那谷寺/石川県小松市

20161219

所在地:石川県小松市那谷町ユ122
参拝日:2016年11月26日

この日、福光で「巴塚の松」、片山津ICを降りてから「実盛塚」の後に、ここに参拝した。
駐車場が満杯で吃驚。
加賀温泉郷のすぐ近くなので、混んでいるのも当たり前だが。
門前の食堂で腹ごしらえをしてから参拝。
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山門
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那谷寺の由来:
那谷寺は白山信仰の寺で、養老元年 (717) 越の大徳泰澄神融禅師によって開創されました。
禅師は夢にみられた十一面千手観世音菩薩のお姿を自らお造りになり、洞窟内に安置し、岩屋の胎内をくぐって、人としての罪を白く清める霊場としました。そして、この地にお堂を建立され、自生山岩屋寺と名づけられました。
その後、寛和二年 (986) に西国三十三番札所を開かれた花山法皇がこの地においでになった時、洞窟内の観音様を拝せられ、西国三十三ケ所第一番紀伊の那智山と、第三十三香美濃の谷汲山の各一字をとって郡谷寺と改め、七堂伽藍を御造営なされました。
往時は寺院250ケ坊に及ぶ隆盛を極めましたが、延元三年 (1338) 南北朝の争い、弘治元年 (1555) 朝倉景隆により坊舎が焼きつくされました。
しかし寛永年間 (1640)、加賀藩主前田利常公がその荒廃を嘆き、後水尾天皇の勅命を仰ぎ、岩窟内本殿、拝殿、唐門、三重塔、護摩堂、鐘楼、書院等を再建、境内の一大庭園を復興され今日の御祈願所とされました。
白山信仰の寺というのは、泰澄禅師が白山比咩神のなかに十一面千手観世音菩薩を見たとして、神仏習合の寺だということです。

山門の扉に、仁王の彫刻があり。
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金堂華王殿の前に、「那谷寺の御柱」があり。
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金堂華王殿への参道の両側は苔むしている。
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金堂 華王殿:
十一面千手観世音菩薩をお祀りする金堂は、平成2年(1990年)の再建で鎌倉時代の和様建築様式、総桧造りです。南北朝の戦火で消失以来、650年ぶりに再建です。京佛師・松久宗琳師作の十一面千手観音は木曽檜の寄せ木つくりで7.8m、金堂の中で厳かに鎮座されています。
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入り口に注連縄があったので、入ってお坊さんに聞いたら、「当寺は、いまでも神仏習合の形を守っています」とのことだった。そういうお寺は、現在では高野山、熊野三山など、限られている。
明治初期の神仏分離令の嵐を、どうやって切り抜けたのだろうか。
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本尊丈六の十一面千手観音はすごかった。
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普門閣(宝物殿)に向かうときに、とてもいい石仏があった。
三尊の上に、瑞雲と飛天が舞っている。
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普門閣(宝物殿)
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伊能忠敬「関東・東北・北陸謹図、前田利常公肖像、狩野探幽花鳥図、風神・雷神立像、源平合戦屏風など、素晴らしい宝物が展示されていた。

