姉埼(あねさき)神社(延喜式内社)/千葉県市原市

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鎮座地:千葉県市原市姉崎2270

9月25日に、歴史クラブ行事で上総国の式内社5社を回ったが、「橘樹神社」、「玉前神社」、「島穴神社」に続いて、この神社に参拝した。

午前中は雨が降ったり止んだりだったのだが、この神社は雨中での参拝となりました。

境内は下図のようになっていますが、バスを駐車場に入れたので裏参道の神門から入り、雨の中、団体行動ということで、表参道の一の鳥居、二の鳥居、竜宮神社、水祖神は行けませんでした。
回った場所でも、撮りこぼしたところがけっこうあります。
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神門の前の鳥居から入ります。
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神門
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内側には、「萬世太平」の額が。
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社格等は、上総国延書式内社(小)、旧県社。

由緒:
『古事記』『日本書紀』によれば、景行天皇40年、日本武尊が東征の際、走水の海(浦賀水道)で暴風雨に遭ったが妃の弟橘姫の犠牲によって上総に上陸することができた。社伝では、日本武尊が当社鎮座地の宮山台で弟橘姫をしのび、風の神である支那斗辨命を祀ったのが当社の始まりとつたえる。
日本武尊の没後、父である景行天皇は日本武尊の縁の地を歴訪し、当社に日本武尊を合祀した。成務天皇5年、当地を支配していた上海上(カミツウナカミ)の国造の忍立化多比命(オシタテケタヒコノミコト)と塞三柱神(サエノミハシラノカミ)を合祀し、履中天皇4年、忍立化多比命の孫の忍兼命(オシカネノミコト)が大雀命(オオササギノミコト)を合祀した。姉崎一帯は上海上(カミツウナカミ)国造の勢力の中心地であり、多くの古墳(姉崎古墳群ほか)が残っています。平安時代中期の『延書式神名帳』には「上総国海上郡姉埼神社」と記載され、小社に列している。

かっては島穴神社と深い関係にあり、神輿が両社を行き来していた。

その後、天慶3年(940)には、平将門追討の祈願が寄せられ、神社へ刀剣一振りが奉納された。ついで、源頼朝が房総の地から鎌倉への途次、社前で馬揃えをして、武運長久を祈願したという。
さらに関東が徳川氏の勢力下にはいるに及んで、慶長2年(1597)には松平参州侯が、慶長6年(1601)には結城秀康が、共に社殿を造営したり、神馬を奉納したりした。元和4年(1618)11月にはこの地の領主松平直政が社領三十五石を寄進し、藍屋原新田五町六反二畝五歩をこれに充てた。
明治維新後、当地は木更津県となり、近代社格制度において県社に列格した。

当社境内には松の木がない(境内の木々は多くが杉の古木である)。松をきらう由来や地名の起源については以下のように諸説あり、混在している。
あるとき支那斗弁命が、出かけたきり(旅に出たきり、とも)いつ帰ってくるかわからない志那都比古尊を思い、「待つのはつらい」と嘆いたことから、「待つ」に通じる「松」が当地では忌まれるようになった(なお、参道の前を走る平成通りが開通すれば、島穴神社と一本道で結ばれることになる)。
支那斗弁命と志那都比古尊がこの地を訪れた際、姉神(支那斗弁命)の方が先に来て当地で弟神(志那都比古尊)を待ったので「あねがさき」という地名になった(この時「待つ身はつらい」と言ったという説もある)。
元々の地名は「姉ヶ松」であったとする伝承も存在する。この地では姉妹がいる家からは妹ばかりが先に嫁いで行き、姉が実家に長く残ることが多かったとされ、「あねがまつ(姉が待つ)」という地名にその原因があるのではと考えた人々が、姉から先に嫁に行けるようにとの願いを込め、地名を「あねがさき(姉が先)」に変えたのだとされる。

