佐伎都比古命(さきつひこのみこと)・佐伎都比古阿流知命(さきつひこあるちみこと)/日本の神々の話

20160522

式内社・但馬國養父郡・佐伎都比古阿流知命神社(兵庫県朝来市)の祭神が、この二柱である。

昔、一人の人が船に乗って但馬国にやって来た。どこの国の人か、とたずねると「新羅の国の王子、名を天日槍(あめのひぼこ)という」と答えた。
その後、但馬国に留まり、但馬国の前津耳の娘・麻挓能烏を娶り但馬諸助を産んだ。
この前津耳が、佐伎都比古命であり佐伎都比古阿流知命は、その妻であるという。
一説には、佐伎都比古命は前津耳の祖であり、佐伎都比古阿流知命は、佐伎都比古命の御子であるという。

また、『古事記』では前津耳は多遅摩の俣尾の娘で、天日槍の妻であると書かれており、女性だと考えられている。
『日本書紀』によると、垂仁天皇に天日槍の神宝を献上した清彦は、天日槍の曾孫にあたり、上記の諸助の孫。清彦が献上を躊躇った唯一の神宝の刀(出石)は、淡路島の祠に祀られ、今も由良湊に出石神社が存在する。

以上、よくわからない話だが、新羅の王子「天日槍」が渡来したときに最初に妻にした女性「前津耳」の両親だか先祖らしい。
天日槍は、古代の日本(敦賀から播磨、但馬)に大きな足跡を残した。
アメノヒボコの伝承地では鉄文化との関わりが強く見られることから、その方面では重要視される神である。
私は鉄文化の伝播の歴史に関心を持っているので、天日槍はかなり注目している神である。

また、『先代旧事本紀』、『但馬故事記』では、瓊々杵尊の天孫降臨に先だって、饒速日命が天津国より天降っているが、佐伎都比古命はそのとき随行した神として挙がっている。
『但馬故事記』では、このように書かれている。
「天照国照彦櫛玉饒速日天火明命は、天照大神の勅を奉じ、外祖高皇産霊神より十種瑞宝(奥津鏡・辺津鏡・八握剣・生玉・死去玉・足玉・道反玉・蛇比礼・蜂比礼・品物比礼)を授かり、妃天道姫命と与(とも)に、坂戸天物部命・二田天物部命・嶋戸天物部命・両槻天物部命・垂樋天物部命・天磐船長命・天船山命・天楫取部命・稲年饒穂命・長饒穂命・佐久津彦命・佐々宇良毘売命・佐々宇良毘古命・佐伎津彦命等を率い、天磐船に乗り真名井原に降り、豊受姫命より五穀蚕桑の種子を穫て射狭那子獄に就き、真名井を堀り、稲の水種や麦菽黍粟の陸種を為べくこれを国の長田・狭田に植え昼夜生井・栄井の水を灌ぐ。すなわち、其の秋瑞穂の稲の可美稲野面に充ち狭し。
(以下略)

よって、但馬国を開発した、饒速日命を奉じる氏族の祖先神ということであろう。



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