参道
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苔が素晴らしい。
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手長猿みたいだ。
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奇岩遊仙境(国名勝指定園)を楽しみます。
観音浄土補陀落山を思わせるこの天然公園は、現世のパラダイスとして大切にされてきました。太古の噴火の跡と伝えられ、長い年月の間、波や風雪に洗われ今日の奇岩が形成されました。面積三万三百平方米が国名勝指定園となっています。
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本殿に至る門をくぐる。
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ここからの眺めもいい。
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本殿下不動明王
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自生稲荷大明神は入れないようです。
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洞窟には石仏があり。
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この洞窟の上には、「願掛け猿」が。
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本殿に上がる石段に、大正2年奉納の狛犬。
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本殿
大悲閣拝殿、唐門、本殿(重要文化財)からなり、観世音菩薩の慈眼視衆生の大慈悲心の御誓願より、大悲閣と名づけられました。岩窟中復に建てられ、四棟舞台造り、四方欄間に浮き彫りが施され、鹿、鳳風、鶴、松、竹、梅、橘、紅葉などの花鳥が配されています。
唐門は岩窟入口、本殿は岩窟内にあり、厨子に郡谷寺御本尊十一面千手観音菩薩が安置されています。
また、白山の遥拝所となっています。古くはイワヤ寺と言ってイワヤは古代語だそうです。岩窟内は胎内をあらわし、女性の胎内を通って、あの世からこの世へ生まれ変わり再生することを輪廻転生といいますが、魂が生まれ変わり、この世で罪を洗い流し、新しい自分に生まれて白山のように美しく、出直すことを祈る聖地とのことです。
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拝殿の回廊からの眺め
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本殿内では撮影しなかったので、那谷寺のパンフレットから転載。
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拝殿から出ようとした時でした。
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渡り廊下から、拝殿の袖に江戸時代のものと見られる狛犬が置かれているのを発見。
全然傍に寄れなかったし、後で調べてみたが詳細は不明。しかし、いい感じの狛犬である。
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静かな池
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三重塔(重要文化財)
大悲閣西南の山上にあり、方三間三層で、扇垂木を使用。四方の壁面は唐獅子の二十の行態や牡丹の彫刻が施されており、内には、元金堂にあった鎌倉時代の作、胎蔵界大日如来を安置してあります。
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胎蔵界大日如来
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壁面の唐獅子彫刻
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楓月橋
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欄干に、木組みの猿発見
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楓月橋から奇岩遊仙境の眺望は境内で最も美しく、白山妙裡大権現を祀る山上鎮守堂よりの眺望は境内一の絶景。
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鎮守堂
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展望台に降りる。
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展望台から鎮守堂を見上げる。
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下まで降りて、三重塔を見上げる。
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芭蕉句碑
石山の石より白し秋の風
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脇の翁塚に『おくのほそ道』の文章が刻まれていた。
「山中の温泉(いでゆ)に行ほど、白根(しらね)が嶽(だけ)跡にみなしてあゆむ。左の山際に観音堂あり。花山(かざん)の法皇、三十三所(さんじゅうさんじょ)の順礼とげさせ給ひて後、大慈大悲(だいじだいひ)の像を安置し給ひて、那谷と名付給ふと也。那智、谷汲(たにぐみ)の二字をわかち侍(はべり)しとぞ。奇石(きせき)さまざまに、古松(こしょう)植ならべて、萱ぶきの小堂(しょうどう)、岩の上に造りかけて、殊勝の土地也。」
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庚申塚
説明を読むと、塞の神(さいのかみ)として祀られていたようです。これは関東でも多くの地域で庚申塔を塞の神としていて同じ。長野県では道祖神がその役目をしている。
ただし、関東の庚申塔とはまったく違う姿である。
丸彫りの青面金剛で、一面四臂、頭に髑髏と火焔髪、三眼、上の二手には剣と宝珠、下の二手の法具は失われている。邪鬼を踏んづけているが、この邪鬼もいい姿をしている。
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護摩堂(重要文化財)は、時間の関係で寄りませんでした。
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鐘楼には、山道を上がって見た。
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鐘楼堂(重要文化財)
入母屋造りの和様建築で、袴腰の上まで石造。寛永時代朝鮮より請来した名鐘を吊るしてある。
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鐘楼からの下り道は、落ち葉が湿っていて滑りやすく、歩きにくかった。
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これで、那谷寺の拝観を終え、また門前の食堂で甘いものを食べて休憩。
次の目的地「樹齢2300年・栢野の大杉」に向かいました。



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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

このお寺、名前も初めて聞きましたが、中々、雰囲気の良い所ですね。

写真の中では、山門の扉の彫刻がいいですね。こう言うの、初めて見ました。また、金堂の注連縄のいいですね。朱色の建物ですから、似合っている感じがします。加えて、楓月橋の猿、何の意味なのでしょうね。単なる飾りとは思えないのですが。

matsumoさん

猿については、白山信仰では猿が登場していないな、
と思い調べてみると、「災いがサル」とかいって、
棟梁が作ったものらしいですね。
日枝神社の山王信仰では「魔サル」といって、
猿が神徒となっています。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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