また、氏子区域内では正月に松を飾らないという風習がある。したがって門松を飾ることも避けられ、松ではなく榊を用いた門榊(かどさかき)が飾られる。

地名は姉崎だが、社名は「姉埼神社」と「埼」の字をあてる。
『延喜式神名帳』は「姉埼神社」である。
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広々とした境内
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手水舎
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社殿は、銅板葺きで、流れ造りの本殿、入母屋造りの拝殿。権現造り(右の本殿から左の拝殿までが接続し1棟となっている)。
昭和61年に火災で焼失し、昭和63年に再建。
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多くの神社は南向きに建立されているが、姉埼神社は西向きに(海を望む方角)建立されている。
社伝に云う「弟橘姫(おとたらばなひめ)」を偲ぶためであろうか

これが表参道を上から眺めたところ。
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三の鳥居前の、昭和4年造立の狛犬。
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三の鳥居
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続いて、文化6年(1809)造立の狛犬
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拝殿までまっすぐの参道
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茅の輪が常設してありました。
いままで私が経験していたのは、「夏越の祓」で茅の輪をくぐるというものでした。
常設は珍しいと思う。
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拝殿
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注連縄が独特
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社額
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拝殿内部
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本殿
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主祭神:支那斗辨命(しなとべのみこと)
配祀神:日本武尊 (やまとたけるのみこと)、天児屋根命 (あめのこやねのみこと)、塞三柱神 (さえのみはしらのかみ)、大雀命 (おおささきのみこと、仁徳天皇)

神紋は「伍七の桐」
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境内社に移ります。

浅間神社
富士塚となっています。古墳でもあります。
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小御嶽碑
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食行身禄が入定した「烏帽子岩」
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磐長比賣の碑
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頂上には「浅間大神」碑
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その近くには、「青葉台造成による遷座神」が祀られている。
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菅原神社(祭神:菅原道真)
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末社殿15社
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このように、祀られている神が表示されていたので、全て撮ってきました。
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15社とは次の神々でありました。
○日月神社(ひつきじんじゃ) (祭神:日神・天照大神、月神・月読尊)
○稲荷神社(祭神:倉稲魂命)
○竈神社(かまどじんじゃ) (祭神:奥津比古命、奥津比売命、火産霊命)
○大國主神社(祭神:大國主命)
○神武天皇神(祭神:神倭磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)
日本で初めての天皇。 神武天皇の呼び名は奈良時代につけられた謚号とされる。
○子安神社(祭神:木花咲耶姫命)
○奥宮神社(祭神:伊弉諾命、伊弉册命)
○大宮神社(祭神:国常立命)
○日枝神社(祭神:大山咋命)
○石凝神社(いしこりじんじゃ) (祭神:石凝姥命(いしこりどめのみこと)
三種の神器の一つである八咫鏡(やたのかがみ)を作った神。
○雨降神社(あふりじんじゃ) (祭神:大山衹命)
○粟島神社(あわしまじんじゃ) (祭神:小名彦名命)
○白鳥神社(祭神:日本武尊)
日本武尊は死後、白鳥となり都を目指したとの神話がある。
○新波々木神社 (あらはばきじんじゃ) (祭神:句句廼駆命(くくのちのみこと))
○大六天社(だいろくてんしゃ) (祭神:面足尊命、惶根尊)

帰ろうとして、神門をくぐったときに横に「東照宮」があるのを発見。
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すぐ近くに、前方後円墳があり、「海上家奥津城」もあるので、その辺を見られなかったのが残念でした。



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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

神門、いつの時代のものかわかりませんが、立派なものですね。このような形態のものは初めてみました。ただし、何で表参道ではなく、裏参道に作られたの?と思いましたが。

後、神社なのに灯籠があるの、珍しいと思いました。まあ、春日大社にも沢山あるので、それほど珍しくはないのかもしれませんが。おそらく、神仏混合の名残なんだと思いますが。

そう言えば、神奈川県の江ノ島にある「江島神社 辺津宮」も1年中、茅の輪があるのだそうです。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
常時、茅の輪を置いてある神社が
他にもあるんですね。
江の島にある神社にも、そのうち
参拝に行くつもりなので、楽しみに
しています。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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