原山津見神(はらやまつみのかみ)/日本の神々の話

20160407

「二神の神産み」において、伊邪那岐は、伊邪那美が火の神・迦具土神を生んだ際に、 陰所を焼いて死んでしまったのを哀しみ怒り、 十拳剣(長い剣)を抜いて迦具土神を斬り殺してしまう。 この時、剣についた血が湯津石村に走り付いて神々が化生する。

『古事記』において、「伊邪那岐命と伊邪那美命」の巻、「火神迦具土神」の段での記述は以下の通り。
(読み下し文)
かれここに、伊邪那岐命詔りたまはく、「愛しき我が汝妹の命を、子の一つ木に易へむと謂へや」とのりたまひて、すなはち御枕方に新郎ひ、卸欝に匍匐ひ、御足方に匍匐ひて哭きし時に、御涙に成りし神は、香山の畝尾の木の本に坐す、名は泣沢女神。かれ、その神避りましし伊邪那美神は、出雲国と伯伎国との堺の比婆の山に葬りまつりき。
 ここに伊邪那岐命、佩かせる十拳剣を抜きて、その子迦具土神の頸を斬りたまひき。ここにその御刀の前に箸ける血、ゆつ石村に走り就きて成りし神の名は、石拆野、次に根拆野、次に石筒之男神。三神 次に御刀の本に箸ける血も、ゆつ石村に走り就きて成りし神の名は甕速日神、次に樋速日神、次に建御雷之男神、亦の名は建布都神、亦の名は豐布都神。三神 次に御刀の手上に集れる血、手俣より漏き出でて成りし神の名は闇淤加美神、次に闇御津羽神。
  上の件の石拆野より下、闇御津羽神より前、併せて八神は、御刀によりて生りし守なり。
 殺さえし迦具土神の頭に成りし神の名は、正鹿山津見神。次に胸に成りし神の名は、淤縢山津見神。次に腹に成りし神の名は、奥山津見神。次に陰に成りし神の名は、闇山津見神。次に左の手に成りし神の名は、志藝山津見神。次に右の手に成りし神の名は、羽山津見神。次に左の足に成りし神の名は、原山津見神次に右の足に成りし神の名は、戸山津見神。正鹿山津見神より戸山津見神まで、併せて八神。かれ、斬りたまひし刀の名は天之尾羽張と謂ひ、亦の名は伊都之尾羽張と謂ふ。

「原」は平で開けた土地を表す。「ツミ」は住むの意なので、山頂が尖っておらず平らになっている山を司っているととらえられる。
山の上が平らになっている場所というのは、いつの時代も重要な場所になる可能性がありますね。


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