刺国若比賣(さしくにわかひめ)/日本の神々の話

20161204

この神が登場するのは、『古事記』において、「天照大神と須佐之男命」の巻の「須佐之男命の神裔」の段
(現代語訳)
 そこで須佐之男命は、妻の櫛名田比売と、寝所で夫婦の交りを始めて、生んだ神の名は八島士奴美神という。また大山津見神の娘の、神大市比売という名の神を妻として生んだ子は、大年神、次に宇迦之御魂神の二柱である。兄の八島士奴美神が、大山津見神の娘の、木花知流比売という名の神を妻として生んだ子は、布波能母遅久奴須奴神である。この神が、淤迦美神の娘の、日河比売という名の神を妻として生んだ子は、深淵之水夜禮花神である。この神が、天之都度閇知泥神を妻として生んだ子は、淤美豆奴神である。
この神が、布奴豆奴神の娘の、布帝耳神という名の神を妻として生んだ子は、天之冬衣神である。この神が、刺国大神の娘の、刺国若比売という名の神を妻として生んだ子は、大国主神である。この神のまたの名は大穴牟遅神といい、またの名は葦原色許男神といい、またの名は八干矛神といい、またの名は宇都志国玉神といい、合わせて五つの名がある。

求婚に行った兄弟である八十神に、八上比売は大穴牟遅神と結婚すると答える。
そのため大穴牟遅神は兄弟である八十神に殺されます。最初は真っ赤に焼いた猪に似た石を抱かせて、二度目は大木の割れ目に挟んで。
それを生き返らせるように、二度とも骨を折ったのが母である刺国若比売です。そして紀伊国の大屋毘古神のところに逃がします。

この神は、大国主神の大事な母親だというのに、祀っている神社はほとんど無いようです。

調べていると、長野県上伊那郡辰野町の「宮木諏訪神社」に祀られていて、墓まであることがわかった。
まだ私は参拝してないが、見つけた記事から紹介しておきます。
境内の左奥に大きな石碑がある。
「刺国若比売命陵」とあり、背後にある注連縄で囲われた小塚がお墓である。
碑の裏に、次のような「解説」があ。
刺国若比売命御縁起
刺国若比売命は大国主命の御母であり健御名方命則ち諏訪大明神の御祖母であります。
御孫君健御名方命が出雲から、諏訪に向かわれる時同行なされ祖母神だけはこの月丘の森に住まわれ長寿の後ここでなくなられました。御陵はこの奥にあります。命は古事記にも記されているように禍を除き福を授ける神様として多くの人達の信仰を受けて来られました。
宮木諏訪神社



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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

天之冬衣神の子供は「八十神+大国主」ですから計81人で、と言うことは、子供が55人と言う第11代将軍の徳川家斉よりもすごいですよね。

また、大国主の母親、息子が2回亡くなっても、生き返らせる程の力があるのに、ほとんど信仰の対象にならないと言うのは実に不思議ですね。ううん、たたらないからでしょうか。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
例えば、古事記に登場する出雲系の神が
三分の一を占めるといっても、被征服側
なので、かなりゆがめられていると
思います。
大国主命にしても、あれだけ名前があると
いうことは、複数の人格の統合されたもの
でしょうし。
まだまだ掘り下げていくと面白いと思います。
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Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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