品川の天王祭/寄木(よりき)神社

20150612

鎮座地:東京都品川区東品川1-35-8

6月7日(日)に歴史クラブの行事で、天王祭を見物しました。
その際に、天王祭の起源となった、江戸時代に牛頭天王の面が品川浦で発見されたときに、このお宮に奉納されたということなので、参拝しました。
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現在は荏原神社の末社となっている。
由緒:日本武尊が御東征の折、相模固から走水の海(浦賀水道)を渡ろうとした際に海神により嵐が起こされ船は沈没寸前となった。弟橘姫は海神の怒りを奨めるべくその身を犠牲にして入水したことにより日本武尊は難を逃れた。船が嵐に見舞われ蔽現した際の木片が品川浦に漂着し、これを漁民らが納めて祀ったとのこと。

境内には3対の狛犬があります。

まず青銅製のもの(昭和63年造立)
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次いで「かっぱ狛犬」です。文政11年(1828)造立。
阿形吽形共に頭頂部にくぼみ(皿)が造られている。この皿の役目は昔、神社前に海が広がっていた頃、海苔採り等は暗いうちに海に出たりする際、その皿の部分にロウソクを立て火を灯し灯台の代わりとして沖にいる船の目印にしていたと言われている。
祭祀等別の目的があったかも知れないとのこと。
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最後に拝殿前(尾流れ型)、大正2年(1913)造立。
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拝殿前に神輿が置かれ、御神面「牛頭天王(須佐之男尊)」が付けられている。
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*かっぱ祭り
江戸の奇祭のひとつ「かっぱ祭り」は荏原神社の末社:寄木神社の神輿がお台場で海中を渡御し御神面を海に帰して海上安全と豊漁、五穀豊壌を祈願する神事。

御神面の由来‥・宝暦元年(1751)6月昼辰時(午前8時)出漁中、波間に光りを見て恐る恐る近寄ってすくいあげて見ると見事な面であったので持ち帰り恐れ多いので「寄木神社に奉納」した。
一方武州彦宗郷(三郷市)番匠免に、昔優れた面作りの木工が居て見事な面を作りあげその代償として番匠免を授けられた。
ある時この地方に大洪水が起き付近一帯は白海と化して面作り大工のお面も水渦の中に流出し、探し回ったが見つからずこの面が品川に流れ着き、寄木神社に安置されていることを聞き相方の名主と宮司と相談の上、あらためて稲穂と甘酒を供え、面を「荏原神社に奉納」することとした。
由緒ある面とわかり、奇しくも荏原神社の御祭神の須佐之男尊の面とわかり御神面として奉ることになり荏原神社の大祭には神輿の屋根の上に付け鳳凰の口に稲穂をくわえ五穀豊穣と豊漁祈願を込めて渡御することになったとのこと。
その際は、寄木神社前の海岸より海中渡御するようになった。また、この日を御神面の里帰りとい。日没に御帰社し神輿より御神面を取り外しご本殿に奉安される。

拝殿
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各部の彫刻が細緻で見事です。
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御神号額
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ご祭神:日本武尊、弟橘姫
合祀:西宮大神、大巳貴尊、少彦名尊

神紋は「16弁裏菊」
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石倉造りの本殿内の2枚の扉には江戸時代後期~明治時代に活躍した左官の名工伊豆長八の漆喰鏝絵(しっくいこてえ)」があります。
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拝殿からのぞくと、ガラス戸越しに、かすかに一部が見えました。
左扉の「天鈿女命」
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その上部に「瓊瓊杵尊」
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この鏝絵については、見せていただける日があるということなので、後日改めて見せていただくつもりです。

境内社の「庄野稲荷神社」、「亀の甲神社」も祭りに浮かれていて、きちんと参拝できませんでした。
これも後日改めて。


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

先日、行った「素盞雄神社」の祭り、何で「天王祭」と言うのか不思議に思っていたのですが、なるほど、「素盞雄=牛頭天王」で、その牛頭天王から天王祭と言うのですか! 初めて知りました!

さて、寄木神社ですが、青銅製の狛犬も中々、良いですが、やはり、河童の狛犬がいいですね!

matsumoさん

コメントありがとうございます。
しかも、漁師のために灯明台になっていた
というのですから、嬉しい話です。
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四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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