東大寺南大門の狛犬

20170610

所在地:奈良県奈良市雑司町 東大寺南大門内側
撮影日:2017年3月24日

年代:建久七年(1196)
材質:石造
型式:中国獅子型(東大寺南大門型)
国指定重要文化財

この狛犬は、製作年代がはっきりしているので、「日本最古の石造狛犬」と位置付けられている。

東大寺・南大門の狛犬は、鎌倉時代の東大寺復興期に作られました。
東大寺再建の陣頭に立ったのが、中国・南宋へ3度も渡ったと伝わる「俊乗坊重源」です。
奈良の大仏の鋳造と、大仏殿の再建のために、宋の技術者「陳和卿(ちんなけい)」などを呼び寄せ、再建を進めました。
この狛犬を作ったのは、宋人石工「伊行末(いのゆきすえ)」。
南宋時代に現在の中国浙江省寧波付近で生まれ、同じ時期に宋から日本へ招かれ、南都焼討後の東大寺復興にあたりました。

東大寺には何度も訪ねているというのに、この狛犬の写真をきちんと撮っていなかったため、青春18キップの旅の三日目、朝食前にホテルを6時半くらいに抜け出し撮影してきました。

朝早いので、観光客でにぎわう東大寺も静かでした。

南大門
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向かって左側(本殿から見て左)、吽形の仁王像の裏にあたる。
東大寺南大門の仁王の阿吽は、通常と反対の位置となっている。
雌雄があり、こちらが雄となっている。
基壇もふくめた高さは321.5cm。
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全体が傾いている。
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狛犬だけの横と正面。
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正面からの顔。
顔面が破損してしまっているため、表情はよく分からない。
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横顔、たてがみが見事。
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雄なので、男性のシンボルも表現されている。
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台座の鮮やかな文様に注目。
正面は花のレリーフ。
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横には獅子のレリーフ。
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向かって右側(阿形仁王像の裏側)にある「西方像」
基壇もふくめた高さは305.5cm。
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正面から。
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狛犬だけの横からと正面。
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四角張った口、大きく広がった鼻の穴。
敵を威嚇する表情のようだが、ユーモラスでいいですね。
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雌ながら立派なたてがみを持つ。
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正面からの身体
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胸の周りのベルト(綬帯)や房飾り(瓔子)もはっきりと見えて、美しい。
前足の脇にも巻き毛の表現がある。
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尻尾は、独特な造形。
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台座正面の花のレリーフ。
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台座横の、鹿と飛天のレリーフ。
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最下部の基壇部分にはびっしりと雲の文様「祥雲文」が刻まれている。
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特徴:
・左右とも口を開き阿形、両方ともたてがみが巻き毛で獅子。
・顔は、左は破損していてよくわからないが、右は四角張った口、大きく広がった鼻の穴で、敵を威嚇する表情のようだが、ユーモラス。
・耳は立ち、鼻は大きく、口も四角張って大きい。歯並びが綺麗で牙は見当たらない。
・表情は親しみやすくユーモラス。
・前足は、前方に出して真っ直ぐ。脇に巻き毛の表現
・後足は蹲踞。
・尾は、扇形の独特な形。背中に付いている。

他にも、中国獅子のかたちで造立されたもので、いいものがあるので、私はそれらも含めてくくって「中国獅子型」とした。
日本最古の石造狛犬であり、独特のフォルムから「東大寺南大門型」としている人が多い。


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コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

なるほど、7時前だと東大寺も空いているのですね! ううん、私もその位の時間に行きたくなりました。

それにしても、東大寺は20回以上は行っていると思いますが、南大門の後部分に狛犬がいるの、初めて知りました。南大門と言えば、運慶・快慶作の像を見てしまいますので。

ここはいずれ、また、行くと思いますので、その時は撮影したいと思います。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
私も、ここの狛犬のことを知ったのは、
狛犬に本腰が入った数年前のことです。
改めて訪ねてみると、その迫力には
参りました。
今回訪ねて、本当に良かったと思っています。
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プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

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