穴八幡宮・神武天皇遙拝所の狛犬

20170704

所在地: 東京都新宿区西早稲田
撮影日:2014年5月8日

年代:宝暦5年(1755)
材質:石造
型式:宝珠・角型(尾立ち)

江戸時代に入ると、狛犬の角に対して、獅子の頭上にも宝珠をつけるものが出てきました。
「江戸狛犬」と呼ばれるタイプは流麗な唐獅子を基本としており、阿・吽像は、ほぼ同じ姿形をしている。姿の上では「獅子・狛犬」ではなく、「獅子・獅子」になっています。
その結果ほとんどの江戸狛犬は、阿像はもちろん、吽像の頭にも角はありません。

しかし、江戸時代の狛犬の中には、畔像に角があるだけではなく、阿像に宝珠(摩尼珠)がついているものがいくつかあります。宝珠は仏教からきています。
神仏習合の形が、ここにも見られます。

宝珠・角型狛犬は明治期になると姿を消します。
神殿型狛犬(獅子・狛犬)の正しい様式が伝わり、「あれは誤りだ」とされたからでしょう。


穴八幡宮境内の神武天皇遙拝所に、その狛犬はあります。
170704ana01.jpg


右に宝珠を載せた獅子
170704ana02.jpg


170704ana03.jpg


170704ana04.jpg


左に角を持った獅子
170704ana05.jpg


170704ana06.jpg



特徴:
・右は阿形、たてがみが巻き毛で獅子。頭に宝珠を載せる。
・左は吽形、こちらもたてがみが巻き毛で獅子。角がある。
・顔は、ユーモラスな笑い顔。
・耳は垂れている。鼻はそれほど大きくない。眉が大きく江戸狛犬の特徴となっている。
・牙はあることはあるが、目立っていない。
・前足は、ちょっと前に出し直立。後足は蹲踞。
・四肢には翼のような巻き毛があるが、目立つものではない。
・尾は、立っている。


年号は宝暦5年(1755)。
170704ana07.jpg


宝珠を載せた狛犬は、わりと多いが、ほとんどは「摩尼珠」という玉を載せたもの。
今回の例のような、見事な宝珠を載せたものは、他に見つけていない。
吽形のほうの角も、大変立派な角だ。
これは、とても貴重なものです。


狛犬の記事一覧を見る



スポンサーサイト

コメント

No title

四季歩さん、こんにちは

なるほど、玉とか角とかが綺麗に残っている狛犬がいるのですね! ここのそばの江戸川公園や甘泉園庭園の梅や桜の花はとっくに終わっているので、秋の紅葉の辺りに行きたいと思います。

matsumoさん

コメントありがとうございます。
ここの狛犬は、そういう意味でとても貴重だと
思います。
こういう大事なものが、何時までも大事にされて
いて欲しいです。
非公開コメント
プロフィール

四季歩

Author:四季歩
とにかく歴史好きです。そして旅も好き。
写真が趣味なので、いきおい記事は写真が中心になります。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード

Pagetop