迦具夜比売命(かぐやひめのみこと)/日本の神々の話

20150213

『古事記』にみえる垂仁(すいにん)天皇の妃。
大筒木垂根(おおつつきたりねの)王の娘で,垂仁天皇の寵愛(ちょうあい)をうけて袁邪弁(おざべの)王を生む。

カグヤヒメと言えば『竹取物語』ですが、そのかぐや姫のモデルとして有力です。

・父の名「大筒木垂根王」において、「筒木」は筒状の木と解すれば竹、また「星」の古語「つづ」との関わりもある。
・同音の「綴喜つづき」には月読命を祀る樺井月神社と月読神社を祀る式内社が鎮座する。
・大筒木垂根王の弟に「讃岐垂根王」(さぬきたりねのみこ)がおり、竹取の翁の名「讃岐造」(さぬきのみやつこ)を連想させる。
・『古事記』によるとこの兄弟は開化天皇が丹波の大県主・由碁理(ゆごり)の娘「竹野比売」(たかのひめ)を召して生まれた比古由牟須美王(ひこゆむすみのみこ)を父としており、「竹」との関連が深い。
・『日本書紀』では開化天皇妃の「丹波竹野媛」の他、垂仁天皇の後宮に入るべく丹波から召し出された5人の姫のうち「竹野媛」だけが国に帰されたという記述がある。

曾祖母の名を竹野比売、その父の名を大筒木垂根王といい、したがってカグヤヒメは「竹から生まれたかぐや姫」のモデルになってもおかしくはない人物ですね。

その系譜を調べると、第9代・開化天皇が丹波の大県主ユゴリの娘タケノヒメを娶って生まれた皇子がヒコユムスビ王、そのヒコユムスビ王の子・オオツツキタリネ王の娘がカグヤヒメというわけです。
この系譜の人名でユゴリとは融けた金属が鋳型の中で固まること、ヒコユムスビは融けた金属から金属製品を作る男の意味として解釈できます。
畑井弘氏は、オオツツキタリネ王は古代丹波を治めた鍛冶王であり、カグヤヒメはその王に奉祭された金属の精霊であるとみなしました。その祭祀を物語化した『竹取物語』の中で、かぐや姫が光り輝いていたとされたのももっともだというわけです(畑井弘著『天皇と鍛冶王の伝承』/現代思潮社より)。



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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

竹取物語、主人公の名前だけを借りたと言う感じですね。と言っても、竹取物語の成立時点で、古事記がある程度、読まれている、あるいは、古事記に書かれたことが伝承として、結構、知られていたと言う前提の元にですが。

しかしながら、迦具夜比売命は子供を産んだと言うだけのようですし、竹取物語ではそのような描写はありませんので、偶然、と言う可能性も高いですが。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
誰かの后で、こういう子を産んだ・・・・
だけでは面白くないので、拾ってきたような
話なんですが(笑)
「竹取物語」のほうも、登場人物のモデルは
誰か、とか騒がしいですよね。
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