穴師坐兵主(あなしにますひょうず)神社(大兵主神社)

20170606

鎮座地:奈良県桜井市穴師1065
参拝日:2017年3月23日

青春18キップ二日目の午後、纏向駅から山の辺の道を当社まで歩いて来たのは、一つには出雲の野見宿禰を祀る相撲神社があること。
いま一つは「穴師」という地名に惹かれたからである。「穴師」というのは、主として鉄だが鉱物資源のある場所を探し当て、それを採掘する集団のことである。
当然出雲系だとみられるが、ここの祭神をみると但馬すなわち吉備族のニオイもしているようである。

JR纏向駅から歩いて5分くらいのところに一の鳥居あり。
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そこから山の辺の道を1.6Km歩いたところに当社がある。

山の辺の道沿いに、相撲神社(右側)と穴師坐兵主神社(正面)がある。
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社号標「大兵主神社」
旧県社
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式内社三社が合祀されている。
・式内社 大和國城上郡 穴師坐兵主神社 名神大 月次相嘗新嘗
・式内社 大和國城上郡 卷向坐若御魂神社 名神大 月次相嘗新嘗
・式内社 大和國城上郡 穴師大兵主神社

御由緒:
当社は3神殿にして、古典の伝えるところによると、今より、2千年前の御創建にかかり、延喜の制で名神大社に列せられ、祈年、月次、相嘗、新嘗のもろもろの官幣に預り、元禄5年には正一位の宣旨を賜った最高の社格をもつ大和一の古社である。
御神徳: 衣食住を守護し、風水を司る。」

巻向山(穴師山)山中・弓月岳にあった穴師坐兵主神社(上社)が、応仁の頃に焼失し、現在地に鎮座していた穴師大兵主神社(下社)に合祀され、同じく巻向山にあった卷向坐若御魂神社も合祀されて、現在のような祭祀形態となったらしい。

元の穴師坐兵主神社は、垂仁天皇2年に倭姫命が天皇の御膳の守護神として祀ったとも、景行天皇が八千矛神(大国主)を兵主大神として祀ったともいう。旧鎮座地は「弓月岳」であるが、比定地には竜王山・穴師山・巻向山の3つの説がある。祭神の「兵主神」は現在は中殿に祀られ、鏡を神体とする。神社側では兵主神は御食津神であるとしているが、他に天鈿女命、素盞嗚尊、天富貴命、建御名方命、大己貴神の分身の伊豆戈命、大倭大国魂神とする説がある。

穴師大兵主神社については鎮座年代は不詳である。祭神の「大兵主神」は現在は左社に祀られ、剣を神体とする。大兵主神の正体については、八千戈命(大国主)、素盞嗚命、天鈿女命、天日槍命という説がある。

中世ごろから、穴師坐兵主神社が穴師上社、穴師大兵主神社が穴師下社と呼ばれるようになった。応仁の乱のときに若御魂神社と穴師上社の社殿が焼失したことから、この2社を穴師下社(大兵主神社)に合祀した。明治6年(1873年)に郷社に列し、昭和3年(1928年)に県社に昇格した。

巻向坐若御魂神社の祭神「若御魂神」は稲田姫命のことであるとされる。現在は右社に祀られ、勾玉と鈴を神体とする。元は巻向山中にあった。若御魂神については、和久産巣日神のことであるとする説もある。

鳥居をくぐり先に進む。
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しばらく山道を歩く。
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ここで、山の辺の道と分かれ、境内に入る。
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一段上がると、由緒書きがある。参道はまだ続く。
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手水舎
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少し行くと、まことに可愛い狛犬が迎える。大正?年奉納。

なんと、阿形の狛犬は舌を出している(笑)
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吽形には角があるが、それも可愛らしい。
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祓社
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社殿前に広場あり。
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社殿には、石段を上がるが、大きな石灯篭が二組あり。
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拝殿前の狛犬。
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拝殿
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向拝は唐破風
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本殿は、拝殿から更に石段で上がる。
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本殿は、三社が並ぶ。
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中央に祀られている兵主神は、穴師坐兵主神社の祭神。
社伝によると垂仁天皇二年の創祀。鏡を御神体とするらしい。
貞観元年に従五位下から従五位上に神階が昇り、延喜の制では名神大社に指定された。

兵主神については諸説あり、神社案内では御食津神。
一説には軍神として、大己貴神としたり、中国の武神・蚩尤とする。

『史記封禅書』の八神に、天主、地主、兵主、陽主、陰主、月主、日主、四時主があり、兵主は「蚩尤」であり、黄帝と戦った軍神で、兵器の創始者である。
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兵主神は但馬に多くみられる。

右に祀られている若御魂神は、社伝では三種の神器を守護された稲田姫命。
勾玉と鈴を御神体とする、芸能の神。
一説には稚産霊を祀ると考えるものもある。

左に祀られている大兵主神は、社伝では、剣(ホコ)を御神体とする武勇の神、相撲の祖神らしい。
一説には兵主神の親神として素盞嗚尊を祀るとするものあり。

また、穴師という鉄生産の地との関係から、大兵主(あるいは兵主)を天日矛とする説もある。


神紋は「橘」。
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境内社に参拝。

出雲大神
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水神社、橘神社、稲荷社
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この境内社は立派だが、不明。
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天王社
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これで参拝を終え、纏向駅の近くまで来た道を戻り、箸墓古墳に向かった。


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

一の鳥居から1.6Kmですか、すごいですね! また、狛犬も愛嬌があって良いです。

それにしても、穴師ですか、つい、エロいことを思ってしまいました(笑)。でも、山師とか言う言葉もありますので、鉱山に関係があるのでしょうね。それにしても、この辺り、鉄の鉱山みたいな記録は残っているのでしょうか。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
出雲族が広大な地域に進出したのは、
一つには鉄の技術があったからです。
関東にも出雲族の痕跡はものすごく
ありますね。
記録としては、鉄の溶鉱滓が発掘される
ことが多いですね。
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四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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