宗像大社国宝展/出光美術館

20141126

この展示会には、実は10月7日に行った。
ところが、めちゃくちゃ忙しくなり、歴史クラブの記事をアップするのが精いっぱいで今まで置いておいた。
宗像大社にはとても関心があり、いずれ行こうと思っているお宮だ。
その前に、展示会が今回開かれたのはとても嬉しかった。

会場の出光美術館は、帝国劇場と同じ建物に入っている。
ただし、入り口はちゃんと専用の入り口だ。
地下鉄で行ったので、案内に従って進んでいくと帝劇の地下レストラン、ショップのところに入った。
ところがそこからエレベーターで上がればいいと思ったら、一旦外に出て、専用入り口から入るのだった(笑)
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宗像大社のご神体「沖ノ島」は玄界灘に浮かぶ絶海の孤島。
古代祭祀の遺跡から出土した八万点が全て国宝になっている。
海の正倉院と言われる由縁である。
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今回どうしてもこの展示会に行きたいと思ったのは、事前に入った情報で、鎌倉時代初期の制作年代も明らかになっている狛犬が出展されていることがあった。
だから入場して、すぐにそこに飛んで行った。

【石造狛犬 一対】
中国・南宋時代 建仁元年(1201)奉納
宗像大社

奉納されてからずっと室内に置かれていたものとみえ、ピカピカ、ツルツルで、すこぶる綺麗な狛犬だった。
それぞれ一塊の石灰岩から台座ごと掘り出されている。

阿形
子獅子を抱く
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吽形
玉を持ち、玉についたリボンを口に咥えているデザインが秀逸。
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背中に「奉施入宗像宮第三御前宝前、建仁元年 藤原支房」と銘が彫りこまれている。
宗像大社に奉納するため、南宋に作らせたことがはっきりしている。
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福岡県宗像市に所在する宗像大社は、沖ノ島に鎮座する沖津宮、宗像市の離島大島に鎮座する中津宮、本土の宗像市田島に鎮座する辺津宮からなり、神津宮に田心姫神、中津宮に瑞津姫神、辺津宮に市杵島姫神をお祀りしている。
 この三柱の神、宗像三女神の誕生については『古事記』『日本書紀』に五つの所伝がある。伝承の仔細は各所伝で異なるが、いずれも天照大神に対して素箋鳴尊が邪心の無いことを誓う「誓約」により誕生したことを伝えている。誕生の場面に続いて、『日本書紀』神代巻第一の一書には、天照大神が宗像三女神に対して「海北道中」(九州北部から朝鮮半島へ至る玄界灘)に降臨して、歴代の天皇を守護し歴代の天皇から崇敬をうけるようにと
の神勅を下したこと、書紀の本文には、三女神が宗像地域(福岡県宗像市、福津市一帯)を本拠とした在地首長「胸肩君」から奉斎される神であることを伝えている。ここから、大和朝廷が、記紀編纂の以前から、朝鮮半島や中国大陸へと導く玄界灘を要地としでとらえ、その海を渡る航海技術を有す宗像一族や宗像三女神への信仰を重視していたことがうかがえる。

宗像大社に掲げられている神勅額
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【宗像三女神画賛】
仙厓 江戸時代
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沖ノ島の祭祀跡は、時代とともに変化している。
1) 岩上祭祀(4世紀後半から5世紀)
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2) 岩陰祭祀(5世紀後半から7世紀)
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3) 半岩陰・半露天祭祀
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4) 露天祭祀(8世紀から9世紀)
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【三角縁四神文帯二神二獣鏡】
銅鏡がたくさん出展されていたが、その中から一番気に入った一つを。
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【金製指輪】
朝鮮・新羅時代(三国時代)
七号遺跡出土
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古墳時代の飾り馬具は、さきたま古墳群から出土したものを見ているが、こんなに完全できれいなものは、なかなか無い。

【金銅製杏葉付辻金具、金銅製辻金具、金銅製鉸具付杏葉】
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【金銅製歩揺付雲珠】
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どんなところに使われているのかの説明は、これを見てもらえばわかる。

伊勢神宮遷宮の都度製作される「鶴斑毛御彫馬」
月読宮御料
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【三十六歌仙図扁額】
奉納:福岡藩第三代藩主黒田光之
絵:狩野安信
36面全部が並べられているのは壮観でした。
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観終わって、ロビーで休憩。
皇居が見渡せる、絶好のポジションですね。
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桜田門
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手前に大楠公銅像、奥にちょっと二重橋が。
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(了)


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

出光美術館は年に2回位は行っていますが、あそこは、休憩室がいいですよね。風景は勿論、椅子と無料の飲み放題のお茶までありますし。美術館や博物館で一番良い所だと思います。

私の場合、ここでは行ったり来たりして3回ほど、展示品を見て、休憩室で休んで、更に、もう1回見るのが、いつものやり方です。

matsumo さん

コメントありがとうございます。
ほんとに、ここの休憩室はいいです。
眺めが良くて、最高ですね。

ただ、人気が高いので、椅子が空くまで
待つことになりますよね(笑)
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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