刺国大神(さしくにおおのかみ)/日本の神々の話

20151024

この神が登場するのは、『古事記』において、「天照大神と須佐之男命」の巻の「須佐之男命の神裔」の段
(現代語訳)
 そこで須佐之男命は、妻の櫛名田比売と、寝所で夫婦の交りを始めて、生んだ神の名は八島士奴美神という。また大山津見神の娘の、神大市比売という名の神を妻として生んだ子は、大年神、次に宇迦之御魂神の二柱である。兄の八島士奴美神が、大山津見神の娘の、木花知流比売という名の神を妻として生んだ子は、布波能母遅久奴須奴神である。この神が、淤迦美神の娘の、日河比売という名の神を妻として生んだ子は、深淵之水夜禮花神である。この神が、天之都度閇知泥神を妻として生んだ子は、淤美豆奴神である。
この神が、布奴豆奴神の娘の、布帝耳神という名の神を妻として生んだ子は、天之冬衣神である。この神が、刺国大神の娘の、刺国若比売という名の神を妻として生んだ子は、大国主神である。この神のまたの名は大穴牟遅神といい、またの名は葦原色許男神といい、またの名は八干矛神といい、またの名は宇都志国玉神といい、合わせて五つの名がある。

たぶん「刺国王」なのだろうが、この国は調べてもよくわからない。娘の刺国若比賣の生んだ大巳貴命が兄弟神のなかで軽んじられていたのは、兄弟こぞって八上比賣に求婚に行くときに他の兄弟の荷物をみんな背負わされていくのをみれば明らかだ。だから「刺国王」というのは身分の低い王だったのではないか。

本居宣長による説では、和歌山県和歌山市にある刺田比古神社の祭神、刺田比古神を『古事記』の出雲神話における「刺国大神」と推定している。刺国大神は大国主の外祖父にあたる神である。そして『紀伊続風土記』では、刺国若比売を「若浦(和歌浦)」の地名によるとし、『古事記』で大巳貴命が八十神による迫害で二度目に殺され、母神(刺国若比賣)の力で生き返り、母神の勧めで紀伊の大屋毘古神のところに逃げさせたこととの関連を指摘している。



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