の降臨を仰ぐ「ひもろぎ」となる山、お湯、釜をはじめ参列者も合わせて、ひろく「聖域」をお清めし、神々の降臨を仰ぐためのお祓い。
第4座:御幣招き(ごへいまねき)
邪霊や邪気を遠ざけ清め祓いも終えて、斎庭・聖域の正面に設けられた山(やま)、ひもろぎに神々の来臨を仰ぎ祈る神招きの舞です。
第5座:湯上げ
山に来臨された神々を拝する最初の所作。邪霊を退け邪気を鎮め清められて、生れ出た尊い「お湯」を、まず最初に神々に献ずるものです。
第6座:中入れ
第7座:掻湯(かきゆ)
第8座:大散供(だいさんく)
第9座:笹舞(ささまい)
第10座:射祓(いはらい)
邪気を射祓い、邪悪を射据えて、招福除災を祈念し天の下、平らけく氏子安らけくあるべきを祈念する、静かな中にも力強い舞です。放たれた矢は、開運の御神矢として、競って取り合います。
第11座:剣舞(けんまい)・第12座:毛止幾(もどき)
赤面の神(天狗)は鉾を執って進み出て九字を切り、五風十雨、雨風時に順ひ、豊年万作・大漁満足・天下泰平を祈念して気息を整え、醜(邪悪)を踏み鎮め、天地運行の乱れを正し、邪霊を鎮めて散供します。
途中より黒面の神(山ノ神)が現れ、赤面の神(天狗)の所作を真似たり、おどけたりして笑いを招きつつ座の雰囲気を和めながら散供します。


そろそろ面掛行列に向けて準備が始まります。
私たちが到着したときから、境内には神輿が安置されていました。
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獅子面が二基
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境内は、更に混んできました。
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こういう洒落たハッピを来た人も
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放送があって、「境内ではロクに見れません、参道の突き当たりの大通りで良く見ることができます」とのこと。
そちらに移動します。
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お囃子台では若い人たちがお囃子を演奏している。
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参道がすごい人出になり、携帯で連絡し合って、バラバラになっていた一行がなんとか一緒になり場所取り。
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陣取ったのは、極楽寺坂の虚空蔵菩薩前の「星の井」のところ。
ここで行列がユーターンするそうだ。
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星の井
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鎌倉権五郎景政の命日にあたる9月18日の御霊神社例大祭では、神奈川県の無形民俗文化財に指定されている面掛行列が行われる。鶴岡八幡宮の面掛行列(舞楽面の行列)に倣って、江戸時代から行われるようになったといわれ、200年以上の歴史があります。
現在では、御霊神社のみで行われています。
行列は、金棒をついた陣笠姿の露はらい、注連榊、天狗面、太刀持ち、弓矢などに続いて、一番面の爺(じい)から面の順に従って面掛十人衆が練り歩きます。
面掛十人衆:爺、鬼、異形、鼻長、烏天狗、翁、火吹男(ひょっとこ)、福禄寿、阿亀、女
面掛行列の中心人物は、妊婦姿で特別に着飾った九番目の阿亀(おかめ)。後ろは、阿亀に付き従う女(とりあげ)。行列の中心である「阿亀」の大きなお腹は、豊年・豊漁の祈願を子を産む形に象徴させたものということです。福禄寿は鎌倉江ノ島七福神の一つ。

いよいよ行列がやってきました。
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金棒と陣笠姿の露はらい
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囃子台
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注連榊を小さい子たちが引いています。
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御神旗
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よく天狗と書かれていますが、鉾を持って神輿を先導しているから「猿田彦」ですね。
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薙刀
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弓矢
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幟と槍
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獅子頭
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いよいよ面掛十人衆がやってきました。
爺、鬼
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異形、鼻長
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烏天狗、翁
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火吹男(ひょっとこ)
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福禄寿
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阿亀
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女(とりあげ)
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幟と槍
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刀と碁盤
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太鼓台
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雅楽と神官
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神輿
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最後尾が謡い手
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すぐに折り返した行列が、またやって来た。
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囃子台は、妹分たちの囃子になっていた。
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猿田彦、薙刀と続く。
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今度は、面掛十人衆の顔をしっかり撮ります。


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異形
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鼻長
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烏天狗
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火吹男(ひょっとこ)
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福禄寿
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阿亀と女(とりあげ)
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元気づけにアメをもらってます(笑)
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小さい子が一生懸命曳いています。
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神輿の後ろの謡い手が最後尾
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面掛十人衆と神輿を除けば、ほとんどが子供が務めていました。
とてもいい行列だった。

満足して鎌倉に戻り、フリータイム一時間で小町通りなどで買い物を楽しんでもらってから帰途につきました。

(了)

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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

鎌倉の御霊神社ですか。あそこは長谷寺のすぐ側ですが、長谷寺は沢山の人がいると言うのに、いつ、行ってもほとんど誰もいないのですが、さすがに、祭りの日は結構な人出ですね! 

と言うことで、早速、映像、観せていただきました。いやあ、貴重なものを観せていただき、どうも有り難うございます! 苦労して撮っているのがよくわかり映像ですね。

また、行列もお面をかぶっている人が沢山、居て面白いです。

matsumo さん

コメントありがとうございます。
matsumoさんは、このお宮の存在を知っていただけ
立派ですよ。
私はこの間まで、このお宮のことを知らなかったのですから。

ほんとに神楽と言うのは、お宮によってかなり違いますね。
なので、どんどん神楽を追い求めるようになってきました。
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Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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