高倍神(たかべかみ)/日本の神々の話

20160622

この神のことは、安房国式内社高家(たかべ)神社で知ったが、他にも延喜式神名帳宮中36坐に含まれ、また盛岡八幡宮境内社にも祀られていることがわかった。

延喜式神名帳では、大膳職三座の一つである。
3ページ目の4行目にあり。
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東京遷都後も宮中に祀られたかどうかについては、「祭紀録」等には徴すべきものがないが、「神殿」の「天神地祇」中に祀られていると見るべきである、とのこと(元掌典川出清彦氏教示)。

高家神社とその祭神磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)のことについては、高家神社のパンフレットに下記のように記されている。
『日本書記』の第十二代景行天皇53年冬10月の条に祭神・磐鹿六雁命について記されているが、延歴8年(789)に命の子孫である高橋氏が朝廷に奉ったとされる「高橋氏文」にさらに詳細に記述されている。
景行天皇が亡き皇子日本武尊の東国平定の事業を偲び、安房の浮島の宮に行幸された折り、侍臣の磐鹿六雁命が、弓の弦をとり、海に入れたところ堅魚を釣りあげ、また砂浜を歩いている時、足に触れたものを採ると白蛤(はまぐり)がとれた。磐鹿六雁命はこの堅魚と白蛤を膾にして差上げたところ、天皇は大いに賞味され、その料理の技を厚く賞せられ、膳大伴部(注=子々孫々天皇の食事を司どる役)を賜った。
これにより磐鹿六雁命(尊称高倍神)はわが国の料理の祖神となり、宮中大膳職の祭神であると同時に、ここ安房、千倉に鎮座する延喜式内社高家神社の祭神として祀られている。また、大いなる瓶(かめ=べ)に例え高倍さまとして宮中醤院で、醤油、調味料の神としても祀られている。』(「高家神社由来」より)

ヒゲタ銚子工場の正門の右手に醤油醸造の神様をお祀りした「高倍(たかべ)神社」がある。
毎月5日に幹部社員が揃って参拝し、良質な製品の出来上りと工場の安全を祈願している。
この高倍神社は、第十三代田中玄蕃直太郎(金兆子と号し「醤油沿革史」などを著した。)が醤油醸造家にも守護神があるはずだと考え、いろいろ調べた結果、高倍神という神様があり、そのご本体は磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)であることがわかった。命の業績をあらわした最もゆかりの深い南房総に行き調べたところ、安房郡千倉町(現、南房総市)の高家(たかべ)神社に命が祀られていることが確認されたので、それを崇拝するようにした。


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

景行天皇と言えば、九州遠征しか知らなかったのですが、なるほど、関東にも来ていたのですね。それにしても、後の東海道辺りを通るにしろ。当時は道も狭かったでしょうし、乗馬と言うのがあったかどうかわかりませんが、時間的には江戸時代よりはるかに時間がかかったでしょうね。

そう言えば、以前に「山辺の道」を歩いた際、「景行天皇陵」のそばを通ったことを思い出しました。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
景行天皇の話については、あきれてしまいますね。
ヤマトタケルの東征の後を確認して廻ったと
いわれていますが。
まだ安定していなかった時に、天皇自らというのは、
信じられない話ですよね。
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Author:四季歩
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写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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