酒列磯前(さかつらいそさき)神社(延喜式内社)/茨城県ひたちなか市

20141004

所在地:茨城県ひたちなか市磯崎町4607-2

9月26日の「関八州式内社めぐり」で、佐波波地祇神社、五浦六角堂のあとに、ここにお参りしました。

社号標
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式内社(名神大社)。旧社格は国幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。
『延喜式神名帳』には「常陸国那賀郡 酒烈礒前薬師菩薩神社」と記載されている。

茨城県の東部、太平洋に面した岬の丘上に鎮座する。那珂川対岸の大洗町にある大洗磯前神社と深い関係にあると言われ、2社で1つの信仰を形成している。

『日本文徳天皇実録』によると、斉衡3年(856年)に常陸国鹿島郡の大洗磯前に神が現れたとされる。
常陸国上言。鹿嶋郡大洗磯前有神新降。初郡民有煮海為塩者。夜半望海。光耀属天。明日有両怪石。見在水次。高各尺許。体於神造。非人間石。塩翁私異之去。後一日。亦有廿餘小石。在向石左右。似若侍坐。彩色非常。或形像沙門。唯無耳目。時神憑人云。我是大奈母知少比古奈命也。昔造此国訖。去徃東海。今為済民。更亦来帰。
ある夜、製塩業の者が海に光るものを見た。次の日、海辺に二つの奇妙な石があった。両方とも一尺ほどだった。さらに次の日には20あまりの小石が怪石の周りに侍坐するように出現した。怪石は彩色が派手で、僧侶の姿をしていた。神霊は人に依って「われは大奈母知(おおなもち)・少比古奈命(すくなひこなのみこと)である。昔、この国を造り終えて、東の海に去ったが、今人々を救うために再び帰ってきた」と託宣した。
『日本文徳天皇実録』斉衡3年12月戊戌条

そして、大己貴命(大奈母知)が大洗に、少彦名命(少比古奈命)が酒列に祀られ、両社の創建となったと伝えられている。

当社周辺海岸の岩石群は南に約45度に傾斜して並んでいるが、その内の一部の北に傾いた部分、すなわち「逆列(さかつら)」の地名が社名の由来とされる。のちに酒の神様を祀るところから「酒列」となったとされる[1]。

一の鳥居
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参道は見事な樹叢のトンネルになっている。
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二の鳥居のちょっと手前に、脇からの参道があり、そちらを覗いてみたら海がきれいだった。
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手水舎
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二の鳥居
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二の鳥居まえにある狛犬が、沖縄のシーサーを思わせる南国的な造りですが、昭和の名工・飯塚兵吉の作だそうです。
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境内は広々としている。
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拝殿
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向背は千鳥破風と唐破風の二重の作り。
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向拝懸魚のリスとブドウの彫刻は、左甚五郎の作とされる。
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向拝上部の彫刻は、波と龍
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拝殿扁額は彰仁親王書、桂太郎書。
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拝殿内部は、ほとんどわからなかった。
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主祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと) 。大名持命とともに国造りを行ったとされる。
配祀神が大名持命 (おおなもちのみこと)。 大国主命(大己貴命)の別名。大洗磯前神社祭神で、その分霊。少彦名命の力を借りて国造りを行ったとされる。

国造りにおいて『古事記』・『日本書紀』・『風土記』などの神話では大名持命と少彦名命の2神が併せて登場することから、当社に限らずこの2神の組み合わせで祀る神社は多い。また、当社では少彦名命を七福神のえびす、大名持命を大黒天とも見なしている。

入母屋造りの拝殿、幣殿、流れ造りの本殿と続く。
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拝殿の横に、綺麗な書体で書かれた社名の丸い板が掛けられていた。
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本殿は、高い板塀に囲まれていて、ほとんど見えない。
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本殿の前に陶製の狛犬が置かれている。
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本殿背面
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本殿を横から
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神紋は「十六弁菊」
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酒列鎮霊社
日露戦争より第二次世界大戦までの戦没者506柱を祀っている。
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二の鳥居をはいったところに境内社が並ぶ。
稲荷神社 -祭神:倉稲魂命
天満宮 - 祭神:菅原道真公
事比羅神社 - 祭神:大物主命
冨士神社 - 祭神:木花咲耶媛命。子安神として信仰されている。
水神社 - 祭神:罔象女命
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齋館
旧社務所で、昭和初期の建物。
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神輿、随身、酒樽が並べられている。
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神馬舎
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水戸斉昭公腰かけの石
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幸運の亀
宝くじ高額当選者の奉納
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奉納された大きな錨
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社務所横の見事な槇
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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

最近は新しい市が増えてしまっているので、市の名前を聞いてもさっぱりわかりませんが、ひたちなか市ってどこかわからなかったので調べたら、勝田駅からひたちなか海浜鉄道で終点まで行った所なのですね。

さて、狛犬、「シーサーを思わせる南国的な造り」と言うことですが、何だか、四角い感じなのが面白いですね。また、左甚五郎の作品があると言うのも面白いですね。でも、左甚五郎と言えば、私にとっては京都の知恩院と言うイメージが強いです。

matsumo さん

コメントありがとうございます。
市の名前は、ほんとにわからなくなりましたね。
ピンとこないものも多いです。
沢山の町を一緒にしたので、すごく抽象的で、
歴史がきえてしまいそうな危うさも感じさせます。
この狛犬は、私もかなり気に入りました(笑)
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四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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