橘樹(たちばな)神社(延喜式内社)/千葉県茂原市

20150927

鎮座地:千葉県茂原市本納738

9月25日(金)に、歴史クラブ行事「関八州式内社めぐり」で、旧上総国五社を訪ねました。
下図の7番から11番の神社で、橘樹神社、玉前神社、島穴神社、姉埼神社、飽富神社の順に参拝しました。
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朝から雨だったが、この神社に着くころ、雨が止んだ。

社号標
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社格等:上総国式内社(小) 橘神社、上総国二宮、 旧県社
創建:(伝)第12代景行天皇40年
概史:
*社伝では、日本武尊が東征した際、相模から上総へ渡ろうとした時に海上で暴風に遭った。弟橘媛が海に身を投じて日本武尊の難を救ったことから、日本武尊が弟橘媛の御陵を作り、弟橘媛の櫛を納めて、橘の木を植えて祀ったのに始まると伝える。『古事記』には「七日の後、その后の櫛海辺に依りき。すなはちその櫛を取りて御陵を作り治め置きき。」とあり、これが当社のことであるという。また『日本書紀』では、「さらに相模においでになって、上総に渡ろうとされた。海を望まれて大言壮語して、こんな小さい海、飛び上ってでも渡ることができよう、と言われた。(中略) こうして、日本武尊は上総より転じて陸奥国に入られた。そのとき大きな鏡を船に掲げて、海路をとって葦浦(鴨川市吉浦)を廻り玉浦(九十九里浜)を横切って蝦夷の支配地に入られた。」とあり、この時祀られたのが由来とされる。

*国史の初見は、『日本三代実録』元慶元年(877年)5月17日条、従五位勲五等の橘樹神に正五位下の神階を授けるという記述である。元慶8年(884年)7月15日、正五位上の神階が授けられ、日本武尊・忍山宿禰が合祀された。『延喜式』神名帳には上総国長柄郡に「橘神社」と記載され、式内社に列している。

*中世には当社周辺に社領・橘木荘(のち二宮荘)を有した。延宝8年(1681年)には正一位が授けられたという。
・明治6年(1873年)近代社格制度において県社に列した。

*本殿の背後には、弟橘比売命御陵とされる古墳が残る。本殿が造営されるまで、拝殿から直接古墳を拝む形となっていたという。また、境内の吾妻池はこの墳墓を掘った跡の穴であると伝えられる。                               

延喜式神名帳上総国の部分の写しを掲示しておきますが、この神社は「橘神社」と記載されています。
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参道には、石造神明型の一の鳥居をはじめとして、鳥居がたくさん並んでいる。
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天明5年(1785)建立の石造明神型二の鳥居
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寛保2年(1742)建立の石造明神型三の鳥居
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安永6年(1777)造立の石灯篭
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神橋
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四の鳥居
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和やかな感じの境内
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手水舎
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騎馬像がありましたが、誰の像か表示なし。
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社殿前に、狛犬が三組あり。
社殿から遠いほうから、文久3年(1863)造立の狛犬
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享保5年(1720)造立の狛犬
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年号不明だが、かなり古いと思われる狛犬
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銅板葺神明造の拝殿・幣殿
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社額
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拝殿・幣殿内部
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本殿(銅板葺入母屋造)
江戸時代の寛政12年(1800年)の造営
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彫刻が立派な感じだが、近づけない。
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本殿の社額は「橘神社」となっていた。
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ご祭神:弟橘比売命
相殿神:日本武尊(弟橘比売命の夫)、忍山宿禰(おしやまのすくね - 弟橘比売命の父)。
ご神体:弟橘比売命墳墓

神紋:「橘」
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弟橘比売命墳墓の前に手水舎あり。
寛延元年(1748)の手水鉢であった。
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弟橘比売命墳墓
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摂末社はいずれも末社。                                 
秋葉神社 (祭神:伊弉冉命、火産霊命)-天正年間勧請。  
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扉の桟の感覚が狭い上に、中に納められている社殿が一杯の大きさなので、全体が撮れない(泣)
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粟嶋神社 (祭神:少彦名命)-文禄年間勧請。
吾妻池の中にあり。
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吾妻池
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窟戸神社 (祭神:天手力雄命)-本納城落城とともに遷座。
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子安神社 (祭神:木花開耶媛命)-永禄年間に勧請。
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稲荷神社 (祭神:保食命)-創建以来鎮座。 
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時間が無くて、じっくり見られなかったが、吾妻池の傍に石碑群があり。
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茂原市指定天然記念物「本納橘神社社叢」があるのだが、時間が無いのと、天気が悪かったため足を踏み入れることが出来なかった。
昭和55年2月26日指定
神社裏側の森林は、高木、亜高木、低木からその下に生える下草まで全部そろつていて自然の姿に森林を放置した時どうなるかを学習するのに最適な自然林である。境内にこれだけの大木が自然の形に繁茂しているところは市内では他に見られない。
樹木の種類は、エノキ、タブノキ、ケヤキ、ウスノキ、ムクノキ、スダジイ等が多い。
神社裏の高所は人工の塚か自然の丘陵の一部かは明らかでないが神社の境内ということもあつて手を加えられていないので自然林の様相をよく残している。



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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

最初の笑っているような感じの狛犬がいいですね。後、頭のない狛犬がいましたが、私も先日、見ましたが、狛犬って、首の辺りが弱いようですね。まあ、地蔵尊なんかも頭が無いものが結構ありますので、同様なんだと思いますが。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
どうしても首のところが弱いですよね。
大震災とか猛烈な台風とか、百年に一回とかの
災害で壊れるんでしょうね。
台座と離れてしまい、年号が不明なものは、
とても残念に思います。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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