麻須羅神 (ますらがみ)/日本の神々の話

20141222

島根県松江市「佐太神社」の由緒に出てくる神。

『出雲国風土記』によれば、「むかし、神魂命(かみたまのみこと=神産巣日神:かみむすびのかみ)の御子の枳佐加比売命(きさがいひめのみこと)が佐太大神を産もうとなさったとき、弓矢がなくなった。
比売神が『今自分が産んだ御子が麻須羅神の御子ならば、なくなった弓矢よ出てこい』というと、水の間に角の弓矢が流れ出てきた。比売神は弓矢を手にとって『これはあの弓矢ではない』といっで投げ捨てられた。
すると金の弓矢が流れてきた。比売神はこれを待ち受けてお取りになり、『暗い窟だこと』といって、金の弓矢で岸壁を射通された」
(原文は「産れまさむとする時に、弓箭亡せ坐しき。爾時御狙神魂命の御子、枳佐加比売命、願ぎたまひつらく、吾が御子、麻須羅神の御子に坐さば、亡せし弓箭出で来と願ぎ坐しき。爾時角の弓箭、水の随に流れ出づ。爾時弓を取らして詔りたまひつらく、此は弓箭に非ずと詔りたまひて、擲げ廃て給ひつ。又金の弓箭流れ出で来けり。即ち待ち取らし坐して、闇鬱き窟なるかもと詔りたまひて、射通し坐しき。即ち御租枳佐加比売命の社此処に坐す」

 この説話の「麻須羅神(ますらかみ)」というのは、雄々しく武勇のすぐれた武の霊力を持った神をいう。
縄文時代から弓矢は貴重なる武器であったことは疑いない。
「角(つの)の弓箭(ゆみや)」とは弓矢の矢じりに獣角を用いたもの。
「角の弓箭」は投げ廃(う)てられて、
「金(かね)の弓箭」、つまり金属(鉄等)で出来た弓矢が登場し、それが暗き洞窟をも射通す力があると讃(たた)えられている。
この時代、金属が「霊力」を持つと思われるほど貴重な宝であったことがわかる。

また、麻須羅神こそ、ほんとうの佐田大神とする説あり。


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