手子(てこ)神社/神奈川県横浜市金沢区

20170321

鎮座地:神奈川県横浜市金沢区釜利谷南1丁目1−8
参拝日:2017年2月22日

娘が、2月から金沢文庫駅近くに住むようになり、行く機会が増えた。
ちょっと空き時間があり、地図を見ていて気になる名前の神社が近くにあったので、参拝してみた。

鳥居
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由緒書き
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社伝によると、文明55年(1473)、当時の釜利谷の領主伊丹左京亮(いたみさきょうのすけ)が、瀬戸神社の分霊を勧請したのが起源で、創建当初は宮ヶ谷にあったが、延宝7年(1679)伊丹左京亮の末裔・江戸浅草寺の智楽院忠運権僧正(ちらくいんちゅううんごんそうじょう)が、現在地に再建して以来、釜利谷郷総鎮守として信仰を集めていると伝えられている。

ちなみに、「瀬戸神社」は、同じく横浜市金沢区瀬戸にある神社で、源頼朝が伊豆三島明神を勧請して治承4年(1180)に創祀したといいます。
瀬戸神社のご祭神は、速須佐之男命、菅原朝臣道真公である。
ところが、手子神社のご祭神は大山祇命である。
どのようにしてご祭神が変化したのかは、不明。

手水舎
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社殿に上がる石段の上り口に、年号不明だが由緒ありげな石灯篭があり。
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社殿に上がる石段
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石段を上がると、左右に千尋の谷から這い上がる子とじっと待つ親の獅子山がある。
慶應3年(1867)造立のもの。
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現在の社殿は関東大震災後に再建したもの。
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向拝部の彫刻が良い。

中央には、琴をひく弁天様(?)と龍、鳳凰。
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向拝柱の梁には龍、木鼻には獅子、肘木には神亀が。
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社額
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海老虹梁の彫刻も良い。
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手挟みに神亀の彫刻が。
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手挟みの肘木と手挟みの内側の鳥の彫刻。
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本殿
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ご祭神は、大山祇命

境内社「竹生島弁財天」
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古くより金沢八景の一つ「小泉の夜雨」の勝景の中心として神社の東側にあったのですが、昭和15年海軍の施設建設により現在地の神社内に移建し遷祀されたもの。

社号碑
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社号碑に「金澤八景勝地小泉夜の雨」とあり。
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元禄7年金沢の地に立ち寄った中国僧、心越禅師(しんえつぜんし)は、能見堂(今の能見台)からの風景が故郷中国の瀟湘(しょうしょう)八景にそっくりと絶賛。このことから金沢八景と名付けられました。幕末の浮世絵師、歌川広重が描いた絶景。
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小泉は、横浜市金沢区釜利谷にある手子神社の東側を中心とした場所で、現在では区画整理などで当時の風景は失われている。本図では、右手に斜面が見え、左手に海が望めるが、平潟湾などの海岸までは数kmの距離があり、名称の地と作図された地では誤差があると考えられる。図内で斜線で描かれている雨は、広重の作品ではよく登場し、作品ごとに雨線の太さや角度などが微妙に違い、表現の工夫が感じられる。

かつては宮川流域の海抜の低い場所まで平潟湾が入り込んでいたであろうから、小泉の瀟湘の松であれ小泉のこの地であれ、弁財天を祀るには相応しい海に近い場所であったからであろう。

竹生島弁財天は洞穴の中に祀られている。
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弁財天のご神体は「宇賀神(うがじん)」であった。
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宇賀神(うがじん)は、日本で中世以降信仰された神。
神名の「宇賀」は、日本神話に登場する宇迦之御魂神(うかのみたま)に由来するものと一般的には考えられている(仏教語で「財施」を意味する「宇迦耶(うがや)」に由来するという説もある)。
その姿は、人頭蛇身で蜷局(とぐろ)を巻く形で表され、頭部も老翁や女性であったりと一様ではない。
仏教の神(天)である弁才天と習合あるいは合体した。
宇賀弁才天への信仰は、延暦寺に近い近江国・竹生島を中心に、安芸国・厳島、相模国・江ノ島など全国に広まった。

神社の下、宮川沿いに大きなケヤキの木があり。
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そして、神社下(宮下橋から宮川橋の間)の宮川沿いに13基の庚申塔や馬頭観世音、青面金剛などが一列に並んでおり、かつての街道沿いであることを示している。
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その中から、私が普段特に注意している庚申塔を挙げておく。

宝暦6年(1756)造立の、三眼合掌型青面金剛庚申塔。
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この庚申塔の注目すべきは、通常青面金剛に踏みつけられているはずの邪鬼が足元に這い蹲っていることである。
これは初めて見た。
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元禄5年(1692)造立の、三眼合掌型青面金剛庚申塔。
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享保2年(1717)造立の、合掌型青面金剛庚申塔。
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(了)


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

金沢八景って、私が小学校の頃、行事の1つとして海水浴があり、それで行ったきりです。海の水が綺麗でなかった記憶があります。

さて、上記の神社ですが、境内は広いのかもしれませんが、「田舎の神社」と言う感じですね。と言うことで、私は竹生島弁財天や庚申塔の方が興味が湧きました。

それにしても、鉄パイプが妙に多いのですが、提灯でもつるすのでしょうか。

コメントありがとうございます

行くことにしたのは、名前が面白かったからです。
結局、名前の由来は判らずじまいです。
「宇賀神」については、吃驚する人多いでしょうね。
庚申塔も拾いものでした。

鉄パイプは何なんでしょうね。
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Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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