深川「芭蕉記念館-武家の文人展」など

20150225

今月2月7日(土)に、深川の芭蕉記念館で「武家の文人展」を開催していて、興味を覚えたので行ってきました。
ちなみに、この展示会は12月18日から4月19日まで開催しています。

地下鉄「森下」駅から歩いていきました。

途中ぶらぶらと歩いていると、八名川小の裏に「新大橋」のプレートが展示されていました。
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芭蕉記念館
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「武家の文人」展のポスター
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展示会は、有名な武家の歌や俳句の色紙、短冊を展示してありました。当然撮影禁止であり、残念なことに図録は用意されてなく、目録のみでした。
なので、主な人の名前とどんなものが展示されていたかを載せておきます。

常設の芭蕉と蕉門のものは省略しておきます。

○(伝)豊臣秀頼筆「桜ちる」歌色紙・『拾遺集』『和漢朗詠集』などに見られる紀貫之の和歌
「桜ちるこのした風はさむからでそらにしられぬ雪ぞふりける」

○真田菊貫筆「立帰」句短冊《信濃松代藩主》
  餞別  「立帰旅出身軽き袷かな 白日奄」

○松平定信筆和歌画賛三幅対 【画‥鶴沢探索】 (個人蔵)
                         法眼探索筆同一
代々の人のながめ捨てし秋の月おもへばさびしゆく末のそら 楽翁
おしてるやほり江の水にすむ鳥のなには都のあとぞのこれる 楽翁
あかねさすもみぢの山の朝日影くもらぬ御代の春やみすらむ 楽翁
わかのうらに年のみふりて及びなき雲井をみつゝたつそなくなる 楽翁
                        法眼探索筆国
ふりはれし雪の朝けはのどかにて春日おほゆる空のいろ哉 楽翁
春もいまなか空にちるしら雪をはらへば袖に残る梅が~ 楽翁
                        法眼探索筆囲
○蠣崎波響 芭蕉と二哲画賛《松前藩主松前資広の五男》【賛‥岩間乙二】
  越の国にありしとき翁の忌日に逢ふて
    旅のあはれ手向せうものばせを仏 松窓乙二

○佐久間象山「斯花有性気」漢詩画賛《信濃松代藩士》【画‥綿貫碧涛】
   並石諌花痩臨風細葉長 碧涛釣史 印
     斯花有性気愧与凡葩
     群未成君子佩幽谷守
     奇芬   象山 印印

○渡辺華山 許六肖像《三河田原藩士、画家・蘭学者》
  風俗文選自伝云、撰者許六者江州亀城之士也。名百仲。字羽官森川氏。号五老井・菊阿仏。一見蕉翁得正風体。実輿李由友善云々。為人英悟能書工画、努通六伎。許六之号所解起也。文章之精確、筆舌濯落、蕉門無其比。所著書数十篇、実為此道之模範。 活斎道人
  許六像真蹟                (許六像)
   今日きりの春の行衛やほかけ船 五老井 許六

○武田耕雲斎筆「君をおもふ」歌短冊《幕末尊壊派の水戸藩士、天狗党首領》
  君をおもふ上矢のかぶら一筋は鉄もなに石も岩ほも 如雲書

○高橋泥舟筆「杖よりも」 句短冊《幕臣、槍術家》
  杖よりもこ~ろのいそぐ梅見かな 泥舟撰

○勝海舟筆「すみだ川」 歌短冊《幕臣》
  すみだ川ながれにうつる桜花香ふ間もなくはや散初めぬ 安芳


展示を見終わって、撮りたいものがあるので「清澄庭園」に向かいました。
途中、芭蕉翁の像を小名木川越しに撮ろうと思い立ち、隅田川テラスに降りました。
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小名木川越しの芭蕉像
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新大橋
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清州橋
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萬年橋
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そして、清澄庭園の入り口近くにある「臨川寺」を訪ねた。
臨川寺初代の仏頂禅師は寛永一九年(1642)、常陸国鹿島郡白鳥村字札(現在の茨城県鹿島郡大洋村札)に生まれた。仏頂禅師は鹿島根本寺の冷山和尚に出家、延宝二年(1674)、根本寺二一世に就任。当時、根本寺の寺領一〇〇石のうち五〇石を鹿島神宮が取り上げてしまったため、禅師は鹿島神宮宮司を相手取り寺領返還を寺社奉行に訴え、そのときの江戸の住まいが臨川庵になる。この事件は天和二年(1682)禅師四一歳のときに根本寺の勝訴で解決、寺領が返還され、禅師は寺を頑極和尚に譲り、江戸の庵を寺院とするために幕府に願い出て、正徳三年(1713)に臨済宗妙心寺派瑞甕山臨川寺と許可され、その二年後、正徳五年に生涯を閉じた。亡くなられた地は、仏頂禅師が親交厚かった徹通和尚が四五世であった霊巌寺の山庵であった。

