甕速日神(みかはやひのかみ)/日本の神々の話

20150606

「二神の神産み」において、伊邪那岐は、伊邪那美が火の神・迦具土神を生んだ際に、 陰所を焼いて死んでしまったのを哀しみ怒り、 十拳剣(長い剣)を抜いて迦具土神を斬り殺してしまう。 この時、剣についた血が湯津石村に走り付いて神々が化生する。

『古事記』において、「伊邪那岐命と伊邪那美命」の巻、「火神迦具土神」の段での記述は以下の通り。
(読み下し文)
かれここに、伊邪那岐命詔りたまはく、「愛しき我が汝妹の命を、子の一つ木に易へむと謂へや」とのりたまひて、すなはち御枕方に新郎ひ、卸欝に匍匐ひ、御足方に匍匐ひて哭きし時に、御涙に成りし神は、香山の畝尾の木の本に坐す、名は泣沢女神。かれ、その神避りましし伊邪那美神は、出雲国と伯伎国との堺の比婆の山に葬りまつりき。
 ここに伊邪那岐命、佩かせる十拳剣を抜きて、その子迦具土神の頸を斬りたまひき。ここにその御刀の前に箸ける血、ゆつ石村に走り就きて成りし神の名は、石拆野、次に根拆野、次に石筒之男神。三神 次に御刀の本に箸ける血も、ゆつ石村に走り就きて成りし神の名は甕速日神、次に樋速日神、次に建御雷之男神、亦の名は建布都神、亦の名は豐布都神。三神 次に御刀の手上に集れる血、手俣より漏き出でて成りし神の名は闇淤加美神、次に闇御津羽神。
(以下略)

イザナギがカグツチの首を切り落とした際、十束剣「天之尾羽張(あめのおはばり)」の根元についた血が岩に飛び散って生まれた三神の一柱であり、火の神とされる。
また、武甕雷男神と同様に刀剣の神であるとも言われる。『日本書紀』には武甕雷男神の先祖であるとも記されているが、その後に樋速日神、甕速日神、武甕雷男神が同時に生まれたとも記されている。

神名の甕(みか)はイカにも通じるものであり、イカは「いかめしい・厳」などのイカで、怒るも同義同根の語である。速は猛く烈しいという意味があり、日・火と同意語といえよう。この神名は火の威力を表現したものである。また、剣の威力を称えた神名であるという説もある。


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