赤坂氷川神社の狛犬
20170124
所在地:東京都港区赤坂六丁目・氷川神社神門前
撮影日:2017年1月20日
年代:延宝3年(1675) 石造では都内で二番目に古い
材質:石造
型式:はじめ型
赤坂氷川神社に行くには、いつも地下鉄「六本木一丁目」駅から「南部坂」を上がって行きます。
赤坂氷川神社のある場所には、元禄の頃は備後国三次藩浅野家の屋敷がありました。浅野内匠頭の正室瑤泉院の実家で、赤穂事件の後、実家に戻っていました。
そして大石内蔵助が討ち入り前に瑤泉院を訪ねた時の話が「雪の南部坂」として有名な訳です。
それで私も、いつも「南部坂」を使います(笑)
今回もブログにアッフするのに、今まで撮ってあった写真では物足りなく、ちょうどこの日「よみうりホール」で講演会があったので、その前に撮りに寄りました。
ちょうどこの日は、天気が荒れ模様で場合によっては東京にも雪が降るかもしれないという予報。
そうなれば、まさしく「雪の南部坂」(笑)というわけで、あまり天気は良くなかったのですが出かけました。
幸い、ちょっと小雨がパラつきましたが、写真は撮れました。
赤坂氷川神社については、既に記事にしています。
その記事を読む
赤坂氷川神社には7組の狛犬があり、そのうち3組が江戸時代のもの。
今回のが一番古くて、都内の石造狛犬としては目黒不動のに次いで二番目に古い。
神門の前にありますが、かなり脇に置かれている。


右側の阿形獅子




台座に、延宝三年と刻まれている。

左側の吽形獅子




特徴:
・右側が阿形、左側が吽形で、両方ともたてがみが巻き毛なので獅子。
・阿吽ともに、頭に窪みがあり、その中に突起が残っている。
・顔はユーモラスな笑顔で、親しみやすい。
・前足は短くまっすぐ。肘のところに巻き毛であろうか小さな翼のようなものあり。
・後足は蹲踞。
・尾は実にシンプルな真っ直ぐな付き尾。わずかに根元に巻き毛あり。
阿吽ともに、頭に窪みがあり、その中に突起が残っている。
阿形の頭頂部

吽形の頭頂部

これに対しては、灯明台にされたという説と、
江戸時代の神仏混合に見られる宝珠を載せたものと角のあるもののセットがあるが、その痕跡だという説がある。
前足の肘に、後世の翼とも違う、巻き毛のようなものがあるのが面白い。

尾は実にシンプルな真っ直ぐな付き尾。わずかに根元に巻き毛あり。

「はじめ型」の、小型で四つん這い、髪の毛先だけがカールしている、尾が背中にくっついている特徴を表わしているが、彫りが実にシンプルで、それが親しみやすい印象を与えている。
「はじめ型」の特徴である、ユニークな笑い顔の親しみやすい顔であり、とても可愛い狛犬だ。
狛犬の記事一覧を見る
撮影日:2017年1月20日
年代:延宝3年(1675) 石造では都内で二番目に古い
材質:石造
型式:はじめ型
赤坂氷川神社に行くには、いつも地下鉄「六本木一丁目」駅から「南部坂」を上がって行きます。
赤坂氷川神社のある場所には、元禄の頃は備後国三次藩浅野家の屋敷がありました。浅野内匠頭の正室瑤泉院の実家で、赤穂事件の後、実家に戻っていました。
そして大石内蔵助が討ち入り前に瑤泉院を訪ねた時の話が「雪の南部坂」として有名な訳です。
それで私も、いつも「南部坂」を使います(笑)
今回もブログにアッフするのに、今まで撮ってあった写真では物足りなく、ちょうどこの日「よみうりホール」で講演会があったので、その前に撮りに寄りました。
ちょうどこの日は、天気が荒れ模様で場合によっては東京にも雪が降るかもしれないという予報。
そうなれば、まさしく「雪の南部坂」(笑)というわけで、あまり天気は良くなかったのですが出かけました。
幸い、ちょっと小雨がパラつきましたが、写真は撮れました。
赤坂氷川神社については、既に記事にしています。
その記事を読む
赤坂氷川神社には7組の狛犬があり、そのうち3組が江戸時代のもの。
今回のが一番古くて、都内の石造狛犬としては目黒不動のに次いで二番目に古い。
神門の前にありますが、かなり脇に置かれている。


右側の阿形獅子




台座に、延宝三年と刻まれている。

左側の吽形獅子




特徴:
・右側が阿形、左側が吽形で、両方ともたてがみが巻き毛なので獅子。
・阿吽ともに、頭に窪みがあり、その中に突起が残っている。
・顔はユーモラスな笑顔で、親しみやすい。
・前足は短くまっすぐ。肘のところに巻き毛であろうか小さな翼のようなものあり。
・後足は蹲踞。
・尾は実にシンプルな真っ直ぐな付き尾。わずかに根元に巻き毛あり。
阿吽ともに、頭に窪みがあり、その中に突起が残っている。
阿形の頭頂部

吽形の頭頂部

これに対しては、灯明台にされたという説と、
江戸時代の神仏混合に見られる宝珠を載せたものと角のあるもののセットがあるが、その痕跡だという説がある。
前足の肘に、後世の翼とも違う、巻き毛のようなものがあるのが面白い。

尾は実にシンプルな真っ直ぐな付き尾。わずかに根元に巻き毛あり。

「はじめ型」の、小型で四つん這い、髪の毛先だけがカールしている、尾が背中にくっついている特徴を表わしているが、彫りが実にシンプルで、それが親しみやすい印象を与えている。
「はじめ型」の特徴である、ユニークな笑い顔の親しみやすい顔であり、とても可愛い狛犬だ。
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コメント
No title
四季歩さん、こんにちは
「居眠り磐根・江戸地図」を見てみましたが、磐根の頃は(笑)、もう「氷川明神」になっていたようです。南部坂は黒田家の屋敷に面していたのですね。
それにしても、ここ、狛犬が7組、内、江戸時代のものが3組ですか! すごいですね。ううん、何かのついで、すなわち、六本木ミッドタウンか国立美術館、あるいは、港七福神巡りに行くついでに寄りたいです。
そう言えば、本日(1/24)は、意識せずに南谷寺に前を通ったら、ちょうど、紅梅が咲いていたので、狛犬共々、撮影しました。
「居眠り磐根・江戸地図」を見てみましたが、磐根の頃は(笑)、もう「氷川明神」になっていたようです。南部坂は黒田家の屋敷に面していたのですね。
それにしても、ここ、狛犬が7組、内、江戸時代のものが3組ですか! すごいですね。ううん、何かのついで、すなわち、六本木ミッドタウンか国立美術館、あるいは、港七福神巡りに行くついでに寄りたいです。
そう言えば、本日(1/24)は、意識せずに南谷寺に前を通ったら、ちょうど、紅梅が咲いていたので、狛犬共々、撮影しました。
matsumoさん
コメントありがとうございます。
そうですね。
大体の流れは知っていましたが、今回ちゃんと年次を
確認すると、備後国三次藩浅野家は二代続けて
子が出来なかったため、収公むされて、
吉宗の代、享保15年に氷川神社に与えられた
そうです。
そうですね。
大体の流れは知っていましたが、今回ちゃんと年次を
確認すると、備後国三次藩浅野家は二代続けて
子が出来なかったため、収公むされて、
吉宗の代、享保15年に氷川神社に与えられた
そうです。