また、延宝二年に禅師は深川に居を構え、延宝八年(1680)に芭蕉と出会い、「師弟以上の関係に発展」し、芭蕉が桃青と名乗ったのは、禅師によるものだという(「臨川寺と芭蕉翁」)。
貞享四年(1687)に成立したとされる芭蕉の紀行文「鹿島詣」に、曽良と宗波を伴い、芭蕉庵から鹿島根本寺までの行程が記され、仏頂和尚の歌一首 「おりおりにかはらぬ空の月かげも ちぢのながめは雲のまにまに」と芭蕉らの句一三句が記されている。

臨川寺の境内に「玄武仏」碑が残され、「御府内寺社備考」によれば、玄武坊とは江戸の医師で美濃派の俳人神谷玄武坊であり、玄武坊は京都双林寺に各務支考により建てられた墨直の墨跡を写して臨川寺に建て、墨直会を催したという。

「御府内寺社備考」の臨川寺境内図には玄武碑以外に、碑(現芭蕉由緒の碑)、芭蕉碑(現墨直しの碑)、梅花仏 (各務支考)の碑がある。玄武碑以外は戦災のために破損し、昭和三七年に再建されたものである。なお、開基芭蕉木像は関東大震災で焼失し、昭和六三年に復元されている(「寺社めぐり21」)。(江東区の民俗深川編より)

臨川寺
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各碑がかたまって置かれていた。
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芭蕉由緒の碑
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玄武仏碑
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墨直しの碑
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梅花仏碑
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碑の間には、立派な杉苔が生えていた。
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それから、正月に歴史クラブの企画で「深川七福神」を歩いたときに「村田春海の墓」という表示を見つけたのだが、団体で歩いていたので、その墓に寄れなかった。
そこで、村田春海の墓に寄った。
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村田 春海(むらた はるみ)は、江戸時代中期から後期にかけての国学者・歌人。本姓は平氏。通称は平四郎。字は士観(さちまろ)。号は織錦斎(にしごりのや)・琴後翁(ことじりのおきな)。賀茂真淵門下で県居学派(県門)四天王のひとり。

江戸の干鰯問屋に生れ、幕府連歌師の坂昌周の養子となった。のち本家の干鰯問屋を相続したが、その生活は豪奢なもので十八大通の一人にも挙げられた。その結果、家産を傾け隠居後は風雅をともにした。漢籍を服部白賁(はっとりはくひ)に、国典を賀茂真淵に学び、国学者で歌人の加藤千蔭(橘千蔭)とともに江戸派歌人の双璧をなし、陸奥国白河藩主で幕府老中も勤めた松平定信の寵愛を受けた。春海は、特に仮名遣いに造詣が深く、『新撰字鏡』を発見・紹介している。また、若い頃は漢学をもっぱら学んだこともあり儒教を排せず、漢詩をよく作ったことも知られている。門下に清水浜臣・小山田与清などがいる。仙台藩江戸詰の藩医工藤球卿(平助)とも親交があり、その娘只野真葛の文才を評価している。
著書には歌文集『琴後集、漢詩集『錦織詩草』などがある。

狭山市文化財に「清水濱臣の墓」があるが、村田春海は清水濱臣の師である。

村田家の墓地
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村田春海の墓
「平春海」となっている。
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村田家の墓の向かいに、立派な宝篋印塔型の墓があった。
年号は元和9年と判るが、誰のかはわからない。
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するうち、立てかけてある卒塔婆に「柳屋業祖○○ 394回忌」とあった。
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家に帰ってから、もしやと思い「ポマードの柳屋」のサイトを見ると、元和元年(1615)に創業とある。
たぶん、この墓の主が「ポマードの柳屋」の創業者だと思う。

これで、この日に寄りたいところは全て終了。
大通りに出る小道に紅梅が綺麗に咲いていた。
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(了)


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

企画展と言うのに入場料200円ですか。建物が小さいとは言え、安いですね。

谷中墓地を歩いていると、時々、有名人の墓めぐりを行っているグループがありましたが、四季歩さんもお好きのようですね。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
企画展、わりと良かったのですが、
図録は出してほしかったです。

お墓が好きなわけではありませんが、
私はどちらかというと、系統だって調べて究めていくんじゃなくて、
何かの縁でめぐりあった人を調べてみて、
「なるほど」というほうなので、立ち寄るんですよね(笑)
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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