むぎや祭り

20090920

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今年も、19日、20日に麦や祭りが富山県の城端町と五箇山でやっているようです。
私の郷里である福光町から山側に城端、そこから険しい山道を上がっていくと、平家の落人部落五箇山である。
哀調と格式ある「麦や節」と、あでやかな「お小夜節」にのせての踊りがとてもいい。

写真は、この祭りを撮るために帰った2001年のもの。
会場がお寺の境内なんですが、雨が降り出したので心配しつつ、会場に行ったら立派なテントが張られていて、嬉しかった。
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麦や節は、平家の落人部落である五箇山民謡の代表。
 麦や節の由来についてはいろいろな説があり、平家の落人によって創られたとする説、平家の落武者平紋弥(もんや)が教えたことから「もんや節」と呼んだところから起こったとする説、さらには「お小夜節」の主人公であるお小夜が教えたものとする説などさまざまです。

おはやしの方々
うしろの幔幕には、平家の紋「揚羽の蝶」が
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麦や節歌詞
麦や菜種は二年で刈るが
麻が刈らりょか半土用に

浪の屋島を遠くのがれて来て
薪こるてふ深山辺に
烏帽子狩衣脱ぎうちすてて
今は越路の杣刀

心淋しや落ち行くみちは
川の鳴瀬と鹿の声

川の鳴瀬に布機たてて
波に織らせて岩に着しょう
鮎は瀬につく鳥は木に止まる
人は情の下に住む


 しかし、やはり五箇山が平家の隠れ里であったことや、歌詞の内容から、麦や節と平家落人伝説を結びつけて伝承されてきたことがわかります。かつて「平家にあらざるものは人にあらず」と豪語した自分たちの悲しい運命を唄に託してうたい踊ったそうです。

 黒の紋付袴で、白たすき、白足袋といういでたちで、一尺五寸の杣(そま)刀を差し、笠を持って踊ります。
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黒と白のシンプルな色づかいの中に緋色の杣刀が浮き上がり、それらが作り出す色の対比が体や手足の動きをはっきりと映し出します。また、笠を回転させたり、上下に動かしたりする中に一瞬の静止を入れることで、静と動の対比を強調し、洗練された踊りとして目を奪います。このように麦や節は、色の対比、動きの対比で、視覚的に楽しめる洗練された踊りとなっています。
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 早いテンポの中に哀調ある歌詞。勇壮で力と活気に満ちた踊り。「麦や節」の中にはさまざまな対比があり、そしてそれらが調和することによって、心地よい緊張感ある空間を作り出します。


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お小夜節歌詞
名をつけようなら お小夜につきゃれ
お小夜きりょうよし 声もよし 声もよし 声もよし

峠細道 涙で越えて
今は小原で 侘び住まい 侘び住まい 侘び住まい

心細いよ 籠乗り渡り
五箇の淋しさ 身にしみる 身にしみる 身にしみる

庄の流れに 月夜の河鹿(かじか)
二人逢う瀬の 女郎が池 女郎が池 女郎が池

輪島出てから ことしで四年
もとの輪島へ 帰りたい 帰りたい 帰りたい


 お小夜節は、もともとは「まいまい」の唄と踊りでしたが、お小夜の出現によって「お小夜節」と呼ばれるようになりました。
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 お小夜は、その昔五箇山小原(上平)に流されてきた遊女でした。元禄3年「加賀騒動」の首謀者・高崎半九郎ら4人と遊女20人が輪島(石川県)に流刑となりましたが、お小夜は輪島の出身だったため、それでは意味がないということで、小原に流されたのです。しかし、お小夜は流刑の身でありながらも、流刑小屋ではなく土地の庄屋へあずけられ、自由に外出することができました。また、美人で芸達者だったお小夜は、持ち前の芸を活かして村人たちに三味線や唄や踊りを教えたことから、たちまち村人たちの憧れの的となりました。

 やがてお小夜は、吉間という村の青年と恋仲となり、何度目かの夏、彼の子を身ごもってしまいました。お小夜は、罪人の身で妊娠したことが藩に知れると、吉間や村人に迷惑がかかると思い悩んだ末、庄川に身を投げてその一生を閉じました。小原地区には、五箇山民謡の恩人・お小夜を偲んで村人たちが建てた「お小夜塚」があり、お小夜と吉間の出逢いの場であった女郎ケ池(現・民謡の里)では、毎年おさよ祭りが行われています。
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五箇山民謡で有名な「こきりこ節」も忘れてはならない。
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2001年9月撮影
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Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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